働き方

2023/03/16

コールセンターで英語を活かす!向いている職種やお仕事選びのポイントを解説

著者: パソナ キャリアコーチ(コールセンター担当)

コールセンターで英語を活かす!向いている職種やお仕事選びのポイントを解説

留学経験や英語の学習経験を活かして、英語を使うお仕事に就きたいという方も多いかもしれません。英語のスピーキングとリスニングスキルを発揮できるのが、コールセンターのお仕事です。
最近では海外向けのECサイト(ネット通販サービス)が増えたり、観光需要が高まったりしている影響で、英語対応可能なコールセンターはお仕事が増えています。

今回は、英語を活かせるコールセンターの具体的な職種について紹介します。コールセンターのお仕事を選ぶときに確認するポイントも紹介しますので、転職活動の参考にしてみてください。

目次
英語を活かせるコールセンターはある?
なぜ英語対応可能なコールセンターは需要が高まっている?
英語を活かせるコールセンターのメリットとは?
英語を活かせるコールセンターの具体的な職種“7選”
英語対応可能なコールセンターのお仕事を探すときのポイント
まとめ

英語を活かせるコールセンターはある?

英語を活かせるコールセンターとして、宿泊施設や航空会社、ECサイトなどのコールセンターが代表的です。国内に限らず海外のお客様からも日々予約や問い合わせの電話が寄せられるため、コミュニケーションに英語力が求められます。

また、外資系企業では他国の従業員との会話は英語であることが多く、日本企業でもグローバル化を目指して英語を社内公用語として取り組む企業が増えています。ミーティングや同僚とのやり取りも、英語で行う企業のコールセンターではさらに英語を活かせる場面が増えるでしょう。

英語対応可能なコールセンターの需要は年々高まっているため、都市部や地方部など地域にかかわらず安定したニーズがあります。コールセンターによって仕事内容や求められる英語力のレベルは違うので、より多くの募集要項を確認し、自分に合うお仕事を探すことが大切です。

なぜ英語対応可能なコールセンターは需要が高まっている?

なぜ英語対応可能なコールセンターは需要が高まっている?

ECビジネスが盛んになっているから

英語対応可能なコールセンターが増えている背景には、ECサイトの増加があります。ECサイトはインターネットを通じてモノを売り買いできるサービスなので、日本に限らず世界中から注文を受けられるのが特徴です。海外のお客様から商品に関する問い合わせが寄せられることもあるため、英語を話せるオペレーターが必要とされています。

経済産業省の調査(※)によれば、EC市場(BtoC)の規模は2013年には約11.3兆円でしたが、2020年には約19.3兆円まで成長しました。つまり、直近数年で市場規模は2倍近くまで広がっていて、その分お仕事も増えています。ECビジネスの市場が今後さらに発展すれば、英語対応可能なコールセンターもより重要性が増していくでしょう。

※引用資料:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました|経済産業省

海外からの旅行需要を見込めるから

英語対応可能なコールセンターが増えているもう一つの理由は、海外から日本国内への旅行需要の増加です。

内閣府の調査(※)によれば、2018年には訪日外国人旅行者が初めて3,000万人を突破しました。新型コロナウイルスの影響で旅行需要は一時落ち着いているものの、政府は2030年までに海外からの旅行客を6,000万人に増加させることを目指しています。

旅行需要が高まれば、英語圏のお客様による旅行プランや宿泊施設、航空券などの予約件数も増加します。その際、英語に対応できるコールセンターの存在は欠かせません。海外からの観光客が増えるにつれて、英語が活かせるコールセンターのお仕事は需要が高まる見込みです。

※引用資料:インバウンド観光の最新の動向と課題|内閣府

英語を活かせるコールセンターのメリットとは?

英語を活かせるコールセンターで働くことで、多くのメリットを得られます。

お給料の水準が高い

英語力の必要なコールセンターのお仕事は、日本語対応のみのオペレーターよりも求められる語学スキルが高くなります。

そのため、お給料の水準も高くなる傾向にあります。派遣社員のお仕事を例にすれば、英語対応可能なコールセンターは一般のコールセンターより時給が300円~400円高いケースもあります。より高いお給料を得られることは、お仕事のモチベーションにもつながるでしょう。

将来性が高い

ECサイトや旅行需要の増加で、英語を使うコールセンターは今後も増えることが見込まれています。需要があり、お仕事としての将来性は高いといえるでしょう。そのため、長期的なキャリアを築きやすいのもメリットです。

英語力を実践で磨ける

お仕事で英語力を活かしたい方のなかには、「留学経験はあるもののビジネスで使ったことはない」「日常会話レベルは話せるが、ビジネスレベルには至っていない」という方も多いと思います。
このような方にとって、英語対応可能なコールセンターはビジネスレベルの英語力を磨くことのできるお仕事です。

海外のお客様と会話をしながら実践的な英語力を身につけることで、将来的にはより専門性の高い英語力が必要なお仕事に挑戦しやすくなるでしょう。

英語を活かせるコールセンターの具体的な職種“7選”

英語を活かせるコールセンターの具体的な職種“7選

英語対応可能なコールセンターは、さまざまな業界で必要とされています。英語を活かせるコールセンターの代表的な職種を紹介します。

1.宿泊施設のテレフォンオペレーター

ホテルチェーンやリゾート施設などの宿泊施設では、海外の観光客からお問い合わせが寄せられることも多いため、専門のコールセンターが設置されています。コールセンターでは、主に空室状況やアメニティ、周辺施設に関する相談を受け、英語で分かりやすく回答します。

2.旅行予約サイトのカスタマーサポート

旅行予約サイトのカスタマーサポートは、宿泊プランやサイトの使い方に関する問い合わせに対応するお仕事です。「宿泊プランの詳細を知りたい」「割引の適用条件がわからない」など、海外の観光客から質問が寄せられることもあるため、英語で対応します。

3.航空会社のテレフォンオペレーター

航空会社のテレフォンオペレーターは、航空券の予約や問い合わせに対応するお仕事です。「○月○日の便が空いているか知りたい」「国際便の運航状況を知りたい」といった問い合わせが海外のお客様から寄せられた際には、英語での回答や手続きが求められます。

4.ECサイトのカスタマーサポート

ECサイトのカスタマーサポートは、商品の出品者や購入者からの問い合わせに対応するお仕事です。海外のお客様から「出品方法がわからない」「注文した商品が届かない」などの問い合わせが入ることもあるため、カスタマーサポートが英語で対応します。

5.保険会社のサポートデスク

保険会社のサポートデスクとは、トラブルに遭った際に保険の手続きをするお仕事です。多種多様な保険があるなかで、特に日本人の海外旅行保険や留学保険のサポート業務では英語力が活かせます。「旅行の同行者が体調を崩した」「旅行先で交通事故に巻き込まれてしまった」などの電話が寄せられる場合です。サポートデスクが現地の病院や相手方の保険会社と英語でやり取りしながら、保険の交渉や救急車の手配、入院の手続きなどを担当します。

6.銀行のカスタマーサポート

銀行のカスタマーサポートは、キャッシュカードや預金・送金の利用方法などについて問い合わせを受けるお仕事です。海外の金融機関と連携している銀行では、海外のお客様から問い合わせを受けることもあります。「キャッシュカードを紛失してしまった」「外貨送金の方法を知りたい」「海外のATMでデビット機能を使いたい」などの問い合わせが海外から寄せられた際は、英語で対応します。

7.外資系企業のヘルプデスク

外資系企業のヘルプデスクは、自社の従業員から寄せられるPCやネットワーク関係の問い合わせに対して、解決策を詳しく説明するお仕事です。社内のやり取りを英語で行う外資系企業では、ヘルプデスクにも英語力が求められます。「社内アプリケーションの操作方法が分からない」「ネットワークトラブルが発生したので解決策を教えてほしい」などの相談に対して、英語でわかりやすく応対します。

英語対応可能なコールセンターのお仕事を探すときのポイント

英語対応可能なコールセンターのお仕事を探すときのポイント

自分に合うコールセンターのお仕事を見つけるためには、募集要項や応募資格を細かく確認することが大切です。

お仕事に求められる英語力を確認する

コールセンターに求められる英語力の基準は、TOEICの点数や「日常会話レベル」「ビジネスレベル」といった表記で示されていることが一般的です。職場によって英語力の基準は大きく異なるため、まずは応募資格を確認してみましょう。

参考までに英語対応可能なコールセンターでは、ほとんどの場合「日常会話レベル」以上が必須です。日常会話レベルとは、TOEIC470~730点が目安といわれています。ただし、TOEIC 400~500点台では理解できない英単語も多いため、600点以上を取得しておくとより自信を持ってコールセンターのお仕事を始められるでしょう。

英語以外の応募資格を確認する

コールセンターで必要な知識・スキルは、英語力だけとは限りません。扱う商品や職場環境によっては、Excel・WordなどのPC操作スキルや、金融や法律の専門知識が求められる場合もあります。応募する際には、英語以外の応募条件も確認しておくことが大切です。

研修の充実度を確認する

コールセンターは一般的に入社後に研修があり、カリキュラムも整っているのが特徴です。英語力に自信がなくても、入社後の研修が充実していれば問題ない場合もあります。入社後のロールプレイング(模擬練習)や座学の講義、OJTなどの充実度も、できるだけ事前に確認しておくようにしましょう。

まとめ

宿泊施設や航空会社、銀行をはじめさまざまな企業で、英語対応可能なコールセンターのお仕事は増えています。今後ECビジネスの市場や旅行ニーズが伸びれば、ますます重要性が増していく将来性の高いお仕事です。働きながらビジネスレベルの英語力を磨くこともできるため、長期的なキャリアを築きやすいでしょう。

また、コールセンターの仕事内容や働き方は、雇用形態によっても異なります。なかでも派遣社員のコールセンターは、アルバイトやパートよりもお給料が高く、希望条件に合ったお仕事を見つけやすいのが特徴です。派遣社員として英語を活かせるコールセンターのお仕事に挑戦してみたい方は、パソナでお仕事を探してみてはいかがでしょうか。

※関連ページ:JOBサーチ|パソナ

参考サイト

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