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2019/08/28

経理は簿記何級が必要?簿記検定はどの種類を取れば良いのかご紹介

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

経理は簿記何級が必要?簿記検定はどの種類を取れば良いのかご紹介

「給与水準が高い」「長期的なキャリア形成ができる」という特徴から、事務系専門職種の中でも安定した人気がある「経理」は、他の職種からのキャリアチェンジにもオススメの職種です。

しかし、これから経理を目指す方や、経理として働きはじめたばかりの方は、「経理ってやっぱり資格を持っていないとダメなの?」という疑問をお持ちなのではないでしょうか。

たしかに経理は専門性が高いため、転職・キャリアアップの際は資格があると有利になります。その中で最も重視されるのは、「簿記」に関する資格。しかし、実際の現場では、どのくらいの簿記レベルが求められるのでしょうか。

そこで今回は、そもそも転職時に資格取得は絶対条件なのか、また、既に経理職で活躍中の方が簿記の資格を持っていなくても大丈夫なのか、といった皆さんの「簿記の資格」に関する疑問について、詳しく解説します。

※関連記事:『経理とは|経理の仕事内容について詳しく解説!

目次
未経験者が資格を持っていれば、強みとしてアピールできる!
簿記検定の種類って?どの資格を取るのが一番良いの?
未経験から経理を目指すなら、「日商簿記2級」取得が一番の近道!
簿記の資格、持っていないとどうなるの?
派遣なら未経験からの経理職挑戦も可能です!

未経験者が資格を持っていれば、強みとしてアピールできる!

まず、大前提として簿記をはじめとした専門資格がなくても経理職に就くことは、可能です。しかし、専門職である経理の転職では、やはり「経験」と「資格」が重視されます。

経理未経験の場合、実務経験がアピールできないため、いかにして「ポテンシャル」を伝えるかがポイントになってきますが、そこで活かせるのが「資格」です。

特に、経理業務の基礎知識である「簿記」に関する資格を取得していれば、簿記の知識を証明できるため、採用のチャンスも広がると言えるでしょう。

また、今はまだ資格を持っていなかったとしても、簿記の資格取得を目指しているのであれば、「勉強中」ということがアピールのひとつになりますし、学習するなかで実務に必要な会計・経理の知識を身につけることができます。

これから経理を目指す方は、まず簿記の資格取得を考えるのが近道と言えるでしょう。

簿記検定の種類って?どの資格を取るのが一番良いの?

簿記の資格について調べてみると、さまざまな種類の検定があることに驚いた方もいらっしゃるかもしれません。簿記検定には、主に3つの種類があります。まずは、それぞれの特徴を確認してみましょう。

簿記検定の種類

①日商簿記検定 【難易度★★★ 転職お役立ち度★★★】

一般的に「簿記の資格といえば、日商簿記を指す」と言っても過言ではないほど、知名度が高い簿記検定です。経理職における中途採用の募集では、「日商簿記●級以上」など、日商簿記を必須資格としている企業も珍しくありません。転職などでも役立つオススメの簿記検定です。初級、3級~1級までの4階級があり、1級に合格すると税理士試験の受験資格が与えられます。

②全経簿記検定 【難易度★★ 転職お役立ち度★★】

公益社団法人全国経理教育協会が主催する検定で、日商簿記よりも難易度は低めです。日商簿記にチャレンジするための予行演習として、チャレンジしてみても良いでしょう。基礎、3級、2級、1級、上級の5階級があり、上級に合格すると、日商簿記1級と同様に税理士試験の受験資格が付与されます。

③全商簿記実務検定 【難易度★ 転職お役立ち度★】

全商簿記実務検定は、公益財団法人全国商業高等学校協会が主催する、商業高校の学生向けの検定です。階級は3級~1級の3種類。全商簿記1級を推薦入試の基準としている大学も多く、試験内容は学校教育で学ぶ範囲が中心となっています。受験者のほとんどが学生で、他の簿記検定と比べると難易度は低めです。

※関連記事:『【簿記】日商?全商?全経?それぞれの簿記技能検定について理解する

未経験から経理を目指すなら、「日商簿記2級」取得が一番の近道!

未経験から経理を目指すなら、「日商簿記2級」取得が一番の近道!

全経簿記や全商簿記も、簿記の知識を学べるメリットの多い資格ですが、一番オススメなのはやはり、転職でも役立つ「日商簿記」。初級~1級まで各級のレベルや範囲、取得すべきタイミングについて、見ていきましょう。

日商簿記初級

出題範囲:簿記の基本用語、期中取引、月次集計

初級は経理担当者に限らず、すべてのビジネスパーソンに必要とされる簿記の基本原理や、消費税の処理など「企業の日常業務における簿記の知識習得」を目指す資格です。あくまで入門資格であることから、決算処理に関する部分は出題範囲に含まれていません。

試験の実施から合否判定までをインターネット上で行い、試験結果もすぐに表示される「ネット試験」にて施行されています。簿記がどんなものか試しに受験してみたいという方は、初級から学習をスタートしても良いでしょう。

日商簿記3級

出題範囲:小規模の株式会社を前提とした、取引を帳簿に記録して報告書を作成するまでの一連の手続き

3級では、商業簿記の基礎となる「仕訳」のほかに「決算処理(精算表・財務諸表の作成)」も登場します。平均学習時間は約100時間、ここ数年の合格率は40~50%となっています。3級を取得していれば、簿記の基礎知識があることを証明できるため、経理アシスタント職などでは有利になることも。経理未経験者は、まず3級を取得しましょう。

日商簿記2級

出題範囲:中規模の株式会社の会計処理を前提とする商業簿記ならびに、工業簿記

3級で習得した一連の会計処理をベースとして、工業簿記におけるコスト管理についての知識習得を目指すのが2級。平均学習時間は約200時間で、合格率は約20%になります。
経理アシスタントからステップアップしたい方や、経理として活躍の幅を広げたい方は、ぜひ2級を目標にしたいところ。日商簿記2級以上の資格を経理職の応募条件としている企業も多いため、取得していれば選択の幅がさらに広がります。

日商簿記1級

出題範囲:商業簿記・会計学+工業簿記・原価計算

2級までの知識に加えて、キャッシュフロー計算書や連結会計などの大企業の会計処理を学びます。工業簿記の分野では、より厳密な原価計算や管理会計を学び、経営分析を行う会計のエキスパートとしての知識習得を目指します。
最上級となる1級は、合格までに約1,000時間の勉強を必要とし、合格率も約10%とかなりの難関です。将来的に公認会計士や税理士などへのチャレンジを考えるときに、取得を目指してみてはいかがでしょうか。

※関連記事:『経理初心者にオススメの勉強法は?経理に必要な知識・スキルをご紹介!

簿記の資格、持っていないとどうなるの?

簿記の資格、持っていないとどうなるの?

繰り返しになりますが、簿記の資格を持たなくても経理職に就くこと自体は可能です。派遣会社のHPなどで求人情報を検索してみても、未経験OKの経理アシスタント職を数多く見つけることができるでしょう。

ただし、経理職としてのスキルを磨き、より良い条件の企業に転職したいという方にとっては、やはり簿記の取得は欠かせません。「少しでも早く実務経験を積みたいから、簿記の勉強をしながら未経験OKの経理アシスタント職を狙う」「少しでも条件の良い仕事に就きたいから、日商簿記2級を取得後に経理の仕事に就く」など、自分の理想のキャリアプランを立て、簿記資格の取得を計画するのがオススメです。

派遣なら未経験からの経理職挑戦も可能です!

派遣なら未経験からの経理職挑戦も可能です!

簿記資格を持っていれば、たしかに経理職へのチャレンジを有利に進めやすくなります。しかしながら、日商簿記1級などのハイレベルな資格取得が必須というわけではありません。目指すキャリアに合わせて、取得すべき簿記検定やレベルを考えていきましょう。

また、経理未経験の方は、資格の勉強をしながら、派遣の経理アシスタント職に挑戦するといったことも可能です。例えば、アシスタント職として実務経験を積みながら日商簿記検定3級を取得し、さらに一歩踏み込んだ専門知識を身につけるために2級取得やキャリアアップを目指す、といったプランも検討してみてはいかがでしょうか。

パソナに登録されている方は、「ベネ・ステ フリーeラーニング」の豊富なカリキュラムを利用して、効率よく学習を進めることもできます。「日商簿記2級対策」などの講座もありますので、興味のある方はぜひ一度チェックしてみてくださいね。

 

参考サイト:

みんなの仕事ラボ(シゴ・ラボ)は、働くすべての方々に向けたキャリアアップ、スキルアップのためのお役立ちサイトです。
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