キャリアアップ

2019/10/18

経理事務と一般事務の違いって?一般事務から経理事務にチャレンジすることは可能?

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

経理事務と一般事務の違いって?一般事務から経理事務にチャレンジすることは可能?

求人数が多く、さまざまな企業で活躍できる事務系職種。しかし、ひとくちに事務系と言ってもさまざまな種類がありますが、「一般事務」と「経理事務」にはどのような違いがあるかご存知でしょうか。

今回は、「現在、一般事務でお仕事をしているけれど、経理事務へのキャリアチェンジに興味がある」「一般事務と経理事務の違いを知って、ステップアップしたい」という方へ向けて、経理事務の適正チェックをはじめ、一般事務と経理事務それぞれのお仕事の特徴、業務内容の違いについてご紹介します。

※関連記事:『経理とは|経理の仕事内容について詳しく解説!

目次
「一般事務」は、オフィスワーク未経験から挑戦しやすい事務のお仕事!
「経理事務」は、基本の事務スキル+αでも挑戦しやすい事務系専門職種
私は経理事務に向いている?経理事務の適性とメリットをチェック!
「一般事務」から「経理事務」になるための方法
パソナなら、アシスタントからスタートできる経理事務のお仕事も!
よくあるご質問

「一般事務」は、オフィスワーク未経験から挑戦しやすい事務のお仕事

「一般事務」とは、主にPCを使用したデータ入力・文書作成(資料や見積書など)、書類整理、電話・来客応対といった幅広いサポート業務を担う事務のお仕事。事務系職種の基本となる業務を行う一般事務は、業務の幅が広いため、オフィスワーク未経験からでも挑戦しやすい人気の職種です。

一般事務に役立つスキル

社会人としてのビジネスマナー

挨拶や立ち居振る舞い、電話・来客応対、ITリテラシーなど、社会人としての基本的なビジネスマナーは、一般事務のお仕事でも必要とされるでしょう。

コミュニケーション能力

部署やメンバーのサポート役として、社内外を問わずさまざまな人と関わる機会が多い一般事務のお仕事。コミュニケーション能力を活かすことで、業務が潤滑に進むでしょう。

基本的なPCスキル

社内外の人とのメールでのやり取りやPCでの文書・データ作成は、一般事務の基本業務。ビジネスメールの定型文やマナーを理解し、メールでのスムーズなやりとりが求められます。

また、WordやExcelといったOffice系ソフトは、業務で必ず使用すると考えて良いでしょう。もちろん、PCスキルがあるだけ有利にはなりますが、まずは文書やデータを作成するにあたって基本的な操作を覚えておきましょう。

一般事務の特徴

事務系スキルが身につく

会社によっても業務内容は異なりますが、メール応対や資料作成など、幅広い事務業務を担当する一般事務のお仕事。Office系ソフトの操作をはじめとしたPCスキルや事務処理能力が幅広く身につきます。

判断力や調整力が身につく

社内外の関係者とのやり取りを通して、臨機応変な対応力や判断力、さらにはスケジュール管理能力や調整力も身につくでしょう。

感謝されることが多いお仕事

一般事務は、他の職種の人たちのお仕事を助ける、いわば「サポート役」。急ぎのプレゼン資料をすばやく手配したり、データの間違いに気付いてミスを防いだりと、相手から喜ばれ感謝されることもしばしば。これは、一般事務としてやりがいを感じられるポイントでもあります。

※関連記事:『みんなが思う一般事務・営業事務のやりがいって?身につくスキルやキャリアアップ例についてもご紹介!

※関連記事:『一般事務とは|仕事内容やメリットをご紹介!

「経理事務」は、基本の事務スキル+αでも挑戦しやすい事務系専門職種

「経理事務」は、基本の事務スキル+αでも挑戦しやすい事務系専門職種

「経理事務」は、事務職を兼ねた経理職、または経理業務のサポートを行う事務職のことを指します。

業務内容としては、見積書の作成や伝票の起票、帳簿の仕訳・転記、仕訳帳へのデータ入力など、企業のお金に関する数字を扱うお仕事が主となります。一般事務経験者が経理職を目指す際のステップアップのひとつとしても、人気の高い職種です。

経理事務に役立つスキル

事務処理能力

経理事務は、数字を扱う仕事のため「正確性」が重視されます。特に月末や決算期などの忙しいときでも、落ち着いて冷静に対応し、ミスが無いかしっかりと確認することも忘れずに。正確かつ、速いスピードでの事務処理ができるようになると、周りからも信頼され、評価されるでしょう。

PCスキル(Excelなど)

Office系ソフトの基本的な操作に加えて、経理業務で使うことの多いExcelの表計算は身につけておきましょう。「ピボットテーブル」や「VLOOKUP」をマスターしておくと、さらに有利になりますよ。

基礎的な簿記の知識

経理事務なら、簿記の知識は持っておきたいところ。業務で必要になる日商簿記3級程度の簿記の知識、または資格取得がオススメです。簿記を勉強中の場合でも、大きなアピールポイントになりますよ。

※関連記事:『経理は簿記何級が必要?簿記検定はどの種類を取れば良いのかご紹介

経理事務の特徴

基本的な業務スケジュールが1年間決まっている

経理事務の基本的な業務スケジュールは決まっており、大きく分けて日次・月次・年次の定期業務があります。

①日次業務

日々の日常経理業務として、取引の仕訳や伝票の起票、現金の出納管理、建て替え経費の精算、伝票の記帳や整理などを行います。

②月次業務

月次業務では、取引先への請求・回収・支払い、社会保険料の納付、1ヶ月分の入力データチェック、前月との比較などを行います。給与計算・支払いが、経理事務の業務になる場合も。その月の売り上げや資金の動きを把握するためにも、月次業務は大変重要です。

③年次業務

経理に携わる仕事のなかで一番重要なのが、年次決算。年次決算関連の業務では、決算書(財務諸表)の作成のほか、税務申告、株主総会で発表する報告書作成などが発生します。

年間を通じて求人がある

どんな企業でも必要とされる職種のため、経理事務は年間を通して一定の求人数があり、安定性の高い職種です。また、年齢に関係なく実務経験が重視される傾向にあり、経験とスキルがあれば幅広い企業で活躍できるでしょう。

専門的な知識やスキルが身に付く

一般的な事務スキル・PCスキルに加え、経理・会計分野における専門性の高い知識・スキルが身につきます。

私は経理事務に向いている?経理事務の適性やメリットをチェック!

私は経理事務に向いている?経理事務の適性やメリットをチェック!

経理事務が向いているタイプは?

経理事務は、会計データの入力、計算、請求書・納品書の確認や作成など、「数字を扱う業務」が多いお仕事。明確な答えが出る数字の計算や、数字のズレを妥協することなく調べることが好きな人は、経理事務に向いていると言えるでしょう。他にも下記のような適性がある方は、経理事務への挑戦を考えてみてくださいね。

・数字を扱う業務が好き
・少しずつコツコツと進めていく作業が苦ではない
・データの比較分析が得意
・細かいところに気を配れる
・計画立てて物事を進めることが得意

※関連記事:『【適性診断】経理未経験の方必見!経理職が向いているのはこんな人

一般事務から経理事務を目指すメリットは?

一般事務から経理事務を目指すにあたって、どのようなメリットがあるのでしょうか。

経理分野の知識を身につけることで、働きながらスキルアップできる

簿記など経理・会計分野の知識を、働きながら身つけることができます。今よりも専門知識を増やし、スキルアップしたいと考えている方にオススメです。

専門性の高い業務のため、収入アップが期待できる

お仕事の専門性が高くなるため、経理事務は一般事務よりも給与が高く設定されている傾向にあります。一般事務から経理事務にキャリアチェンジすることで、収入アップも期待できるでしょう。

次の転職で有利になるうえ、更なるキャリアアップも目指せる

基本的な簿記の知識を身につけ、経理事務としての実務経験を積んでおけば、次の転職で「経理のスキルや実務経験がある」とアピールできます。また、より専門性の高い経理・会計職へのキャリアアップも目指せるでしょう。

「一般事務」から「経理事務」になるための方法

一般事務から経理事務へステップアップするための方法や、身に付けておきたいことを3つにまとめました。

①日商簿記検定3級の勉強や資格取得を目指す

簿記検定は、経理事務を目指す人にとって、取っておいて損はない王道の資格です。日商簿記検定3級を程度の資格があれば、仮に実務経験ゼロであっても、経理・会計業務の基礎が身に付いていることの証明になるでしょう。

また、資格取得を目指して簿記の学習を行っておけば、いざお仕事がスタートした際にも必ず役に立つでしょう。

②PCスキル(主にExcel)を身につける

数字を扱う経理関係のお仕事で、一番使用するソフトがExcel。基本的な操作ができれば問題はありませんが、「ピボットテーブル」「VLOOKUP関数」などを使えるようになると、業務をより効率的に処理することができるでしょう。

ピボットテーブル

大量のデータを集計・分析することが多い経理事務のお仕事。それらのデータを、範囲選択だけで簡単に整理したり、グラフ化したりできる機能が「ピポットテーブル」です。

急にデータ分析を頼まれて大量のデータを扱うときも、スムーズにデータをまとめることができる便利な機能ですよ。

VLOOKUP関数

指定範囲から検索条件に一致するデータを取り出す関数「VLOOKUP」。複数データの抽出や検索を、1件1件手作業で行うのはかなりの労力が必要ですが、VLOOKUP関数を使えば、簡単に正しいデータを抽出することができます。業務効率がぐんとアップしますよ。

③派遣の経理アシスタント業務で経験を積む

実務経験を積むことを目標に考えるなら、雇用形態にとらわれず、派遣で経理のお仕事を探すという手も。未経験者はアシスタント業務から経験を積み、ステップアップしながら経理のエキスパートを目指すことも可能です。

※関連記事:『経理職の役割って?経理の基礎知識や仕事内容についてご紹介!

パソナなら、アシスタントからスタートできる経理事務のお仕事も!

今回は、一般事務と経理事務の違いや、経理事務へキャリアチェンジする際のヒントをご紹介しましたが、イメージはつかめたでしょうか?

一般事務から経理事務を目指す場合、「未経験からチャレンジできるのかな?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、先ほどご紹介したとおり、派遣という働き方なら、アシスタントからスタートできるお仕事もあります。

パソナでは、一般事務で身につけたスキルを活かしながら、あなたが安心して「自分らしく」働くための充実したサポート体制を整えています。興味をお持ちの方は、ぜひ一度パソナにご相談くださいね。

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よくあるご質問

  • Q.一般事務と経理事務の違いは?

    A.「一般事務」とは、主にPCを使用したデータ入力・文書作成(資料や見積書など)、書類整理、電話・来客応対といった幅広いサポート業務を担う事務のお仕事です。「経理事務」は、事務職を兼ねた経理職、または経理業務のサポートを行う事務職のことを指します。
  • Q.経理事務が向いているタイプは?

    A.数字の計算や数字のズレを妥協することなく調べることが好きな人は、経理事務に向いていると言えるでしょう。
  • Q.一般事務から経理事務を目指すメリットは?

    A.お仕事の専門性が高くなるため、経理事務は一般事務よりも給与が高く設定されている傾向にあります。一般事務から経理事務にキャリアチェンジすることで、収入アップも期待できるでしょう。


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