派遣社員の相談先は?仕事のトラブル・昇給・体調不良etc .困ったときに相談するところをチェック
派遣社員として働く中で、ライフステージや就業先企業の状況が変化したりすると、「困ったな」「誰に相談すれば良いの?」と悩んでしまうこともあります。また、相談すべき相手が派遣会社か就業先か迷ったり、直接相談しにくいこともあるでしょう。
今回は、困りごとの内容別に、派遣社員の相談先を紹介します。
パソナでは、お仕事の悩みや疑問を未登録の方でもご相談できる、アバターキャリアコンシェルジュというサービスがあります。キャリアに関するご相談だけでなく、気軽なご質問やご相談も可能!キャリアコンサルタントがアバターを通じてご質問にお答えします。
- 目次
- 「派遣」の働き方の仕組み
- 事故やトラブル時の対応は?
- まずは「派遣会社の担当者」に相談
- 業務そのものに関する相談は就業先に伝える
- お仕事のミスマッチを防ぐために
- 相談しにくい場合には専門窓口を活用しよう
- 公的機関の派遣に関する相談窓口
- 悩んだらまずは相談を!
「派遣」の働き方の仕組み
派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、就業先企業でお仕事をします。雇用主と就業先が異なる働き方なので、派遣での就業が初めてという方にとっては、「誰に相談してよいのか分からない」と迷ってしまうこともあるかもしれません。そこで、まずは派遣の仕組みを正しく理解しておきましょう。
派遣会社の役割
派遣会社は、雇用契約を結ぶ雇用元であり、給与の支払いや各種社会保険の加入手続きなどを行います。また、登録する派遣会社によって内容は異なりますが、派遣会社の福利厚生サービスを利用することもできます。
派遣社員にとって「就業先企業」とは
就業先企業は、実際にお仕事をする職場となり具体的な業務の指示や依頼を行います。派遣登録後、派遣会社から就業先企業の紹介を受けて、労働条件や契約期間などを決めた後に就業となります。
事故やトラブル時の対応は?
就業先で事故やトラブルが起きた際には、派遣会社が対応し、必要であれば法的な書類の手続きを行います。例えば、何らかの労働災害が発生したときは、職場での派遣社員へのフォローは就業先企業が行いますが、労災保険の請求手続きについては、就業先企業と連携し派遣社員の雇用主である派遣会社が行います。
まずは「派遣会社の担当者」に相談
「誰かに相談したい!」と思ったときには、まずは派遣会社の担当に相談をしてください。
派遣会社は、派遣社員と就業先の間に立ち問題の調整をしたり、派遣会社の専用相談窓口を案内したりと、相談内容によってさまざまな対応を行います。
ここでは、派遣会社が対応する相談内容について紹介します。
1.勤怠や健康面に関する相談
自身の健康面や介護・子育てなど家庭の事情によるお仕事の不安は、一人で抱え込まずに派遣会社の担当に相談しましょう。就業中であれば、就業先に問題を解消できるように業務の調整を働きかけてくれますし、転職活動の際には残業が少ない、時間の融通が利きやすいなどの条件のお仕事を案内してくれます。
妊娠が分かったときには、まず派遣会社に相談しましょう。産休育休についても相談に乗ってくれます。復職の際には、育児と両立しながら働けるようなお仕事を派遣会社と相談しながら探すことができます。
2.契約内容に関する相談
就業中の勤務条件、勤務時間や残業など、契約条件に関する疑問や問題は、まずは派遣会社の営業担当に相談しましょう。就業先企業は派遣会社と派遣契約をしていますので、契約に関する問題については派遣会社の担当が就業先に交渉を行います。契約外の業務や許容範囲以上の業務を任された場合などは、派遣会社の担当に必ず相談してください。
ライフステージの変化により、契約した勤務時間での就業が難しい状況になることもあるでしょう。
その場合は、派遣会社の担当から就業先に時短やシフト勤務への変更を交渉するなど、解決方法を一緒に探してくれます。パートナーの転勤など、現在の勤務先への通勤が難しい地域への転居が決まった際には、転居先に同じ派遣会社の登録拠点・支社があれば、新しいお仕事を案内してもらえる可能性もあります。
※関連ページ:ご登録拠点一覧|パソナ
3.キャリアアップや待遇(お給料など)に関する相談
キャリアプランやお給料アップについての悩みや疑問も、派遣会社に相談しましょう。
派遣会社によっては専用のキャリア相談窓口や、お給料の高い傾向にある専門職へのステップアップに向けた研修・講座を用意しています。就業中だけでなく、転職活動中もキャリア形成に関する相談やビジネス講習が受けられることは派遣社員のメリットの一つです。
4.就業先での人間関係に関する相談
就業先の職場で、人間関係のトラブルや悩みが発生してしまったら、まずは派遣会社の担当に相談しましょう。問題解決のためのアドバイスや、就業先企業との調整・交渉など、悩みが解消できるように動いてくれます。
業務そのものに関する相談は就業先に伝える
内容によっては派遣会社ではなく、就業先に直接相談すると効率的にお仕事が進むこともあります。
例えば、就業先のオフィス設備の使い方など職場環境に関する疑問や相談、業務で使用するPCやインターネット回線の設定方法など具体的な業務に関する不明点は、直接就業先の職場の人に聞いたほうが良いでしょう。
お仕事のミスマッチを防ぐために
派遣登録時に登録する職歴やスキル、希望する条件などの情報はていねいに入力しておきましょう。細かく入力することで、派遣会社からより自身に合うお仕事を案内される可能性が高まります。
ビジネスマナーや希望する職種についての研修や講座で事前にお仕事への知識を深めておくと、新しい職場や業務に比較的早く順応しやすくなりますのでおススメです。
派遣会社を選ぶ時には、家庭との両立やキャリア、健康などに関するサポートの手厚さで決めるのも良いでしょう。悩みを相談しながら無理なく働ける方法を提案してもらえるので、ライフステージの変化に合った働き方を実現しやすくなるでしょう。
相談しにくい場合には専門窓口を活用しよう
業務に関する相談は就業先、それ以外の困りごとは派遣会社に相談することができます。
なお、派遣会社によっては相談内容に合わせた専門窓口を設けています。担当者に直接相談しにくい場合には、専門の相談窓口を活用してみてください。
パソナではご登録者に向けて以下の相談窓口があります。
アバターキャリアコンシェルジュ
国家資格を有したキャリアコーチがアバターを介して、キャリアに関するお悩みや相談にお応えします。匿名・顔を出さずに空いた時間でのご利用も可能です。
キャッチ・ザ・ハート
セクシャルハラスメントやマタニティハラスメント、公益通報に関する相談を含む、仕事上の悩みにカウンセラーが対応します。フリーダイヤルまたは問合せフォームを利用できます。
メディカルケアサービス
健康保持や健康増進に関することや、食事・栄養に関する相談を電話で受け付けています。
「慢性疲労が続いている」「会社の空調によって体調をくずした」などのお悩みから、「ダイエットの効果がなかなか出ない」といった内容まで、産業カウンセラー、看護師、栄養士などの専門家による解答やアドバイスが得られます。
※関連ページ:相談窓口 – 福利厚生|パソナ
公的機関の派遣に関する相談窓口
お仕事に関する問題の多くは派遣会社の担当や専門窓口で対応できますが、公的機関でも派遣に関する相談を受け付けています。ここでは、代表的な公的機関の窓口を紹介します。
- ハローワーク(公共職業安定所)
派遣に限らずお仕事全般に関する相談ができます。全国544ヶ所にあり、対面や電話での相談に対応しています。 - 総合労働相談コーナー
労働基準監督署や役所など全国379ヶ所に設置されている、お仕事全般に関する相談窓口です。対面もしくは電話での相談が可能です。 - 日本人材派遣協会 相談センター
派遣専門の相談窓口です。労働者派遣事業アドバイザーが、平日の9時半〜19時に電話で相談を受け付けています。
悩んだらまずは相談を!
悩みや困りごとは一人で抱えたままにせずに、すぐに相談をしましょう。言葉にすることで悩みが整理されて問題点に気づき、良い解決方法につながることもあります。
派遣社員は、雇用主の派遣会社と実際に勤務する就業先企業と内容に応じて相談先が分かれています。どこに相談すれば良いか迷ったときには、まずは派遣会社の担当に相談してください。内容に合う相談先を教えてくれたり、問題解決に向けて動いてくれたり、一緒に解消方法を考えてくれるでしょう。
パソナでは、お仕事の悩みや疑問を未登録の方でもご相談できる、アバターキャリアコンシェルジュというサービスがあります。キャリアに関するご相談だけでなく、気軽なご質問やご相談も可能!キャリアコンサルタントがアバターを通じてご質問にお答えします。
参考サイト
- 派遣とは|パソナ
- キャリアコンサルティング|パソナ
- 派遣労働者の安全衛生対策について|厚生労働省(PDF)
- 派遣先から契約以外の仕事を指示された|TOKYOはたらくネット(PDF)
- ハローワークインターネットサービス
- 相談センター / キャリアカウンセリング|一般社団法人日本人材派遣協会
- 総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省