「赤伝」|経理用語解説

できれば見たくない「赤伝」

今回の経理用語は「赤伝(あかでん)」。

赤字や赤点、赤恥といった言葉があるように、「赤」は悪い意味の言葉に付くことが多い色。残念ながら「赤伝」も、良い意味の言葉ではありません。
伝票処理が済んで一度計上した後に、その計上を取り消すために発行される伝票を「赤伝」と呼びます。赤字で記載されていることが多いため、このような呼び名が付いたといわれています。

これに対して「黒伝」は、通常の売上伝票のことを指します。しかし、現場で「黒伝」という言葉が使われることは少なく、単に伝票や売上伝票などと呼ばれるケースが多いのではないでしょうか。

製品や商品を扱っている企業や店舗では、返品や納期調整などの影響を受け、売上を訂正することも少なくありません。もし、そのようなシーンに出くわした場合も、冷静かつスピーディーに対処できるよう常に訓練しておきましょう。

経理用語ミニミニ豆知識
計上した伝票の訂正方法は企業によって異なることが多いため、必ず指示を仰ぐようにしましょう。また、同日内や同週内なら赤伝を発行せずに、通常伝票の訂正で対処する場合もあるようです。

一度計上した売上の訂正業務は、できれば避けたいところです。日頃から、営業部門や販売部門などとのコミュニケーションをとっておくことも、予防策のひとつです。

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