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2017/03/27

「三国間貿易」ってどんな仕組み?

「三国間貿易」ってどんな仕組み?

貿易自由化という時代背景のもと、さまざまな企業が行うようになってきた「三国間(さんごくかん)貿易」。しかし、一体どのような仕組みの貿易取引なのでしょうか?

そこで今回は「三国間貿易」の仕組みやメリットについて、分かりやすく解説していきます。

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モノとカネの流れが通常と異なる「三国間貿易」

「三国間貿易」は、文字通り3つの国のあいだで貿易を行うことです。

たとえば、日本のA社がドイツのB社の商品をアジア圏の販売代理店として取り扱っていて、日本のA社がベトナムのC社と商品売買契約を結んだとします。

その際、商品(貨物)自体はドイツB社からベトナムC社に直接送られ、商品代金は輸入者で買主であるベトナムC社から売主である日本A社に支払い、また、日本A社もドイツB社に支払うという、モノの流れとカネの流れが異なる動きをする貿易取引を「三国間貿易」といいます。

モノとカネの流れが通常と異なる「三国間貿易」

上の図の通り、「三国間貿易」において、日本A社は輸出者でも輸入者でもありません。ですが、“仲介者”として商品の売買契約に関わっていて、ベトナムC社にとっては商品の売主、ドイツB社にとっては商品の買主という立ち位置になります。

*なお、「三国間貿易」は仲介貿易の一種です。

二者間の貿易取引では、貨物の輸出者(Shipper)と売主(Seller)、貨物の輸入者(Consignee)と買主(Buyer)が基本的に一致するのですが、「三国間貿易」の場合は異なるわけです。

なぜ「三国間貿易」が行われるの?

「三国間貿易」は、二者間の取引に比べて、取引相手が増える分、状況を把握しなければならないことも増えます。そのため、少々手間はかかるのですが、企業にとってメリットがあるからこそ行われています。

たとえば、ベトナムC社は、ドイツB社との直接取引が初めての場合、信用問題をクリアしなければならないですし、価格などの条件も折衝しなければいけないといった手間がかかります。しかし、日本A社から買うことによって、その手間を省くことができます。

また、日本A社は、輸出者と輸入者という立ち位置ではないですが、ドイツB社からの仕入れ値にマージンを上乗せした価格で販売することで、利益を得られます。

さらに、日本の場合、この取引で貨物を国内に搬入しているわけではないため、ベトナムC社からの支払い代金に消費税がかからないというメリットもあります。

※参考元:国税庁『No.6210 国外取引

ドイツB社にとっても、自分たちの営業活動外で日本A社に販売してもらえれば、自社で販促費用をかけずとも、商品販売の利益を得ることができます。

「三国間貿易」をひとくちに語るのは難しいですが、このように三者三様のメリットがあるということを理解しておくと良いでしょう。

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