「消し込み」|経理用語解説

業務を圧迫しがち!?「消し込み」

今回ご紹介する経理用語は「消し込み」。
消し込みとは、売掛金などのデータなどを取り消す作業のことです。

たとえば売掛金の入金があった場合、支払い明細と照らし合わせながら消し込み(入金されているデータを消す)をすることで、売掛金が予定通りに回収できているか、残りの売掛金がデータ上と実際の入金でズレていないか、回収の遅れが出ていないかを把握します。

簡単に言えば、「未回収」を「回収済み」にするチェック作業ということ。地味ですが、とても大切な作業なのです。

なお、商品代金が入金されたときに行う消し込みを「入金消し込み」といい、反対に代金を支払ったときに行う消し込みは「支払い消し込み」といいます。

経理経験者のみなさんはおわかりかと思いますが、この消し込みは、とても大変な業務。
膨大な売掛金と入金明細をひとつひとつ照らし合わせる、気の遠くなるような作業です。たとえ自動化したとしても、お客様が金額を間違えることもあれば、同じ会社で同じ金額の売掛金が複数存在することもあります。時には、消し込みが遅れて月次処理に影響してしまう、なんてことも。

経理用語ミニミニ豆知識
1 件ずつ確認する必要があるため、量が多いと大変な作業になる消し込み。最近では、クラウド上で消し込み管理ができるツールやサービスが登場しています。このようなサービスを利用すれば、必要なデータや書類を金融機関などに預けるだけで、「手作業によるミス」を減らし、「照合事務の効率化」を図ることができます。

昨今、業務の効率化&自動化が進んでいますが、まだまだ人の手でアナログに処理されるところも多いのが消し込み。特にネットショップなどでは、「購入したのは夫だけど振込をしたのは妻」…なんてこともあるため、作業が大変だと聞きます。

人の目でしっかりチェックするのは究極の方法ですが、もっと簡単に自動化できるようになれば、経理担当者は他のところに力を注ぐことができます。システムの進化に期待しながら、上手に技術を活用していきたいところですね。

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