貿易事務職が「派遣」を選ぶメリットって?働き方の特徴について解説!

専門知識が必要なため、一般事務職に比べて比較的高めのお給料が期待でき、転職市場における企業からのニーズも高い貿易事務のお仕事。
実は、貿易事務職は派遣という働き方と、相性の良い職種でもあることをご存知でしょうか?今回は、「貿易事務派遣」のお仕事ならではの特徴、メリットをご紹介します。
- 目次
- 専門性の高い事務職として人気の高い貿易事務!
- 特色1:未経験からでもチャレンジしやすい
- 特色2:レベルに合わせて段階的にスキルアップ可能
- 特色3:ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる
- 派遣という働き方のメリットを活用して、理想のキャリアパスを描こう
専門性の高い事務職として人気の高い貿易事務!
貿易事務は、海外から商品を輸入したり、国内から海外へ商品を輸出したりする際に必要な事務手続きを行うお仕事。
主な業務としては、輸出入取引で交わされる書類の作成、書類の内容確認、英語によるメールのやりとり(コレポン※)、輸送・通関手続きの手配などがあり、貿易取引に関する知識が求められます。
専門性が高いため、事務職の中でもお給料が高めに設定されており、一般事務職の方がキャリアアップをはかるときには選択肢のひとつに挙げられることも多い、人気の職種でもあります。
※コレポンとは、英語の「correspondence(コレスポンデンス)」の略で、貿易実務では「外国語(主に英語)で海外の取引先と文章でやりとりすること」を指します。
貿易事務と聞いて、真っ先に商社や貿易会社、メーカーでのお仕事を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、その他にも国際物流コーディネーターとして国際運送手配や通関業務を行うフォワーダー(通関業者・海貨業者)、船会社や航空会社(または専門代理店)といった輸出入取引に携わる会社にも、貿易事務のお仕事があります。
それぞれの業界や会社、部署、担当するクライアントなどによって、仕事内容や業務量、求められる業務レベルは異なりますが、雇用形態も正社員・契約社員・派遣社員と、さまざまな形で働くことができる職種でもあります。
今回は、貿易事務のお仕事に興味がある方、未経験からチャレンジしたいと考えている方に向けて、「貿易事務派遣」の特色、派遣という働き方を選ぶメリットについてご紹介していきます。
※関連記事:『貿易事務職の仕事内容って?「商社・メーカー系」と「物流・フォワーダー系」との違いについて』
特色1:未経験からでもチャレンジしやすい
中途採用においては、どんな職種でも一般的に「経験者」が優遇される傾向にありますが、貿易事務職もそれは同じです。
貿易事務のお仕事では、貿易取引で使われる書類や物流に関する知識、英語力(特に英語を読み書きする力)が求められるため、即戦力を欲しているケースや、正社員の採用では経験者が優遇される傾向にあります。
ただし、実際に現場で求められる貿易実務のレベルもさまざまで、昨今では異なる業界での経験を持った人材を積極的に採用する企業も増えています。
とりわけ、多数の輸出入取引を行う会社や規模が大きい会社の場合、書類作成を専門に行う人、通関会社・倉庫会社など国内企業とのやりとりを担当する人、というように貿易実務を分業で行っているところもあり、そういった会社では未経験者が採用されることもあります。
さらに、派遣という雇用形態を選択すると、「未経験可」の貿易事務のお仕事がより見つかりやすくなります。未経験可の貿易事務職では、最初は貿易実務の一部を担当することからのスタートし、徐々に業務範囲を広げていくケースがほとんど。
現在勉強中という方も、貿易事務職にチャレンジして現場の貿易実務に触れることで、貿易特有の取引や書類の流れについての理解が進み、知識・実務スキルともに向上できるでしょう。
※関連記事:『貿易事務って未経験からでも転職可能?』『貿易事務未経験が履歴書に書くべき「自己PR」ってどんなこと?』『未経験から貿易事務へ転職するときに有利な資格って?』
特色2:レベルに合わせて段階的にスキルアップ可能
派遣という働き方は、契約で就業後の業務内容・業務範囲が詳細に決められているため、自分のスキルレベルに合わせたお仕事選びができる点も特徴のひとつ。
まずは、自分のレベルに合ったお仕事からスタートし、経験を積んでから今よりもレベルの高いお仕事にチャレンジするというように、段階的なステップアップをはかることもできます。
なお、パソナでは貿易実務のお仕事レベルを、以下の3段階に分けています。
STEP1:貿易書類の作成
・貿易の書類作成のルール、用語を理解して正確に貿易書類を作成する
STEP2:貿易業務一連
・STEP1のお仕事にプラスして、貿易取引における一連の業務を理解し対応する
・コレポンの作成や電話応対など関係者とのコミュニケーションを行う
STEP3:非定型的な業務
・貿易取引における一連業務に加え、取引のなかで判断を要する業務も行う
・貿易のルールや取引に関わる法律を正しく理解する
・英語力を活かし、関係者と円滑なコミュニケーションを行う
※参考元:株式会社パソナ『貿易STEP UP MAP』
このように「貿易事務派遣」という働き方は、自分のペースでスキルアップをはかることで、派遣先や業務内容を変えながら、段階的なキャリアアップ・給与アップを目指すことも可能なのです。
※関連記事:『貿易事務を極めたい!実務スキルを伸ばしてキャリアアップするための3STEP』
特色3:ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる
「ライフスタイルに合わせた働き方が実現しやすい」という点も、派遣のメリットのひとつ。フルタイムのお仕事だけでなく、希望する勤務日数・勤務時間に合うお仕事も見つけやすいのが派遣の特徴です。
貿易事務のお仕事では、取引先との時差や取引件数に応じて、残業が多い職場も中にはあります。しかし、派遣という働き方の場合、勤務日数・勤務時間・残業時間などが契約で事前に決められているため、働き始めてからのミスマッチが比較的少ないのです。
「子どもが小さい間は時短で働きたい」「残業が少ないお仕事がしたい」などご自身の希望や状況に合わせて、希望に近いお仕事を派遣会社に案内してもらうと良いでしょう。
また、万が一、就業先でトラブルがあった場合には、派遣会社の営業担当が間に入って調整してくれるため、「安心して働ける」というのも魅力のひとつです。
ご紹介してきた通り貿易事務職は、段階的にキャリアアップすることができる職種。結婚や出産、子育てといったライフステージの変化に合わせて柔軟に働きたい方は、派遣という働き方も検討してみてはいかがでしょうか。
※関連記事:『派遣で働くメリットは?派遣という雇用形態の特徴と合わせてご紹介!』
派遣という働き方のメリットを活用して、理想のキャリアパスを描こう
貿易事務職は未経験からスタートできる職種でありながら、スキルアップしつつキャリアを築くことができるお仕事です。
そんな貿易事務のお仕事で、今回ご紹介してきた「派遣」という働き方のメリットを活かせば、さらに主体的なスキルアップやキャリア形成が可能になります。もし、将来的に貿易事務職の正社員を目指す場合でも、派遣社員として貿易事務の実務経験を積んでいれば、「経験者」としてのキャリアをアピールすることもできるでしょう。
貿易事務への転職を考えている方、長期的なキャリアを積んでいきたいと考えている方は、「派遣」も選択肢のひとつとして考え、自分に合った働き方を選んでみてくださいね。
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