働き方

2021/12/14

派遣の営業職とは|仕事内容や求められるスキル、向いている人の特徴を紹介

著者: パソナ キャリアコーチ(営業販売担当)

派遣の営業職の仕事内容や働き方とは?求められるスキル・向いている人の特徴を紹介

営業職ときくと「大変そう」「きつそう」というイメージを持たれる方もいるかも知れません。ただ一口に営業職と言っても、仕事内容や雇用形態などで働き方は異なります。今回は派遣の営業職の仕事内容や働き方の他、求められるスキルと向いている人の特徴などについて紹介します。

目次
派遣の営業職のタイプ別仕事内容や働き方とは?
派遣の営業職の待遇について
派遣の営業職のメリット、デメリット
営業派遣と営業代行の違い
営業派遣に求められるスキル・能力
営業職の派遣に向いている人の特徴
派遣の営業職に関するお仕事を早速探してみよう

派遣の営業職のタイプ別仕事内容や働き方とは?

派遣の営業職のタイプ別の仕事内容や働き方とは?

派遣の営業職は、大きく分けると相手先を訪問して商談を行う外勤営業と、相手先を訪問しない非対面での内勤営業(インサイドセールス)の2種類があります。さらに仕事内容によってもさまざまな営業スタイルがあり、とりわけコロナ禍においては非対面での営業が急増しています。電話を使ったテレマーケティングに加え、Webチャットルーツを使ったオンライン商談などの新たな営業スタイルも登場しました。今後ますます営業には、さまざまな顧客との接点を使い分けながら適切なコミュニケーションが取れるスキルが求められるでしょう。

営業の働き方①新規営業

新たな顧客に商材を紹介し、契約を獲得するお仕事です。取引先が一般消費者の場合は個人営業、企業や組織を対象とするのは法人営業と呼ばれます。営業のやり方は企業によりさまざまで、アポイントを取らずに営業活動をする「飛び込み営業」というスタイルの他、問い合わせがあった相手を訪問するケースもあります。アポイントを取る場合は、企業が用意したリストを元に、電話やメールでアプローチをして訪問するケースが多くなっています。

営業の働き方②ルート営業

ルート営業は、すでに取引のある企業や個人客に対して新商品の提案や現状の課題、ニーズのヒアリングなどを行うお仕事です。顧客獲得のミッションがないぶん、新規営業に比べると最初のハードルは低いかもしれません。その代わり、ルート営業では売り上げへつなげるため、顧客とより良い信頼関係を築く必要があります。基本的には決められたスケジュールに沿って定期的な訪問を行います。

同じ顧客と長いおつきあいをする仕事なので、何度も通ううちに話が弾むようになり、心を開いてくれるように感じられたりすると嬉しいもの。日々の地道な訪問が追加の取引や新商品の受注につながれば、大きな達成感につながります。

営業の働き方③ラウンダー

ラウンダーはスーパーやドラッグストアなどの販売店舗を訪問して、自社商品の補充や新商品のプロモーション、売場のチェックや販促物の設置などを行うお仕事です。店舗の担当者に対して商品の説明をしたり、陳列の提案をしたりして売り上げアップを目指します。売り場の在庫状況や売上結果などを営業担当と共有し、新商品が出たときにはキャンペーンの実施や運営などを任されることも。働き方として、週2~3日や1日4~5時間程度の時短勤務や、直行直帰が可能な場合もあるようです。

営業の働き方④企画営業

企画営業とはクライアントのニーズを拾い、課題解決ができるような商品やサービスを企画提案するスタイルの営業です。データ分析や市場調査などの下調べに始まり、ヒアリング、課題分析を経て、最適な商品の提案やイベント企画を行います。イベント企画の場合は運営に携わることもあり、立ち上げからサポートまで細かな業務を担当することも。なお、名前の似た職種に「営業企画」がありますが、こちらは営業職ではなく、「営業のための企画を行う」営業支援のポジションです。

営業の働き方⑤テレマーケティング

テレマーケティングとは、電話やメール、Web会議ツールなどを使った非対面での営業活動を行う販売促進のお仕事です。問い合わせがあった企業へのアプローチや、見込み顧客との商談設定の他、既存顧客に向けた追加提案などを行います。企業訪問を伴わないためスーツ着用が任意である職場もあり、シフト制の勤務体制も多く見られます。

派遣の営業職の待遇について

営業職の待遇は、選ぶお仕事や職場によってもさまざまです。また気になる給与についても見ていきましょう。

ノルマは存在するのか

営業のお仕事ではノルマ、つまり目標設定がおかれていることがあります。業種や企業にもよりますが、金融やアパレル、出版関係でのお仕事に多いようです。明確な目標があることでモチベーションの上がる方には良いですが、かえってプレッシャーになる方や、営業経験があってもブランクがあって不安などという方は、お仕事探しの際に高い営業目標が課せられないかどうかを確認しましょう。派遣会社で紹介してもらえる営業のお仕事は幅広いので、派遣会社の登録や面談などの場で、担当者に希望を伝えるのがおススメです。

営業派遣の給与・待遇

派遣の営業は事務職に比べると高時給の傾向にあります。地域によって差はありますが、およそ100~200円ほど時給が高く設定されているようです。時給が100円高くなれば、1日8時間(うち休憩1時間)の勤務×週5日×4週として、月給は14,000円増加。単純計算で年収に換算すると、約200,000円アップが見込めるかもしれません。また、派遣の営業においてインセンティブ(奨励金)が設けられているケースもあるようです。

派遣の営業職のメリット、デメリット

派遣の営業職のメリット、デメリット

続いて、派遣で営業のお仕事を考えている方に向けてメリットやデメリットを紹介します。ぜひお仕事選びの参考にしてくださいね。

派遣の営業職のメリット(やりがい)

営業は外回りが頻繁にあって、多忙かつ残業も多いイメージがあるかもしれませんが、派遣の営業職は残業が少ないのが特徴です。就業先や業務内容によってはシフト制や直行直帰、時短勤務が可能な場合もあり、プライベートとの両立もしやすいでしょう。また、契約で担当業務が決められているため、顧客や就業先企業から業務外の仕事を頼まれたときは、派遣会社にフォローに入ってもらえます。

新規営業、ルート営業などスタイルは違っても、営業は自分の努力が契約・売上など目に見える形になりやすいお仕事です。結果次第で給与アップへつながりやすく、正社員へのキャリアチェンジを目指す方にもおすすめです。

派遣の営業職のデメリット(懸念・きついこと)

先述の通り、お仕事によっては高い目標が設定されることがあります。もちろん達成すれば昇給やインセンティブにつながりやすいですが、必要以上にプレッシャーに感じる方には辛くなってしまうかもしれません。なお新規営業やルート営業など外勤のお仕事では車で営業先を回ることがあり、普通自動車免許を求められることがあります。

そして、営業職に限ったことではありませんが、派遣では同じ組織で働ける期間は最長3年と定められています。せっかく顧客との信頼関係が築けても、いつかはそこでのお仕事を終える日が来てしまうでしょう。

営業派遣と営業代行の違い

営業派遣と営業代行の違いも押さえておく必要があります。営業派遣は、派遣会社のスタッフとして就業先企業で営業活動に従事するお仕事。派遣会社と雇用契約を結んだ人材を就業先企業に派遣し、契約で定められた範囲内で営業活動を行います。

対して営業代行は営業アウトソーシングとも呼ばれ、新規顧客獲得やテレマーケティングなど営業活動の一部、もしくは営業全般を専門に行います。営業代行会社はクライアント企業と業務委託契約を締結し、営業のプロ集団として、クライアントとの契約に基づいた成果が求められます。

雇用先とは異なる就業先で働くという意味で営業派遣と営業代行は似ていますが、大きな違いは指揮命令権を誰が持つのかという点です。営業派遣では就業先企業に指揮命令権がある一方、営業代行は指揮命令権が営業代行会社にあるため、営業スタッフは営業代行会社の指示のもとに仕事をすることになります。

営業職に求められるスキル・能力

営業職に求められるスキル・能力

ここからは、営業職に求められることの多い6つのスキル・能力について紹介します。

企画・提案力

営業は顧客との対話の中から顕在・潜在ニーズを引き出し、最適な商品やサービスを企画、提案するお仕事。自社の商品やサービスの良さや特徴をしっかり理解した上で提案書を作成し、プレゼンテーションできる力が求められます。全員に同じ方法でアプローチするのではなく、顧客に合わせて話し方や言葉を選び、しっかり伝わる策を練ることが重要となります。

コミュニケーション能力・交渉力

顧客の抱える課題を理解し、最適なソリューションを提案するにはコミュニケーション能力や交渉力が欠かせません。どれだけ素晴らしい商品・サービスであっても、営業側の一方的な押し付けでは受け入れてもらえないでしょう。営業、顧客のどちらかが一方的に話をして終わるのではなく、会話を通して顧客のニーズを把握し、ここぞというタイミングでベストな提案ができるよう、相手の立場になって考えるようにすることで交渉力は高まります。

ヒアリング力・傾聴力

営業にとっては話す力だけでなく、聞く力も重要なスキルです。なお傾聴力は2006年より経産省が提唱する「人生100年時代の社会人基礎力 」の中にも入っているほど、ビジネスシーン全般における重要なスキルとも言えます。悩みや課題を引き出し、顧客自身が気づいていない潜在ニーズを掘り起こすには、相手が話しやすいような雰囲気作りやスムーズなコミュニケーションが欠かせません。相手の話を理解し、共感すること。そして適切なタイミングで質問し、相手の意見を自然と引き出せるスキルが求められます。

トラブル対応力

真のトラブル解決には、その場限りの謝罪だけでは不十分です。トラブルが起きた原因を追究し、どうすれば解決できるか、また再発を防げるかを明確に顧客へ伝える必要があります。営業の仕事をする以上、少なからず顧客との間にトラブルが発生することは避けられません。どんな時も慌てず冷静に状況を把握し、顧客に対して誠意ある行動が求められます。

ストレス耐性能力

なかなか思うように成果が出ない、顧客から厳しいクレームを受けて落ち込んだなど、日々のストレスはできるだけその日のうちに対処する力も必要です。営業は自分ひとりで動くことも多い職種ですが、悩みまでひとりで抱え込む必要はありません。同僚や就業先の上司、また派遣会社の担当など周りの力も借り、ストレスはこまめに解消しましょう。

営業職の派遣に向いている人の特徴

営業職は他職種からのキャリアチェンジとして挑戦される方も多い職種です。ここでは営業に向いている方の特徴を紹介します。

コミュニケーション能力の高い人

営業は幅広い人と関わる仕事のため、人当たりの良い方は適性があると言えます。あらゆる相手に対して積極的にコミュニケーションを取るよう心掛けることで、顧客だけでなく、社内メンバーとも良好な信頼関係を築けるでしょう。また一方的に話をするだけではなく、相手の話をしっかりと聞く傾聴力を磨き、そこから悩みを引き出せるスキルは、営業におけるあらゆるシーンで役立ちます。

時間管理や物事の管理などがマメな人

1日何件ものアポを抱え、訪問以外にも社内ミーティングや見積書作成、顧客への連絡など、種類の異なる業務をいくつも並行して行うには時間・タスク管理が重要です。手帳やスケジュール管理アプリなど、自分に合ったツールを上手に使いながらこまめな顧客フォローを心がけ、信頼関係づくりにも活かしましょう。

細かい作業が苦手ではない人

目標達成に向けた数値設定など数字に強く、コツコツとした細かな仕事が苦手でないことも、営業職において重要です。また、顧客との関係づくりには時間や手間がかかるもの。結果を急がず、目標に向かって地道な努力を重ねられる方も営業に向いていると言えるでしょう。

派遣の営業職に関するお仕事を早速探してみよう

派遣の営業職に関するお仕事を早速探してみよう

派遣の営業は、残業が少なく担当業務が決まっているのが特徴です。シフト制や時短勤務のお仕事もあるので、プライベートとの両立もしやすいでしょう。これまでの経験を活かして活躍したいという方は、ぜひ派遣での営業も選択肢に入れてください。どんなお仕事があるのか興味がある方は、派遣会社パソナに登録されてはいかがでしょうか。

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