【適性診断】私は貿易事務に向いている?適性や必要なスキルをチェック!
英語スキルを活かせる事務職のお仕事として、人気が高い「貿易事務」。
安定した求人数があり、その専門性から事務職の中でもお給料が高めに設定されている職種でもあります。一般事務からのキャリアアップ・キャリアチェンジにもオススメの貿易事務ですが、どんな方が貿易事務職に向いているのでしょうか。
今回は、チェックしておきたい貿易事務の適性と、必要なスキルについてご紹介します。
- 目次
- 適性診断でチェック!私は貿易事務に向いている?
- 貿易事務の業務内容と役割について
- 貿易事務に求められるスキル・身につくスキル
- 適性や興味を活かして、未経験から貿易事務のお仕事にチャレンジしてみませんか?
適性診断でチェック!私は貿易事務に向いている?
皆さんは貿易事務のお仕事について、どんなイメージをお持ちですか?貿易事務は事務職でありながら、海外の取引先や国内の関係各社、社内の方とやりとりして、貿易取引がスムーズに行われるように調整したり、進行管理を行ったりもするお仕事です。
「貿易事務にチャレンジしてみたいけど、自分にできるだろうか?」と気になっていらっしゃる方は、まずは以下の適性診断をチェックしてみてください。
貿易事務の適性をチェック!
□ 定型の書類作成や処理業務が得意
□ 英語を使ったお仕事に興味がある
□ 予定を立て、計画通りに進むと満足感や達成感を得られる
□ 人とのコミュニケーションが好き
□ 国際的な視野を広げ、異文化理解を深めることに興味がある
□ 長く使えるビジネススキルを身につけたい
□ 事務手続きの仕組みやルールを覚えることが得意
上記の項目に当てはまる数が多い方ほど、貿易事務のお仕事に対して、やりがいを感じられる可能性が高くなるでしょう。
とはいえ、貿易事務と一口に言っても、業種・業界によってお仕事の進め方が異なります。今はまだ自分の適性に気づいていなくても、貿易事務のお仕事をするうちに、興味を持つ分野や業務内容がより明確になっていくこともあることでしょう。
次に、貿易事務の業務内容や役割について、ご紹介していきます。
※関連記事:『貿易事務って未経験からでも転職可能?』『未経験から貿易事務へ転職するときに有利な資格って?』
貿易事務の業務内容と役割について
貿易取引は、どのような商品の売買であっても、基本的な流れ(売買契約から商品の引渡し・引取りまでの流れ)が決まっています。貿易事務は、その取引の中で主に「進行管理役」、取引で発生する「書類の作成、確認役」を担います。
貿易取引における進行管理役
貿易取引では、買主・売主以外にモノを運ぶ「船会社」や「航空会社」、輸出入者の代理人として通関や物流手配をする「フォワーダー」、お金の受け渡しを行う「銀行」など、さまざまな人たちが関わっています。
貿易事務は、それぞれの関係先の立場や貿易取引の仕組みを理解し、全体の流れを把握しつつ、貨物(商品)をスムーズに引き渡し・受け取ることができるように業務を進める必要があります。そして、あらゆる立場の人にとって、無理のないスケジュールを組み立てるのも大事なお仕事のひとつです。
貿易書類の作成、確認役
貿易実務では、貿易取引における「商品(モノ)」「代金(カネ)」「書類(カミ)」の流れを把握して、業務を進めることが大切だと言われています。そのなかでも、貿易事務が扱うことが多いのが、「書類(カミ)」。
商品(モノ)を輸出入するにも、代金(カネ)を支払うにも、必要となる貿易書類(カミ)がついてまわります。貿易事務は、それぞれの貿易書類の役割を理解し、「正確に作成すること」や「ミスを見落とさずに確認すること」などが求められます。
※関連記事:『貿易実務を解説!輸出入業務の流れと、現場で求められる英語力・資格について』
貿易事務に求められるスキル ・身につくスキル
主に「貿易取引における進行管理役」「貿易書類の作成、確認役」という2つの役割を持つ、貿易事務のお仕事。そんな貿易事務には、一般的にどのようなスキルが求められるのでしょうか。代表的なスキルを5つご紹介しましょう。
・コミュニケーションスキル
・タイムマネジメントスキル
・折衝力、調整力
・英語力(読み書きのスキル)
・貿易取引に関する基礎知識
人と人との仲介役、進行管理役である貿易事務は、相手の状況を把握しながら、多くの関係者と適切なやりとりを行う「コミュニケーションスキル」、時間通りに業務を遂行する「タイムマネジメントスキル」、「折衝力や調整力」が求められます。それらに加えて、重要なのが「英語スキル」、「貿易取引に関する基礎知識」。
しかし、これらのスキルは、基本さえ出来ていれば貿易事務のお仕事をするなかで、身につくスキルでもあります。それぞれどのようなスキルなのか、詳しく見ていきましょう。
コミュニケーションスキル
貿易事務は、取引先の海外企業はもちろんのこと、社内の営業担当や入出庫担当、輸送や通関業務を代理で行うフォワーダー(通関業者・海貨業者)など、日々さまざまな立場の人々の間に立って、業務を進めるお仕事。そのため、相手の状況を把握しながら、適切なやりとりを行うコミュニケーションスキルが身につくでしょう。
タイムマネジメントスキル
タイムマネジメントスキルとは、「時間管理」や「段取り」に関するスキルのこと。貿易事務の現場では、わずかな遅れが大きな損失につながることも珍しくありません。常に期限を意識しながら、段取りよく業務を進めることが大切です。
調整力
貿易事務は、社内外の担当者と連絡を取りあい、「誰が」「誰に」「何を」「いつ」「どこから」「どこに」という全体の流れを把握しつつ、業務を進行させる調整力が求められます。よって、さまざまな商習慣や時差のある海外の担当者をはじめ、あらゆる立場の人にとって無理のないスケジュールを組み立て、時間内に業務を執行させるスキルが身につくでしょう。
英語スキル
「海外企業の担当者とのやりとりが多いから、貿易事務って英語が話せることが必須なんじゃないの?」というイメージをお持ちの方も、いらっしゃるかもしれません。しかし、異なる商習慣を持つ海外企業との貿易取引の場合、メールや文書でやりとりの履歴を書き残しておくことが重要です。
そのため、貿易事務では、英語の「話す・聞く」スキルよりも、「読み・書き」スキルの方が重視されるという特徴があります。
また、取引で扱う貿易書類やビジネスメールは、ある程度やりとりする内容が決まっていることから、定型文でパターン化されていることが多く、そこまで高度な英語力が求められない場合もあります。
貿易事務未経験の方が転職する際に目安とされているのは、TOEIC(R)スコア600点。英語に興味のある方であれば、今から学びなおしても十分に取得できるスコアと言えるでしょう。
※関連記事:『貿易事務に転職するなら、どの程度の英語レベルが必要ですか?』
貿易取引に関する基礎知識
貿易知識は、現場で働きながら身につけることも可能です。ただし、貿易取引特有の基本的な「契約の流れ(書類作りなど)」「商品の流れ(輸送や通関など)」「お金の流れ(貿易特有の決済方法)」を知っておいた方が、転職には有利に働くでしょう。
書籍などで独自に勉強したり、貿易の基礎知識の理解度をはかる貿易実務検定(R)などの検定試験に挑戦したりすると、お仕事に活かすことができます。
※関連記事:『貿易事務の経験を積むことで、どのようなキャリアパスが描ける?』『貿易事務職として就職したい方必見!お仕事内容からキャリアアップ方法まで、徹底解説!』
適性や興味を活かして、未経験から貿易事務のお仕事にチャレンジしてみませんか?
ここまで、貿易事務の適性、役割やスキルについて話してきましたが、読み進めるにつれて、少しハードルが高いように感じてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、貿易事務は「英語を活かせる仕事がしたい」「海外と関わる仕事がしたい」と考えている方がチャレンジしやすいお仕事とも言えます。
なぜなら、派遣であれば、未経験の方でもアシスタント職から挑戦することが十分に可能だからです。そして、就業する会社によって、業務範囲や就業時間が異なるため、働き方を選びやすい職種とも言えます。
また、出産・育児などで一度現場から離れて、再度貿易事務のお仕事に復帰する場合、貿易事務としての実務経験は有利に働くことでしょう。
パソナでは未経験の方でもチャレンジしやすい貿易事務のお仕事をご案内していますので、興味のある方は、ぜひパソナにご登録くださいね。