派遣の契約期間が満了になったら?事前に知っておきたい契約期間にまつわる重要事項
派遣という働き方は、基本的に派遣会社とあらかじめ契約期間を決めて契約を結ぶ雇用形態です。
自分のライフスタイルやキャリア志向の変化に合わせて、就業期間を決められるのがメリットですが、期間があるからこそ、次のお仕事や今後のキャリアについて、しっかり検討する必要があります。
今回は、派遣社員における契約期間の重要性や、契約満了が近付いたときにすべきことについてご紹介します。
- 目次
- 派遣社員における「契約期間」の重要性
- 派遣法で定められた契約期間について
- 派遣の契約更新について
- 契約満了の1ヶ月前ごろから次の仕事を案内される
- 契約満了まではお仕事を全うするのがベター
- お仕事選びの際は、契約満了までのことをしっかり考えよう
派遣社員における「契約期間」の重要性
ほとんどの派遣のお仕事では、あらかじめ契約期間が定められており、都度契約を更新する「有期雇用」という働き方です。
派遣のお仕事の契約期間はお仕事によって異なり、繁忙期に募集する1ヶ月程度の短期派遣(下で詳しく説明)や、3ヶ月、6ヶ月以上の中・長期派遣があります。
派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んでおり、お互いにその契約に基づく契約期間を守ることがルールとなっています。やむを得ない事情を除き、契約期間中の自己都合による退職は、基本的にはできないということを覚えておきましょう。
派遣法で定められた契約期間について
契約期間はお仕事によってさまざまですが、最短契約期間は、1ヶ月(31日以上)と決められています。
過去には、30日以内の契約期間で働く「日雇派遣」も認められていましたが、2012年の労働者派遣法改正によって、日雇派遣(雇用期間が30日以内の労働契約)が原則禁止されました。
ただし、通訳、OAインストラクション、デモンストレーションなど「禁止の例外として政令で定められた一部の業務」は日雇い派遣が禁止されていません。
また(1)60歳以上の人、(2)学生、(3)生業収入が500万円以上で、副業として派遣に従事する人、(4)主たる生計者でなく、世帯の年間収入額が500万円以上であるという「4つの日雇い派遣の例外」のいずれかに該当する場合も、日雇い派遣に従事することができます。
派遣の契約更新について
長く働きたいと考えている人にとって、契約更新の有無は重要な条件ですよね。反対に、「この期間だけ働きたい」という希望がある場合は営業担当に相談して、更新予定のない短期派遣を紹介してもらうとよいでしょう。
契約更新の期間は、派遣先企業によってさまざまですが、一般的には3ヶ月、6ヶ月などの契約期間が多く、派遣社員と派遣会社が双方の合意を持って都度更新となります。一般的には、派遣期間満了の1ヶ月ほど前に、派遣会社の営業担当から更新するかどうかの意思確認がなされます。
契約満了の1ヶ月前ごろから次の仕事を紹介される
では、契約を更新せずに、契約満了となった場合、事前にどんなことを準備しておくとよいのでしょう。
まずは、派遣会社のサイトや求人情報をチェックし、希望に合ったお仕事を探すことから始めましょう。派遣で働く多くの方が、少なくとも契約満了日の1ヶ月以上前にはお仕事探しをスタートしています。
契約満了ギリギリになってあわてることのないよう、なるべく早い段階で着手することをおすすめします。なお、契約満了の1ヶ月ほど前になると、派遣会社の営業担当から次のお仕事を案内される場合が多いようです。
また、次のお仕事探しの際にどうしても気になるのは、業務内容や、給与・待遇などの条件面ではないでしょうか。
理想的なキャリアアップを叶えるためには、日ごろから研修や講座を受講してスキルアップをはかり、キャリアコンサルティングで自分のビジョンを明確にしておくことが大切です。
※関連記事:『【派遣社員のためのお悩み相談室7】なかなか次の仕事が決まらない!』
契約満了まではお仕事を全うするのがベター
冒頭で申し上げた通り、有期雇用の派遣社員は、契約期間が決まっているため、契約満了まで仕事を全うすることが基本です。
「思っていた仕事と違う」「派遣先の上司と合わない」などの理由によりお仕事を続ける自信がなくなったときは、問題を解決するためにもまずは、派遣会社に相談しましょう。
ただし、ケガや病気、親族の介護などの「やむを得ない事情」が生じた場合は、この限りではありません。その場合も、速やかに派遣会社に相談してくださいね。
※関連記事:『派遣先が合わない!そんなときに派遣社員がまずすべきこと』
お仕事選びの際は、契約満了までのことをしっかり考えよう
契約満了ギリギリになってお仕事を選ぶと、気の焦りから冷静な判断ができないことがあります。
働き出してから、「思ったよりも通勤が大変」「仕事とプライベートの両立が辛い」などのミスマッチを感じてしまったら、派遣先に向かうのが辛くなってしまうことも…。
そんな事態を避けるためにも、お仕事を探す前に、自分が「どう働きたいか」「働く上での優先順位は何か」をしっかり整理し、営業担当と相談しながら、納得のいくお仕事を探しましょう。
自分に合った働き方やキャリアプランを知りたいときは、ぜひパソナのキャリアコンサルティングも活用してくださいね。