貿易会社・外資系企業に入るために必要なスキルとは?お仕事内容、キャリアパスも紹介!
近年、世界情勢は激しく変動していて、ニュースやSNSなどのメディアでは頻繁に国際的な話題が取り上げられています。このような情報に触れることで、海外企業との関わりが多いお仕事や外資系企業でのお仕事に興味を持った方もいるでしょう。
今回は、国際的なお仕事に携われる「貿易・外資系企業」で事務として働くために必要なスキルを紹介します。貿易事務・外資系事務のお仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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- 目次
- 未経験から貿易・外資系企業での就業を目指すために必要な英語力とは?
- 貿易会社の主なお仕事と求められるスキル
- 外資系企業の主なお仕事と求められるスキル
- 貿易・外資系事務のキャリアパス
- 派遣なら就業後も派遣会社に相談できる!
- パソナのバックアップ体制は大きく分けて2つあります
- まずはスキルの習得からはじめよう
未経験から貿易・外資系企業での就業を目指すために必要な英語力とは?
貿易・外資系企業では、担当するお仕事によって必要なスキルは異なりますが、共通して求められるのは「語学力」です。貿易事務では取引先とのやり取りを、外資系企業では外国籍の社員や海外拠点とのやり取りを、英語をはじめとする外国語で行います。
貿易・外資系企業では、TOEIC600点以上のスキルを求められるお仕事が多いようです。700点ほどあればある程度は「英語ができる」と言えるでしょう。
貿易会社の主なお仕事と求められるスキル
貿易事務のお仕事には専門知識が求められ、一度スキルを身につけると今後のキャリアを広げやすくするものもあります。貿易事務のお仕事内容と、活かせるスキルや資格をまとめました。
※関連ページ:貿易事務のお仕事解説|パソナ
貿易事務の主なお仕事
貿易事務は、海外企業との商品取引に必要な手続きや手配を担うお仕事です。輸送手段の手配や書類の作成・確認、税関への申告、問い合わせ対応などが主な業務内容で、範囲や内容は勤務先によって異なります。
- 商社・メーカー:商品の受発注や輸出入に関わる手続きなどを行う
- フォワーダー(通関業者・海貨業者):貿易書類作成や、船積み手配、通関手配、ルート・スケジュール確認、取引先との折衝などを行う
- 船会社・航空会社:運賃の見積もり作成やスケジュール調整、運搬業務全体をコーディネートする
- 倉庫会社:届いた商品の受付、数量や配送先などを管理する
商社やメーカー、フォワーダーは貿易取引の最初から最後まで関わる一方で、船会社・航空会社、倉庫会社などは商品の運搬や保管など一部の工程に携わります。また、「輸出業務」と「輸入業務」ではそれぞれ作成する書類や受け取る書類、手続きの流れが異なります。
貿易事務に必要なスキル・資格
貿易事務には専門的なスキルが求められますが、応募にあたって貿易実務関連の資格が必要とされるわけではありません。しかし、貿易事務の実務能力・知識がどの程度のレベルにあるのかを客観的に伝えるために「貿易実務C級(R)」の資格を持っていると、転職活動で評価されやすいでしょう。
貿易取引の流れを一通り理解していることや、貿易事務に就きたいという意欲を伝えることができるはずです。
※関連ページ:貿易を学ぶ|パソナ
外資系企業の主なお仕事と求められるスキル
外資系企業のお仕事内容は業種や職種によって異なりますが、日系企業とは企業文化のなどの違いが多い傾向にあります。外資系事務の主なお仕事内容と必要なスキル・資格についてまとめました。
外資系事務の主なお仕事
外資系事務の主なお仕事内容は、基本的には日系企業の一般事務と変わりませんが、フロント業務に関わったり、経営に関わる会議に参加したりと、日系企業の一般事務よりも広い範囲の業務を任されることもあります。派遣社員の場合、契約で業務範囲があらかじめ決められていることも多いので、気になるお仕事があれば事前に確認してみましょう。
外資系事務に必要なスキル・資格
外資系企業では上司や同僚、クライアントの担当者などに外国籍の方が多いため、語学の知識だけでなく、語学力を使いこなすためのコミュニケーションスキルも求められる傾向にあります。
国連英検やLinguaskill Businessなどの資格を取得すると、応募の際にビジネスシーンでのコミュニケーション能力をアピールできるでしょう。
また、グローバルかつ専門的な資格もおススメです。秘書や一般事務であれば「国際秘書検定」、経理であれば「国際会計検定(BATIC)」など、お仕事の内容に合わせて選ぶと良いでしょう。業務に合ったスキルが身についていると、就業後もスムーズにお仕事をスタートしやすくなります。
貿易・外資系事務のキャリアパス
貿易・外資系事務のお仕事に就いた後は、どのようなキャリアを描けるのでしょうか。それぞれのキャリアパスや、スキルアップを目指すための方法について紹介します。
貿易事務のキャリアパス
貿易事務は、貿易の専門スキルを活かして商社・メーカー、フォワーダー、運送会社など、さまざまな企業で活躍することができます。また、特定の商品の知識を深めることで、「〇〇系商材に強い貿易事務」というエキスパートになることができます。取り扱う商品によっては、食品衛生法や植物防疫法、薬事法、国内外の規制といった法知識が必要となるため、理解を深めることで、より専門性の高い貿易事務として活躍することができるでしょう。
また、お仕事を通して身に付けた通関や関税に関する知識をさらに深めていくことで、「通関士」に挑戦する道もあります。通関士は、国家資格が必要なお仕事であるため、貿易のプロフェッショナルにさらに近づきます。
貿易事務での経験を活かして、海外で仕入れる商品を選んだり交渉したりするバイヤー職や営業職へのキャリアチェンジなど、新しいキャリアを築くことも可能です。
※関連ページ:貿易事務で働く|パソナ
外資系事務のキャリアパス
外資系企業では、明確なキャリアパス制度をあらかじめ設けていることも多いです。自身や会社の将来像を明確にして、日々の業務に取り組み、スキルアップを図ることで昇格や昇給も期待できます。
実務経験を積むために、日本支社だけでなく海外支社や本社へ異動する場合もあります。海外でのお仕事に興味があれば、面談の際に伝えてみても良いでしょう。
スキルアップのために必要なこと
まずは、明確なキャリアプランを立てて自身に合う貿易・外資系のお仕事を選びましょう。
派遣会社や転職エージェントなどを利用すると、プロに相談しながらお仕事を探すことができます。
経験やスキルを担当者と客観的に棚卸しすることで、気づかなかった強みや適性に気づける可能性もあるので、自身に合ったお仕事を見つけたい方にはおススメです。
派遣なら就業後も派遣会社に相談できる!
実務や英語のスキルは、貿易・外資系企業に就職してからも高めていく必要があります。その他のスキルや、将来のキャリアプランについても派遣社員であれば、派遣会社にいつでも相談することができます。スキルアップを目指したい方や、未経験からお仕事をスタートさせた方は、派遣会社の研修やスキルアップ講座などの利用もおススメします。
※関連ページ:キャリアサポート|パソナ
パソナのバックアップ体制は大きく分けて2つあります
1.キャリアコンサルティング
「キャリアコンサルティング」のサポートを行います。内容は、自身の強み・弱みをコンサルティングの中で確認し認識した上で、キャリア形成について一緒に考えます。また、資格取得の目標を設定し、勉強の計画や試験申込みのスケジュール管理もサポートします。これにより、目標に向けた方向性が明確になり、スキルアップのペースも早まるでしょう。効率的にスキルアップを進めたい方や、続ける事に自信の無い方におススメです。
※関連ページ:キャリアコンサルティング|パソナ
2.講座・研修
資格取得の講座はもちろん、実務に直結した講座も設けています。資格取得の講座は、効率的に勉強を進めることができるので、未経験の方におススメです。実務に直結した講座は、資格は取得しているけれど実務経験のない方や、ある程度業務の流れは理解しているけれど上司には聞きにくい…といったお悩みを持つ方が受講されると良いでしょう。
語学の研修であればTOEICで高得点を目指す内容から、ヒアリングのみ、リーディングのみといったように、項目別に分かれて活用できる講座もあります。自宅からでも受講できる「eラーニングサービス」は、忙しい方にもおススメです。
※関連ページ:研修・スキルアップ|パソナ
まずはスキルの習得からはじめよう
貿易・外資系企業への就業を目指す方は、まずは希望するお仕事に必要な語学力や資格を把握し、スキルを習得するところからはじめてみましょう。スキルを効率的に取得するための講座など、バックアップ体制が整っている派遣会社もありますので、ホームページなど確認してみてはいかがでしょうか。
また、派遣登録をすると専門のキャリアカウンセラーに相談しながらお仕事探しをすることもできます。就職活動に迷った際には、是非ご活用ください。
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参考サイト
- 英文事務で働く|パソナ
- 試験概要|国連英検
- Linguaskill Businessの特徴|Linguaskill Business
- CBSについて|一般社団法人日本秘書協会
- BATIC(国際会計検定)®とは|東京商工会議所検定サイト
貿易業界で働くための貿易用語チェックリスト【入門編】
貿易事務を目指す方に向けて、現場でよく使われている「まずこれだけは覚えておきたい」貿易用語をe-Bookにまとめました。ダウンロードして、ぜひご活用ください。