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2017/02/13

信用状(L/C)取引における輸出者の代金回収の流れとポイント

信用状(L/C)取引における輸出者の代金回収の流れとポイント

今回は、信用状(Letter of Credit/L/C/エルシー)取引における「輸出者の代金回収」の内容を中心に、貿易実務者が注意すべきポイントについて解説します。

先に『L/C(信用状)取引における輸出入者と銀行の関係を理解しよう』の記事をお読みいただくと理解が深まりますので、ぜひこちらも併せてご覧くださいね。

目次
輸出者の代金回収には信用状条件に従った船積書類が必須!
一般的な信用状(L/C)取引で輸出者に求められる「船積書類・為替手形」とは?
銀行は提出書類が信用状(L/C)と相違ないか確認後に代金を支払う

輸出者の代金回収には信用状条件に従った船積書類が必須!

まず、信用状(L/C)取引についておさらいをしましょう。

信用状(L/C)取引は、輸出者と輸入者のあいだに輸出地と輸入地の銀行が入り、
・輸出者は契約通りに商品を輸出すれば代金回収できる
・輸入者は契約通り商品が入手できる
という、輸出入者双方にメリットがある貿易ならではの取引方法です。

信用状(L/C)は、輸入者が輸出者と契約した内容に基づいて、輸入地の銀行に依頼→発行されるもの。輸出者は、輸入者が記載した内容通りに貨物を輸出し、厳格に船積書類を作成し、すべて取り揃えて提出しなければならない決まりがあります。

その上で、輸出者は為替手形(B/E: Bill of Exchange)と併せて輸出地の銀行(買取銀行)に提出すると、商品代金が回収できるという仕組みになっています。

当たり前のことですが、輸出者は売主なので、輸出した貨物(商品)の代金を回収しなければなりません。そのため、信用状(L/C)の記載内容をよく読み、船積書類の内容をきちんと確認し提出する必要があります。

一般的な信用状(L/C)取引で輸出者に求められる「船積書類・為替手形」とは?

信用状(L/C)取引の場合、輸入者が記載した内容(信用状条件)に従うことが原則。よって、輸出者が提出しなければならない船積書類と部数などは、その内容に従います。

そのため、信用状(L/C)取引によって必要な書類は変わるのですが、一般的に以下の船積書類が求められます。

B/L(Bill of Lading/ビーエル/船荷証券)
インボイス(Invoice/送り状)
パッキングリスト(Packing List)
・保険証券(I/P: Insurance Policy)*
*インコタームズがCIPCIF条件など、輸出者が保険(貨物海上保険)をかける場合は、信用状(L/C)に保険条件が記載され、保険証券を提出するよう求められることが多いです。

ここでご注意いただきたいポイントが、B/Lの記載内容です。

信用状(L/C)にも記載されていますが、信用状(L/C)取引におけるB/Lは必ず指図式B/L(Consignee欄が「TO ORDER」)であることを求められています。そのため輸出者は、船会社にB/L発行依頼をするフォワーダーと連携し、指図式B/Lを発行してもらうようきちんと伝えておく必要があります。

また、船積書類と併せて提出する「為替手形(B/E)」も信用状(L/C)に記載された内容と合わせる必要があり、たくさんの決まりがあります。より詳しく知りたい場合は、直接銀行に問い合わせるなどして作成しましょう。

※関連記事:『B/LのConsignee(荷受人)欄に見られる「TO ORDER 」の意味、わかりますか?』『為替手形(Bill of Exchange)で記載すること

銀行は提出書類が信用状(L/C)と相違ないか確認後に代金を支払う

輸出者は、上記の内容に注意して船積書類と為替手形を揃えたら、輸出地の銀行(買取銀行)の買取依頼書(Application for Negotiation)に必要事項を記入し、信用状(L/C)の原本を添えて買い取りを依頼します。

そして、買取銀行は輸出者が提出した書類に不備がなければ、為替手形に記載された代金を支払います(輸出者も銀行に輸出手形買取手数料を支払う必要があります)。

ちなみに、信用状(L/C)の内容と提出された書類・為替手形に「不一致(Discrepancy/ディスクレ)」があると、それを補うための手続きを行わなければなりません。最悪のケースでは、買い取りを拒否されることもありますので十分に注意しましょう。

今回の内容を図にまとめましたので、ご確認ください。

銀行は提出書類が信用状(L/C)と相違ないか確認後に代金を支払う

このように、信用状(L/C)取引は輸出者が契約通りに貨物(商品)を輸出すればすぐに代金回収できるメリットがありますが、それは「信用状(L/C)の記載内容に従ってはじめて成立する」ものです。

近年は信用状(L/C)取引が減っているようですが、貿易の基本知識には違いありません。貿易実務に携わる方は、今回ご紹介した流れや注意点は、しっかり覚えておいてくださいね。

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