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2017/07/04

もう一度復習しておこう!間違えやすいビジネス敬語15選

著者: パソナ キャリアコーチ

もう一度復習しておこう!間違えやすいビジネス敬語15選

人の印象を左右する、大きな要素のひとつが“言葉づかい”です。たとえ仕事がバリバリできる人でも、間違った敬語を使っていたら「この人、大丈夫かな?」と、相手に思われてしまう可能性大! ですが、しっかりと敬語が使える人は、それだけで良いイメージを与えることができるでしょう。今回は、ビジネスシーンでよく使われる「間違った敬語」をご紹介します。この機会に、しっかりと復習しておきましょう!

間違ったまま定着している表現はたくさんある

本来は間違った使い方であるにも関わらず、それがビジネス敬語として一般化している表現は多々あります。「他の人が使っているから正しい」という先入観をリセットし、正しい表現を身につけましょう。

ご苦労様です

ご苦労様は同輩または目下の相手にかけるねぎらいの言葉であるため、「お疲れ様です」を使いましょう。

お体をご自愛くださいませ

「自愛」そのものが「体を大切にする」という意味であるため、「お体をご自愛ください」では表現が重複してしまいます。「ご自愛くださいませ」のみで使うのが正解です。

とんでもございません

「とんでもない」で「意外だ」という意味を表す一つの言葉をなしているため、部分的に「ない」を「ございません」として丁寧語にすることはできません。この場合は「とんでもないことです」が正しい使い方です。

「さ入れ言葉」

「送らさせてただきます」「やらさせていただきます」など、不要な「さ」を入れた表現をしばしば耳にしますが、この「さ入れ言葉」は文法上誤りとされています。文化庁の調査では、「あしたは休まさせていただきます」という例文の用法を気にする人が54.5%というデータも出ています。

一見敬語風だけど…実は敬語じゃない言葉

次に、もともと尊敬語ではない言葉に「です」「します」などの丁寧な言葉を足すことで敬語のように聞こえるケースをご紹介します。

了解しました、了解です

日常的に使うフレーズですが、もともと「了解」という言葉は尊敬語ではありません。同僚には「了解しました」を使うのも間違いではありませんが、目上の方には謙譲語である「承知しました」や「かしこまりました」を使いましょう。

なるほどですね

「なるほど」という言葉も尊敬語ではないため、目上の方に使うのはNG。「おっしゃる通りです」と言い換えましょう。

「どうしましょうか」

こちらも、尊敬語ではないためビジネス敬語としてはNGです。目上の方には「いかがいたしましょうか」を使ってください。また、相手の行為に対して尋ねるときは「いかがなさいますか」が適切です。

誤った謙譲語の使い方もたくさんある!

謙譲語とは、自分の行為をへりくだって表現することで、相手を立てる敬語の種類です。敬意を表す相手に謙譲語を使用してしまったり、尊敬語と混同してしまったりと、意外と間違えやすいので注意しなくてはいけません。

拝見されましたか?

「拝見」は自分の行為に使う謙譲語なので、相手には使いません。「御覧いただけましたか?」が正解です。

「〇〇様が参られました」

「参る」は謙譲語のため、「〇〇様がお見えです」が適切です。

「〇〇様でございますね」

「ございます」は「ある」の謙譲語と捉えるのが一般的なので、相手には「〇〇様でいらっしゃいますね」を使いましょう。

「申されていました」

「申す」は謙譲語のため、たとえば「〇〇部長が申されていました」なら「〇〇部長がおっしゃいました」が正しい用法です。また、お客様に対して上司の行為を説明するときには「部長の〇〇が申しておりました」と、お客様を立て、上司に謙譲語を用います。

「お名前を頂戴できますか?」

頂戴は「もらう」の謙譲語であるため、相手に対しては「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」と言いましょう。

バイト敬語、そのまま使い続けていませんか?

「こちらになります」

本来、「~になる」は、状態が変化することを意味する言葉。何かを表すときには「です」「~でございます」を使いましょう。また、「〇〇という形になります」というのもNG。シンプルに「〇〇です」でOKです。

「~でよろしかったでしょうか」

こちらも間違ったバイト敬語の代表格。今確認したいことを過去形の「よろしかったでしょうか」で問うのは間違った使い方です。「~でよろしいでしょうか」が適切です。

「~のほう」

「資料のほうをお送りします」など、本来不要である「~のほう」を付け足してしまうケースです。つい言ってしまうと自覚している人は、意識して直しましょう。

まとめ

敬語の間違いは、自分では気づくにくいもの。この機会に再点検して、きれいな敬語を身につけましょう。よく使う敬語の「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」などを意識するだけでも、間違いを未然に防ぐことができますよ。正しい敬語をはじめ、ビジネスマナーに自信がない方は、パソナの社会人カレッジ「PASONA CAREER COLLEGE」で、一から学ぶことも可能ですよ!講座スケジュールは、以下のバナーからチェックしてみてくださいね。

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