悩み・質問

2023/03/30

派遣社員は年齢制限なく何歳でも登録可能?年代別の就業傾向や対策をご紹介

著者: パソナ キャリアコーチ

派遣社員は何歳まで登録可能?年代別の就業傾向や対策、おススメの職種をご紹介

ライフステージの変化やキャリアを重ねて経験やスキル、知見があがっていくことによって、自分に合った働き方も変化します。ライフプランを立てるときに、派遣で働くということを考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

派遣登録を考えたときに、「派遣登録するのに年齢制限はあるの?」「定年は?」など年齢に関することを気にされる方も多いかと思います。ここでは、派遣社員として何歳まで働けるのか、年代別の就業傾向やおススメの職種をご紹介します。

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目次
派遣社員に年齢制限はある?
派遣の年代別、就業傾向と対策
何歳でもお仕事を見つけやすくするには?
働きたいと思ったらまずは派遣登録

派遣社員に年齢制限はある?

派遣社員に年齢制限はある?

一般的に派遣社員というと20代、30代が就業しているイメージを持つ方も多いので、「40歳以上でも働けるの?」「定年後に派遣登録はできる?」と疑問に思う方もいるでしょう。登録に際して年齢制限があるのかご説明していきます。

派遣は何歳からでも登録できる

定年制が設けられている正社員とは異なり、派遣社員には年齢制限や定年制はありません。現在、新卒からシニアまで幅広い年齢層の方々が派遣社員として働いています。派遣会社への登録も、年齢制限は設けられていないため、働きたいと思ったタイミングでの登録が可能です。

「登録は可能でも、年齢によって求人数に違いがあるのでは?」と思うかもしれませんが、2007年10月から雇用対策法によって労働者の募集および採用について年齢制限が禁止され、シニア世代が派遣で活躍される場も広がりました。

派遣社員で働く年齢の分布

実際に派遣社員として就業している方が各年代にどのくらいいるのでしょうか。
2017年「派遣労働者実態調査」によると、各年代満遍なく派遣社員として就業されています。

派遣社員で働く年齢の分布
※参照資料:「派遣労働者実態調査―平成29年調査結果の概要―表21 性、年齢階級別派遣労働者割合」厚生労働省 より抜粋

調査では、派遣社員として最も働く年代は、40~44歳でした。また、40~59歳が全体の約半数、60代以上まで含めると半数以上を占めています。

派遣の年代別、就業傾向と対策

派遣の年代別、就業傾向と対策

派遣社員として働く場合の年代別に、就業傾向と対策をご紹介します。
自分に向いているお仕事や今後のキャリアに悩む方はキャリア診断を活用したり、キャリアアップを考えている方は資格取得の支援制度を利用したりするなど、お仕事探しの参考にしてみてください。

20代の就業傾向と対策

20代は社会人としての経験を積み上げていく年代です。「未経験歓迎」の職種も多いため、就業しやすい求人は十分にあります。希望の職種が明確になっていない方は、働きながら自分に向いているお仕事や適性を見極めてみるのも良いでしょう。いろいろ経験するなかで向いているお仕事が見つかるかもしれません。派遣会社などのお仕事探しができるサイトには、キャリアやお仕事の適性を診断できるページもありますので、利用してみてはいかがでしょうか。

いずれは正社員を目指したいという方は、紹介予定派遣の求人を探してみましょう。
正社員や契約社員としての雇用を前提に3~6ヶ月間働いた後に、派遣社員と企業、双方が合意すれば直接雇用となる制度です。

派遣会社ではスキルアップや資格取得のための講座や研修制度を設けているところも多いため、制度を利用してスキルアップに励むのもおススメです。

30代の就業傾向と対策

30代に入ると、一定の社会人経験があることから、即戦力として期待される年代です。結婚や育児、家庭とお仕事の両立など、ライフステージの変化も多くみられ、将来を見据えてどのような働き方をしていくのか悩む方もいるでしょう。
お仕事と家庭のバランスを考え、フルタイムはまだ考えていないという方は、週4日以下の求人も探しやすい派遣の働き方がおススメです。正社員と比較して、派遣の求人は未経験からでもチャレンジできるお仕事も多いため、キャリアチェンジを目指す方は新たな職種に挑戦してみるのも良いでしょう。

40代の就業傾向と対策

40代は子育てが一段落し、本格的に復職を考え始める人も多い年代です。お仕事から離れていた時期があっても、即戦力となる資格や経験があれば、就業の確率は高いといえます。
復職前の経験を生かしたい場合は、関連分野の知識を増やしたり、資格取得を目指したりするなど、スキルアップに向けた準備をしておくと、就業に結びつきやすくなります。

50代の就業傾向と対策

50代は、これまでのキャリアを生かして効率的な働き方を進めることができる年代です。
スキルや経験値が高いほど求人も多く、時給も高くなります。業務経験年数や知見を積む機会が無かった方は、アシスタント業務やテレコミュニケーターなど、未経験からでも就業しやすい職種がおススメです。

60代の就業傾向と対策

60代は、未経験歓迎などの求人は少なく、これまでのキャリアを生かした専門職か、事務処理スキルやスピードを生かした事務、アシスタント職の求人が多い傾向にあります。少子高齢化による若手の人材不足もあり、50代、60代歓迎の求人も増えています。なお、派遣社員として働く場合は、ひとつの就業先企業で最長3年までしか働けないというルールがありますが、60歳以上は、雇用期間の制限がなくなります。長く働くことを想定したお仕事選びも大切です。

何歳でもお仕事を見つけやすくするには?

何歳でもお仕事を見つけやすくするには?

派遣会社への登録に年齢制限はありませんが、登録後、希望のお仕事に就くために、心がけた方が良いポイントをご紹介します。

経験やスキルを磨く

希望する業界や職種での経験やスキルがあると、即戦力と判断されやすくなるため、年齢に関係なく就業しやすい傾向があります。経理の経験があるなら、簿記の資格や経理・財務関連の検定、金融業界ならファイナンシャルプランナーなど、希望職種に有利な資格を取得すると、エントリーできる求人数も増えてお仕事を見つけやすくなっていくでしょう。
経験があまりない場合でも、スキルアップ、キャリアアップに意識して取り組むことで、例えば、IT /WEBエンジニア系、福祉・医療系、翻訳、校正など専門知識が必要な職種にも就業できる可能性が広がります。

希望条件を幅広くする

経験やスキルがあっても、求人に対して応募者が多い場合はお仕事が決まるまでに時間がかかります。その場合は、職種や勤務日数、勤務地などを含めた希望条件のうち、どれを一番優先したいのかをはっきりさせるのがおススメです。「勤務地が遠くても希望の職種に就ければ良い」、「週3日しか働けないので職種にはこだわらない」など、自分のなかでお仕事に対する優先順位を整理してみてください。
スキルや経験が不足している、あるいは年齢が上がる場合は、特に条件を幅広く設定した方がお仕事も見つけやすくなります。

OA事務、営業事務、アシスタント業務は、未経験可の求人もあり、比較的就業しやすい職種としておススメなので、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

コミュニケーション能力を高める

スキルや経験だけでなく、コミュニケーション能力を意識して高めると、就業先にもすぐになじめて、周囲の人とのやり取りも円滑に進められます。コミュニケーション能力を生かせる職種としては、接客業や販売業などが挙げられます。

社会人が身に付けておきたいコミュニケーションスキルの基本はとてもシンプルです。
「挨拶をする」「周囲の人と協力して仕事を進める」「報告、連絡、相談を怠らない」などちょっとした心がけで実現できます。40代以降では、上司が年下になることもあり、素直さが必要となる場面も多いといえます。派遣社員は、就業先から指示命令を受ける立場なので、お仕事を見つけやすくするには、自分のやり方にこだわるのではなく、普段から周囲と協力してお仕事を進められるコミュニケーションスキルを磨いておくと良いでしょう。

働きたいと思ったらまずは派遣登録

派遣社員として働くのに、特別な年齢制限はありません。現在、新卒からシニアまで幅広い年齢層の方が働いています。働きたいと思ったタイミングで、派遣会社への登録ができますので、健康で意欲があればぜひご登録してみてはいかがでしょうか。働き続けるためには、情報収集やスキルを磨く努力は日々必要になりますが、年齢にとらわれず、自分に合った働き方を見つけていきましょう。

働きたい!と思ったら、まずはお仕事探しについて相談してみませんか?

パソナでは、ご就業後から専任のキャリアコーチがこれから先を見据えたキャリアサポートをいたします。今のお仕事の悩みはもちろん、プライベートとお仕事との両立など、お気軽にご相談ください。毎日が充実する働き方を、一緒に探していきましょう。

参考サイト:

みんなの仕事ラボ(シゴ・ラボ)は、働くすべての方々に向けたキャリアアップ、スキルアップのためのお役立ちサイトです。
「仕事はずっと続けるつもりだけど、このままでいいの…?」「何かスキルを身に着けたいけど自分には何が向いているか分からない」「職場でこんなことがあったけど、これって普通?」など、お仕事をする上でのお悩みや困ったをお助けするヒントやちょっとしたアイデアをお届けします。