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2023/04/20

貿易事務未経験者が転職時に志望動機を書くポイントは?例文・NG例も紹介

著者: パソナ キャリアコーチ(貿易担当)

貿易事務未経験者が転職時に志望動機を書くポイントは?例文・NG例も紹介

「英語を使ったお仕事に就きたい」「専門知識が身につく事務職がしたい」という方には、貿易事務がおススメです。しかし貿易事務を目指そうと思ったときに「未経験なので、履歴書に志望動機や自己PRをどう書けば良いのかわからない…」とお困りの方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、貿易事務未経験の方へ向けた「志望動機の書き方のポイントとNG例」について、具体例を交えながらご紹介します。

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目次
志望動機を書く前にやるべきこと
貿易事務に活かせるスキルや適性って?
未経験から貿易事務に挑戦する場合の志望動機の書き方
未経験者の志望動機例
志望動機のNG例
貿易事務への転職に関するQ&A
未経験者は興味と熱意をしっかりと伝えよう!

志望動機を書く前にやるべきこと

志望動機を書く前にやるべきこと

社会人の方であれば履歴書を書いた経験が一度はあると思いますが、そのときにどんな「志望動機」を書いたか覚えていますか?

志望動機は、なぜ自分がその会社やお仕事に興味を持ったのかという理由を端的に述べ、そこで働きたいという旨を表現するもの。これまでの経験を活かして、「自分がどのようなことで貢献できるのか、役に立てるのか」を相手に伝えることが重要になります。

そのため、志望動機をいきなり書き始めるのではなく、まずは自身のスキルを棚卸ししたり、業務について調べたりすることから始めてみましょう。

【志望動機を書く前にやることリスト】

  • 志望するお仕事内容について調べる
  • 業務に求められている資質や適性について調べる
  • これまでのお仕事を通して得たスキル、お仕事に対するやりがいなどを棚卸しする
  • 自身のスキルや経験のなかから活かせることを考える

上記の内容を把握していないと、やる気や熱意が伝わらないものになってしまいます。まずは、上記リストについてしっかりと整理してから、履歴書に書く志望動機を考えるようにしましょう。

貿易事務に活かせるスキルや適性って?

貿易事務に活かせるスキルや適性って?

英語力(語学力)

貿易事務のお仕事は、英語を「話す・聞く」力よりも、「読む・書く」力が重視されます。

必ずしも高度な英語力が求められるわけではありませんが、貿易事務の募集要項では
「TOEICスコア600点(英語での基本的な読み書きがある程度できるレベル)程度」を基準としている会社が多いようです。

貿易取引の基礎知識

取引の仕組みから使用する書類、通貨に至るまで、国内取引とは異なる点が多い貿易取引。

貿易事務にチャレンジする場合、貿易取引全体の仕組みや、商品(モノ)・代金(カネ)・書類(カミ)の流れ、専門用語などの基礎知識は最低限理解しておく必要があります。

貿易知識の習得にオススメなのが、貿易実務検定(R)の受験です。
C級の試験では、貿易で使われる専門用語、貿易取引の流れ、書類の役割に関する内容が出題されるため、貿易基礎知識の習得にもつながります。未経験者の方でもC級に合格すれば、貿易実務に関する基礎知識を証明することができるでしょう。

調整力、折衝力

貿易事務は、商習慣の異なる海外企業の担当者、社内の営業担当者、通関業務を代行するフォワーダーなど、さまざまな関係者の間に立って業務を進めていくお仕事です。

そのため、相手の立場を理解して適切なコミュニケーションを取り、スケジュールを調整しながら、業務を進められる「調整力」「折衝力」のある方は、現場で重宝される傾向にあります。

几帳面さ、細やかさ

貿易書類の作成や確認など、細かい事務作業も多い貿易事務のお仕事。そのため、英文や数字をきっちり確認できる「几帳面さ」、情報を誤りがないよう正確に伝える「細やかさ」も求められます。

先読み力、段取り力

貿易取引は、発注(受注)してから商品を受け取る(送る)まで国内取引と比べて時間がかかります。

そのため、貿易事務は長い期間で進行管理を行う必要があり、業務の流れや取引の全体像をしっかりおさえ、スケジュール管理・準備を行う「先読み力」や「段取り力」も必要とされます。

未経験者の方は、これら5つのスキル・適性が貿易事務で活かせるということを、ぜひ知っておいてください。その上で、これまでに得た知識や経験と重ね合わせられるもの、これから挑戦したいものを洗い出しましょう。

未経験から貿易事務に挑戦する場合の志望動機の書き方

未経験から貿易事務に挑戦する場合の志望動機の書き方

貿易事務に活かせる自身のスキル・適性について整理できたら、履歴書の志望動機欄にどんなことを書くか具体的に考えていきましょう。まずは、志望動機を書くときのポイントを4つ紹介します。

1.なぜ貿易事務のお仕事に興味があるのか理由を伝える

異なる業種・職種からの転職では、「自分がなぜこのお仕事に就きたいのか」をアピールすることが重要です。

「何がきっかけで貿易事務に興味を持ち、なぜ貿易事務を目指すようになったのか」をより具体的に語ることで、あなたの想いや熱意を採用担当者に伝えられるでしょう。

2.貿易事務として挑戦したいことをアピールする

次に、貿易事務への転職が叶ったら、何に挑戦したいかを説明しましょう。

貿易事務は、さまざまな立場の人の間に立って、取引に関する事務業務を進めていくお仕事です。会社によっては、将来的に海外企業との取引交渉や折衝に携わる可能性もあります。

未経験者だからこそ、「将来的にどのように会社に貢献できるようになりたいのか」、その目的のために「どのようにスキルを積み上げていくか」などの将来像を、具体的に自分の言葉で伝えましょう。

3.前職のスキルや知識をどう貿易事務に活かせるかアピールする

未経験者の場合、これまでのお仕事で身につけたスキルや経験、自分の適性を、貿易事務としてどう活かせるか伝えることが重要です。

例えば、「前職で身につけた調整力・折衝力を活かしたい」「語学スキルを活かしたい」など、これまで培った経験・スキルが貿易事務で活かせることを伝えることで、採用側に活動意欲や成長意欲の高さを感じてもらうことにつながり、未経験者でも今後の活躍を期待した採用となる可能性が高まります。

なお、募集要項に「必要な能力や経験」が書かれているケースもあるので、応募先企業が重視している要素を、上手く自己アピールに盛り込んでみてください。

4.志望している会社への興味・関心を伝える

最後に、志望動機として書かなければならないのが、「なぜその会社を選んだのか」ということ。
例えば、応募先企業の取り扱っている「商品・サービス」に興味・関心がある、「企業理念」や「社風」などに共感していることなどを伝えましょう。

また、自分が会社の一員として働くことで「どのように貢献できるのか」「どのような場面で役に立てるのか」といったアピールポイントを盛り込むと、より好印象を与えることができます。

未経験者の志望動機例

志望動機を書く際のポイントが分かったら、より具体的な内容を考えていきしょう。

ここでは、「職種・企業への興味」や「経験・スキル・知識をアピール」する場合の志望動機の例文をご紹介します。ご自身の志望動機を作成する際の参考にしてみてください。

<例文1>職種・企業への興味

もともと料理やお菓子を作ることが趣味で、食材・食品選びにもこだわりがありました。

商社として日本の調味料やお菓子を海外に輸出し、世界中の人々に新しい食文化を提供している貴社で、自身の食材・食品への興味や知識を活かして働きたいと考え、今回応募いたしました。

貿易事務のお仕事は未経験ですが、前職の大学の教務事務では、国際交流部にて交換留学先との交渉や留学生の対応をしておりました。

現在、TOEICスコアは720点で、貿易実務検定(R)C級合格を目指して勉強中です。就業後は、日本の食材・食品への理解を深めながら、貴社に貢献できるよう努力したいと考えております。

<例文2>前職の経験やスキル・知識をアピール

前職の営業事務では、複数の営業担当者や外部のクライアントと密に連絡を取りつつ、スムーズな業務進行を心がけ、多くの人と協力しながら業務を完遂することにやりがいを感じてきました。

PCでの書類作成や確認業務が得意で、効率良く正確に行うことにも達成感を感じます。

貿易事務のお仕事は未経験ですが、この基本スキルは貿易実務においても役立つものと考えています。以前から英語を活かせるお仕事への憧れがあったこともあり、次は貿易事務としてのキャリアを築きたいと考え、応募いたしました。

現在のTOEIC(R)スコアは650点ですが、貿易実務検定C級には先日合格しました。

まずはアシスタント職として貿易の現場に身を置き、ゆくゆくは前職のように社内外の方に頼られる存在として、貴社の業務に貢献したいと考えています。

志望動機のNG例

次に、貿易事務の志望動機のNG例もご紹介します。

<NG例文>

私は大学で英文学部を専攻し、アメリカへ2年間留学しました。そこで得た英語力を貿易事務のお仕事でも活かしたいと考えています。英語でのコミュニケーションには自信がありますので、海外の方との電話やメール対応なども問題なく行えます。貿易事務の経験はありませんが、英語は即戦力レベルだと自負しています。ぜひ貴社の業績向上に貢献できればと考えています。

<NGポイント>

英語のスキルがあることは伝わりますが、肝心の貿易事務と言うお仕事への熱意が感じられません。英語力を全面にアピールするのではなく、どうして貿易事務に興味を持ったのか、今後どのように活躍したいと考えているかを明確に示しましょう。

貿易事務への転職に関するQ&A

  • Q.貿易事務の志望動機を書く際のポイントは?

    A.志望動機ではこれまでの経験を活かして、「自分がどのようなことで貢献できるのか、役に立てるのか」を相手に伝えることが重要になります。そのため、志望動機をいきなり書き始めるのではなく、まずは自身のスキルを棚卸ししたり、貿易事務職のお仕事について調べたりすることから始めてみましょう。
  • Q.貿易事務に活かせるスキルや適性は?

    A.英語力(語学力)、貿易取引の基礎知識、調整力・折衝力、几帳面さ・細やかさ、先読み力・段取り力などが活かせます。
  • Q.未経験でも貿易事務になれる?

    A.専門職である以上、経験者募集も多い貿易事務職ですが、お仕事に対する熱意・意欲や応募企業への興味・関心をしっかりと伝えれば、未経験からのチャレンジも十分可能です。これまで培ってきた自分のスキルや経験を効果的にアピールすることで、チャンスも広がることでしょう。

未経験者は興味と熱意をしっかりと伝えよう!

未経験者は興味と熱意をしっかりと伝えよう!

履歴書などの応募書類を作る際には、今回紹介した「貿易事務の志望動機」のポイントを抑えながら、ご自身の志望動機を考えてみてください。

なお、未経験からのキャリアチェンジを考えている方は、派遣のアシスタント職にチャレンジして、経験を積むという方法もおススメです。派遣社員として一定期間働いた後に、双方の合意のもと、直接雇用として働く「紹介予定派遣」という選択肢もあります。

興味のある方はJOBサーチでもお仕事を探してみてください。

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参考サイト

みんなの仕事ラボ(シゴ・ラボ)は、働くすべての方々に向けたキャリアアップ、スキルアップのためのお役立ちサイトです。
「仕事はずっと続けるつもりだけど、このままでいいの…?」「何かスキルを身に着けたいけど自分には何が向いているか分からない」「職場でこんなことがあったけど、これって普通?」など、お仕事をする上でのお悩みや困ったをお助けするヒントやちょっとしたアイデアをお届けします。