経理の平均的な年収って?実際の給料や年収アップを目指す方法を紹介
経理は専門的な知識・スキルが必要な職種のため、一般事務職よりも平均給与は高く人気のあるお仕事です。PCスキルを磨いたり、簿記の資格を取得したりして、販売職・一般事務職から経理へキャリアチェンジをする方も多くいます。
今回は経理の平均的な年収、年収アップにおススメの資格や理想の年収を目指す方法について紹介していきます。これから経理のお仕事をはじめる方や、年収アップを目指している方も、ぜひチェックしてみてください。
※関連ページ:経理事務の派遣 | パソナ
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- 目次
- 経理の平均年収って?
- 経理の年収は実務経験の年数によっても変わる
- 希望年収に近づくためにおススメの資格
- 年収アップを目指して経理にチャレンジするなら派遣がおススメ
- スキルや経験をしっかり積んで年収アップを目指そう!
経理の平均年収って?
気になる経理の平均年収について紹介します。年収は、勤務先や業務内容、所有しているスキル、経験などによっても異なるため、ここで紹介する金額はあくまで目安としてお考えください。
正社員の一般的な平均年収の目安
年収300万~399万円程度
経理初心者~実務経験3年以内。簿記3級もしくは2級以上を取得している方が多いです。
年収400万円~599万円程度
3年以上の実務経験があり、チームリーダーや経営分析の担当者レベル。日商簿記2級以上や英語スキルがある方が多いです。
年収600万円~799万円程度
3年以上の実務経験と管理職経験があり、経理の部長・課長レベル。日商簿記2級以上や英語スキルがあり、上場企業での経験が求められる場合もあります。
※参照資料:転職賃金相場2022|一般社団法人 人材サービス産業協議会(経理財務・9ページ)
*首都圏・東海・近畿エリアを対象に、2022年4~8月にかけて調査。平均年収は国内主要求人メディア・人材紹介会社に掲載された求人情報から算出。
上記の平均年収の調査から、経理の場合は経験やスキルが年収に大きく影響することがわかります。
年収アップのためにはステップアップが必要ですが、「自分の方向性」を見極めることも大切です。
経理は企業規模によっても業務が異なるため、キャリアビジョンにマッチする企業を選ぶことが、効率的なステップアップの近道です。
例えば大企業は、経理業務が細分化されていることも多いため、担当業務分野のスペシャリストとしてのスキル・経験を積むことができます。
一方で、中小企業は個人で担当する業務範囲が広く、経理の一連の流れを知ることができるため、スキルアップしやすい環境とも言えます。さまざまな業務を担当する忙しさはありますが、経理は業務経験やスキルが評価されるため、しっかりと業務知識を身につけていけば将来のキャリアに役立てることができます。
キャリアプランや年収アップを見据えたお仕事を探しの際は、事前に担当する業務範囲がどこまでなのか、将来的にはどこまで任せてもらえるのかを、しっかり確認しておくと良いでしょう。
経理の年収は実務経験の年数によっても変わる
平均年収で紹介した通り、経理の年収は経験年数によっても変わってきます。
厚生労働省の調査によると、派遣やパートも含めた経理の平均時給も、実務経験を積み重ねるごとに右肩上がりになっています。
勤続年数 | 一般基本給の額 |
---|---|
0年(未経験) | 1,209円 |
1年 | 1,392円 |
2年 | 1,526円 |
3年 | 1,549円 |
5年 | 1,631円 |
※参考資料:賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)|厚生労働省
勤続3年以降は上昇幅がゆるやかになっていますが、スキル次第でさらなる時給・年収アップを目指すことも可能です。資格の取得や専門領域の知識を習得して、着実にスキルアップしていきましょう。
希望年収に近づくためにおススメの資格
実務経験にプラスして資格を取得することで、理想の年収に近づける可能性が高まります。
ここでは経理のキャリアアップ、キャリアチェンジにおススメの資格を紹介していきます。
【経理全般】日商簿記検定
経理関連の資格で最初に取得しておきたいのが、日商簿記検定です。
初級、3級、2級、1級の4段階に分かれていて、日商簿記2級以上を取得することで、未経験者であっても転職の際に有利にはたらくこともあります。
最難関の1級は公認会計士の登竜門とも言われていて、経理からのキャリアチェンジを目指す方にもおススメです。
【英文経理】IFRS検定(国際会計基準検定)
外資系企業や海外との取引を行う企業での経理のお仕事は、英語力にくわえて国際基準の会計スキルが求められます。こうした英文経理の専門知識の習得度を測る資格がIFRS検定で、日本語でも受験することが可能です。
また、英文経理としてさらにキャリアアップしたいなら、アメリカの国家資格であるUSCPA(米国公認会計士試験)もおススメです。
【経営・財務】財務報告実務検定
経営・財務の専門的な知識を身につけて年収アップを目指すなら、近年注目を浴びているディスクロージャーのスキルが問われる「財務報告実務検定」の取得がおススメです。
ほかにも、CFO(最高財務責任者)を目指すなら「プロフェッショナルCFO資格試験」、経営企画やコンサルタントを目指すなら「中小企業診断士」「MBA(経営学修士)」など、専門性の高い資格を取得することで、経営に大きく関わる年収の高いポジションも目指せるでしょう。
【会計士・税理士】公認会計士・税理士
公認会計士や税理士など、経理に関連する難関の国家資格もおススメです。
どちらも医師免許や弁護士資格と並ぶほど難しい資格だと言われているため、数年かけて勉強をしていく必要があります。しかし合格すれば、会計士・税理士事務所へのキャリアチェンジや独立も実現できる可能性も高くなります。
年収アップを目指して経理にチャレンジするなら派遣がおススメ
経理未経験者の方が、はじめてお仕事にチャレンジするなら派遣がおススメです。
派遣は比較的時給が高く、経理を含むオフィス系のお仕事の平均時給は、実務経験3年未満でも1,560円と高水準になっています。さらに、派遣会社のお仕事探しやスキルアップのサポートも受けられるため、ひとりで転職活動をするよりも効率良くお仕事を見つけられるでしょう。
※参考資料:派遣社員WEBアンケート調査結果 2021年度|一般社団法人 日本人材派遣協会
自分のスキルにあったお仕事が見つかりやすい
経理のお仕事を豊富に扱っている派遣会社では、未経験向けの経理アシスタントから、英文経理や財務などの専門知識が必要なお仕事まで、幅広く案内してもらえます。お仕事の詳細情報を公開している派遣会社も多いので、希望に合ったお仕事があるか、ホームページをチェックしてみてください。
また、派遣会社の担当者との面談では、これまでの経歴やスキルを棚卸してもらうことができます。
キャリアコンサルティングを活用することで、自分では気づかなかった適性を活かせるお仕事に出会えるかもしれません。
スキルアップをサポートする派遣会社もある
派遣会社によっては、実務を想定した研修や、資格取得をサポートする制度を用意しています。未経験の方でも就業前に経理の基礎知識を習得できるので、お仕事探しの幅が広がるでしょう。
パソナでは、キャリアプランをキャリアコンサルタントに相談することができます。お仕事をスタートした後も研修やeラーニングなどを利用して、計画的にスキルアップを目指すことも可能です。
※関連ページ:キャリア形成支援について | パソナ
※関連ページ:研修・スキルアップ | パソナ
スキルや経験をしっかり積んで年収アップを目指そう!
「キャリアアップしたい」「年収を上げたい」と考えている事務職の方は、経理にチャレンジするのがおススメです。未経験から経理の実力をしっかりと身につけたいなら、ぜひ派遣という働き方も検討してみてください。
派遣の経理アシスタントは、一般事務や販売職、営業職からキャリアチェンジする際に選ばれることの多いお仕事です。
経理は専門性が高く、業務範囲も決まっていることが多いため、自身のキャリアプランに合ったお仕事探しが可能です。習得したスキルや実務経験を武器に、正社員の経理を目指したり、より給与の高い専門職種へ挑戦したりすることもできます。
パソナの「PASONA CAREER COLLEGE」では、経理などの専門的な職種に特化し、レベルに応じた研修や講座を数多く実施しているため、効率よくスキルを身につけることができます。お仕事帰りに通える平日夜や、土曜日開催の講座もありますので、ぜひ活用してみてください。
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参考サイト
- 転職賃金相場2022 (PDF)|一般社団法人 人材サービス産業協議会
- 賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)(PDF)|厚生労働省
- 派遣社員WEBアンケート調査結果 2021年度(PDF)|一般社団法人 日本人材派遣協会