キャリアアップ

2019/06/20

貿易事務として就職するには?求められるスキルや仕事内容を徹底解説!

貿易事務として就職するには?求められるスキルや仕事内容を徹底解説!

英語を使って、海外企業と貿易取引に関するやりとりを行う、貿易事務のお仕事。「英語力をお仕事に活かしたい」「さまざまな国の人々と関わるお仕事がしたい」「インターナショナルに活躍したい」。貿易事務は、そんな想いを持つあなたに、オススメの職種です。

しかし、どうすれば貿易事務として就職できるのでしょうか。また、貿易事務職に就くと、どのような知識・経験が身につき、どんなキャリアパスが描けるのでしょうか。今回は、これから貿易事務職を目指す方に向けて、お仕事内容からキャリアアップの方法まで、詳しくご紹介します。

目次
貿易事務ってどんなお仕事をしているの?
貿易事務職へ就くために必要なスキルとは
貿易事務職で役立つ資格って?
貿易事務で必要となる英語力について
貿易事務としてのステップアップって?
仕事を続けることで、描けるキャリアパスとは
未経験の方はアシスタント職から貿易事務を始めるのがオススメ

貿易事務ってどんなお仕事をしているの?

貿易事務は、海外企業と商品を輸出入する際に必要な事務手続きを行うお仕事。必要に応じて、貿易関連書類の作成・確認作業を行い、海外取引先と英語によるメールのやりとり(コレポン)をするのが主な業務になります。

貿易取引は、国内取引と異なり、輸出入の際に税関への申告が必要だったり、荷物の引渡し・引取りに書類が必要だったりと手続きの数が多いのが特徴です。

下は基本的な貿易取引の流れ(信用状取引の場合)を、簡単に示した図です。

貿易取引の流れ(信用状取引の場合)

ここで着目していただきたいのが、色分けされた矢印です。それぞれ、緑、赤、青の色が示すように、貿易取引では「商品(モノ)、代金(カネ)、書類(カミ)」の流れが、通常の取引よりも複雑で、それに関わる関係先も多いことがわかります。

このように貿易事務は、このような「商品(モノ)、代金(カネ)、書類(カミ)」の流れを理解し、それぞれの会社の立場に立って、正確かつ迅速に事務処理を行うことが求められるのです。

なお、貿易事務と聞くと、商社やメーカーでのお仕事を想像される方が多いかもしれませんが、その他にも、国際物流コーディネーターとして国際運送手配・通関業務を行う「フォワーダー(通関業者・海貨業者)」、「船会社」や「航空会社(または専門代理店)」など、物流・貿易に特化した企業にも貿易事務職の方がいます。

会社によって貿易取引の中で遂行する役割は異なりますが、それぞれの企業・部署で求められる事務業務を行うのが貿易事務のお仕事です。

※関連記事:『貿易事務職に必要な基礎知識って?貿易事務を目指す前に知っておくべきこと』『輸出・輸入に関する、貿易事務の実務内容を一挙ご紹介!』『貿易事務の募集要項で見かける「コレポン」って何?

貿易事務職へ就くために必要なスキルとは

貿易事務職へ就くために必要なスキルとは

次に、貿易事務で求められるスキルや必要な知識とは、一体どのようなものなのでしょうか。

それぞれの業界や会社、部署、担当するクライアントなどによっても、貿易事務の仕事内容や業務量、求められるレベルは異なりますが、一般的に貿易事務のお仕事では、「貿易取引で使われる専門用語の理解」「国際物流や書類に関する知識」「英語力(特に英語を読み書きする力)」が求められます。

また、上記の貿易関連の知識・スキル以外にも、貿易事務で役立つ社会人スキルがあります。以下でその一例をご紹介しましょう。

事務処理能力

貿易実務の現場は関連書類やメールの作成・確認する業務が多く、契約書や受発注書などの細かい数字記載されたが書類も取り扱います。そのため、各情報に誤りがないようにPC入力をしたり、人に伝えたりする正確性や、それぞれの業務をすばやくこなすスピードも求められます。

コミュニケーション能力、折衝力

貿易事務職は、文化や商習慣の異なる海外の取引先や社内の担当者、通関業務を代理で行うフォワーダーなど、さまざまな立場の人の間に立って業務を進めていかなければならないお仕事です。そのため、相手の状況を正確に把握して折衝を行う力や、物事を推進していく力があると良いでしょう。

先読み力

国内取引よりも、発注(受注)してから商品を受け取る(送る)まで時間がかかることが多い貿易取引。貿易事務は、長いスパンで進行管理をする必要があるため、貿易取引の流れ、仕事の全体像をしっかりおさえ、スケジュール管理や準備を行う「先読み力」が求められます。

貿易事務職で役立つ資格って?

貿易事務は専門職ですが、貿易実務関連の資格は必須というわけではありません。ただ、未経験者の方でも「貿易取引がどのような流れで行われているのか」「どんな書類を使っているのか」など、貿易全体の仕組みや専門用語を理解していると、転職活動でも有利に働きます。

また、貿易取引の流れや専門用語など理解度をはかる検定試験もあるため、勉強すれば貿易取引の基本的な知識がある程度習得できるでしょう。貿易事務で役立つ検定試験の一例をご紹介します。

貿易実務検定

貿易の現場では広く認知されている検定試験。貿易で使われる専門用語、貿易取引の流れ、書類の役割など、現場では必須の知識となる問題が多いのが特徴です。

国際取引業務検定(IBAT)

貿易実務者の仕事の幅がどんどん広がる中で、貿易実務にとどまらない幅広い知識を問う検定試験となっています。2016年に設立された比較的新しい検定試験ですが、貿易実務検定(R)と並んで人気の検定試験となりつつあります。

※関連記事:『未経験者必見!貿易事務に転職する際に有利な資格って?』『【資格試験】貿易実務で求められる資格は?転職にも役立つ資格をご紹介!

貿易事務で必要となる英語力について

貿易事務で必要となる英語力について

貿易事務に求められる語学力は業界や業種、会社や部署によっても異なりますが、貿易取引で交わされる書類は基本的に英語で書かれていますので、一定の英語力は求められます。

ただ、貿易関連書類は、決まった型(定型)のものが多いため、書類の定型文さえ覚えていれば、それほど高度な英語力がなくても、貿易書類作成や内容確認に対応することができるでしょう。また、海外企業とのやりとりは、メールのやりとりが中心。そのため、商社やメーカーの場合、商品の受発注、進捗状況や納期のお知らせ、状況確認、といった一般的なビジネス文章を英語で書くことができれば、通常業務を行えるでしょう。

貿易事務を採用する企業は、英語力の目安としてTOEIC(R)の点数や検定試験の級を募集要項に記載することがあるため、英語を使った業務経験がない場合、目指す指標のひとつは、「TOEIC(R)600点以上」。未経験で貿易事務を目指している方は、英語力に磨きをかけて、試験を受けることをオススメします。

※関連記事:『貿易事務未経験が履歴書に書くべき「自己PR」ってどんなこと?』『英語力を仕事に活かす!貿易事務職に就くなら、TOEIC(R)は何点くらい必要?』『貿易事務に転職するなら、どの程度の英語レベルが必要ですか?

貿易事務としてのステップアップって?

ここまでご紹介してきたように、貿易事務職は知識や英語力が求められるぶん、一般的な事務職と比べてお給料も高めに設定されています。そして、専門性が高いお仕事を任されるようになれば、更なる給与アップも期待できるでしょう。目安として、パソナでご案内している貿易事務のお仕事の時給をご紹介します。

【STEP1】貿易書類作成の業務レベル:時給1,700円*

貿易事務の業務の中でも、書類作成などの一部業務を担当するお仕事です。具体的には、商社やメーカーなどでの船積書類(I/V・P/L)作成や、船会社での船荷証券(B/L)作成などが主な業務内容。

【STEP2】貿易取引全体を担当するレベル:時給1,760円*

貿易事務の仕事で求められる業務全般を担当するお仕事です。STEP1にあたる貿易書類の作成や書類の確認業務にくわえ、海外企業とのメールでのやりとり、船会社や通関業務を行う外部の会社(フォワーダー)など関係者とコミュニケーションをとりながら、商品の発注から受け取り(商品受注から発送まで)の業務を担います。

【STEP3】非定型的な業務も行うレベル:時給1,890円*

STEP2の貿易の一連業務にくわえ、商品によっては公的機関に提出する書類の準備や、貨物の積み方について関係会社と相談するといった判断を要する業務も担当します。
*2018年6月時点、首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)におけるパソナの貿易事務職の参考時給

※関連記事:『貿易事務職の給料・待遇について、実際のところが知りたい!』『貿易事務職が「派遣」を選ぶメリットって?働き方の特徴について解説!

仕事を続けることで、描けるキャリアパスとは

貿易事務職の特徴は、商品(モノ)の輸出入に関する知識、実践スキルが身につくという「高い専門性」にあります。貿易取引の流れは取り扱う商品が変わってもそれほど大きく変わることはなく、同業他社へ転職しても、その知識を活かしてキャリアを重ねていけます。ここでは、貿易事務からのキャリアパス例についてご紹介します。

分野に特化した貿易実務のエキスパート

輸出入に関する、特定の商品の知識を深めれば「〇〇系の商材に強い貿易事務」というエキスパートを目指す道も。取り扱う商品によっては、「食品衛生法」や「植物防疫法」といった法令に関する知識も必要となるため、経験を活かして貿易事務としての専門性を高める方法もあるでしょう。

通関士

通関や輸出入手続きに関する国家資格「通関士」の資格をとり、通関士として働くことも可能です。「通関士」の資格を持っていると、フォワーダーや通関部署のある企業、流通業などへの転職にも有利になります。

バイヤーや営業など他職種へ転身

貿易事務の専門性を活かして、海外の商品を現地で仕入れるバイヤー職や営業職へのキャリアチェンジも可能になるでしょう。

上記のように、専門性を高めたり、資格取得をしたりすることで、自分の得意分野や希望に合わせたキャリアパスが描けることでしょう。

※関連記事:『貿易事務を極めたい!実務スキルを伸ばしてキャリアアップするための3STEP』『貿易事務の経験を積むことで、どのようなキャリアパスが描ける?

未経験の方はアシスタント職から貿易事務を始めるのがオススメ

未経験の方はアシスタント職から貿易事務を始めるのがオススメ

ここまで、貿易事務のお仕事に就くために必要な基礎知識について、ご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

「私も未経験から、貿易事務にチャレンジできそう!」と感じた方も、いらっしゃるでしょう。
未経験の方や、資格などを持っていなくても、新しい知識を習得しようという意欲次第で、キャリアをスタートできるのが、貿易事務職の魅力。まずは、希望の業務内容に近しい各社の貿易事務アシスタントとして、働き始めるのもひとつの方法です。

パソナでは、貿易事務未経験の方向けの派遣のお仕事も、多数ご紹介していますので、チャレンジしてみたいという方は、ぜひ一度ご相談くださいね。

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参考サイト

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