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2017/05/01

為替変動リスク対策の定番「為替予約」の方法を知ろう!

著者: パソナ キャリアコンサルタント(貿易担当)

為替変動リスク対策の定番「為替予約」の方法を知ろう!

貿易の際、輸出入者が為替変動リスクを回避するために取る最もポピュラーな方法は「為替予約」です。今回はその「為替予約」の方法についてご紹介します。

「為替予約」をするときの記載事項、輸出者と輸入者の予約方法を把握しよう

「為替予約」は輸出入者が銀行に依頼するもので、通常、為替予約スリップ(Exchange Contract Slip)を取り交わします。

銀行によってスリップの様式は異なりますが、必要な情報は同じ。近年はオンライン上で為替予約を行うこともできるようですが、求められる記載事項は同じです。

では主な記載事項と、輸出者が為替予約をする場合と輸入者が為替予約をする場合、それぞれの記載内容を見ていきましょう。

為替予約スリップの主な記載事項
① 依頼日
② 外貨の売り手
③ 外貨の買い手
④ 為替予約する金額(外貨の単位)
⑤ 為替相場の種類(輸出者はTTB、輸入者はTTS)
⑥ 受渡時期(通常1ヶ月くらいの範囲の中で指定する)
⑦ 依頼者のサイン
⑧ 銀行のサイン

それでは、日本の輸出者が外国の輸入者から商品代金を米ドルで受け取り日本円に換えたい場合(A)、日本の輸入者が外国の輸出者へ商品代金を日本円から米ドルに換えて払う場合(B)の例を下図で見てみましょう。

為替予約では外貨を日本円に替える買予約はTTBレート、逆に日本円を外国通貨に替える売予約はTTSレートが用いられます。

※関連記事:『【為替相場】TTSレートとTTBレートの違いって?貿易為替について学ぶ!

「為替予約」をするときの記載事項、輸出者と輸入者の予約方法を把握しよう

「為替予約」をするときの記載事項、輸出者と輸入者の予約方法を把握しよう

銀行で外貨取引をする際は約定書に同意する必要あり

ここからは少し余談になりますが、為替予約をする際には、はじめに銀行と外貨での取引をするための約定書や規定に同意したり、書類を提出したりする必要があります。
*代表的なものに外国送金取引規定、外国為替取引約定書、外国向為替手形取引約定書などがあります

商社や貿易会社など、これまで海外との取引をしてきた会社はすでに済んでいることがほとんどですが、今から銀行に行ってすぐに為替予約できるものではない、ということは頭に入れておきましょう。

お金に関することは経理が担当するケースもありますので、貿易事務は為替予約を行わないかもしれません。しかし、貿易の仕事に携わっている方は知識としてぜひ知っておきましょう。

 

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