“申し訳ありませんが…” 残念なお知らせがあるときの表現は?
今回のビジネスイングリッシュのテーマは、クッション言葉。日本語では、ネガティブなお知らせがある場合などに、いきなり要件を伝えるのではなく、「申し訳ありませんが…」「残念ですが…」など前置きをしますよね。英語でも同様の表現をする場合がありますので、一つずつご紹介しますね。
英語にもある “残念ながら…” の前置き
確かに英語は、日本語よりもダイレクトに物事を表現する言語です。でも、言いにくいことを和らげて伝えたり、相手のショックを気づかった表現にしたりする文化はもちろんあります。それは、やはり人として、言語が違っても気持ちの問題は同じですよね。
今からお話する「残念なことを伝える」前置きも、相手への気づかいが伝わる表現の一つ。言い方は幾つかあるのですが、それぞれにニュアンスと使える場面の違いがあるので、説明しながら順にご紹介しますね。
◆ “We are sorry to inform you that + 文表現”(誠に残念ですが…)
かなりフォーマルな表現。ビジネスシーンでは、このくらい丁寧な言い方をした方が無難です。会話より、書面やメールなどの文字表現で使うことが多いです。もし日常会話で使うなら、“inform” の代わりに “tell” を使用すると、柔らかいニュアンスになります。
“We are sorry to inform you that we will not renew the contract with you.”
誠に残念ですが、あなたとの契約更新はしないでしょう。
◆ “I’m afraid + 文表現”(申し訳ありませんが…)
残念に思っているときや、(自分にとっては残念でなくても)相手にとって良くないことを相手の気持ちを気づかって丁寧に伝えるとき、このどちらでも使われます。
“Do you have a room tonight ? ”
今夜、部屋は空いていますか?
“I’m afraid we have no room available.”
申し訳ありませんが、満室です。
◆ “unfortunately, + 文表現”(残念ですが…)
かなり幅広い場面で使用できる単語。客観的事実として残念なことを伝える、そんなニュアンスが強い言葉です。
“Unfortunately, we cannot arrange for your table by the window.”
残念ですが、窓際のお席をご用意することはできません。
◆ “I have a bad news.”(言いにくいけれど、実は良くないお知らせが…)
かなり深刻な状況のため、「今から bad news を伝えるよ…」と先に宣言しておいて、それから本題。これから悪い知らせがあるのだな…と、聞く側も自然と心構えができますよね。
“I have a bad news. He failed the entrance exam. for a university.”
悪いお知らせなのですが…。彼は大学入試に合格できませんでした。
いかがでしたか?前もって「悪い知らせですが…」と予告するなど、日本語においてもヒントとなる表現がありましたよね。ビジネスでもプライベートでも、コミュニケーション上手になるためには相手のことを気づかった言葉選びが大切。今日ご紹介したフレーズは、ぜひ覚えておいてくださいね!