悩み・質問

2017/06/01

日本のFTA・EPA相手国は何カ国あるか知っていますか?

ご機嫌よう、こんてんなんじゃ。先日、アメリカの大統領がオバマさんからトランプさんにかわり、就任後すぐにTPPを離脱したことはニュースでも大きく取り上げられましたな。このTPPというのもEPA(経済連携協定)のひとつなんじゃが、それは以前お話した「FTA、EPA、TPPの違い、わかりますか?」をお読みいただくとして、今回は日本が締結しているFTA・EPAにクローズアップしたいと思いますぞ。では、始めましょうかのう。

※関連記事:「FTA、EPA、TPPの違い、わかりますか?

発効済の日本のEPA相手国は全部で16カ国ある

まず、本題に入る前にご質問なんじゃが、みなさんは、FTA(Free Trade Agreement/自由貿易協定)と、EPA(Economic Partnership Agreement/経済連携協定)の違いを説明できますかな?

上図を見れば一目瞭然だと思うんじゃが、FTAは特定の国や地域間での貿易に係わる障壁の削減(関税の撤廃など)を目的とした協定であるのに対し、EPAはもっと大きな枠組みにおける、経済活動の連携を目指したものじゃ。

一般的にFTAは取り決めることがEPAに比べれば少ないことから締結しやすいということもあり、EPAよりも発効されている数が多いんじゃが、世界にはEPA、FTA合わせて283もありますぞ※(EPA含む)。

※ジェトロ/「世界と日本のFTA一覧(2016年12月)

日本では、国際的に経済連携の交渉がスタートした2001年当初から、FTAよりも幅広い分野で連携するEPAを推進してきたという経緯もあり、現在は16か国との間でEPAが発効されていますぞ。

▼日本とEPA(経済連携協定)を締結している国(2017年4月現在)
シンガポール、メキシコ、マレーシア、タイ、インドネシア、ブルネイ、ASESAN(10カ国)※、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー、オーストラリア、モンゴル(発効年順)

※ASEANはシンガポール、インドネシア、タイ、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ラオスの10カ国。カンボジア、ミャンマー、ラオスについては、2カ国間のEPAはありません。

これらのEPAは、日本と相手国の往復貿易額(輸出入額)の約90%前後の品目(商品)に対して、関税を撤廃または10年間など期限を設定して段階的に撤廃することに双方が合意しており、その後の貿易取引を促進させる内容になっておる。実際、EPA発効後、どの国とも貿易取引が増えていますぞ。

日本のEPAの今後はどうなるの?

現在、日本はカナダ、コロンビア、トルコとのあいだでそれぞれ2カ国間のEPAを交渉中で、太平洋をとりまく国々で話し合われているTPP、日中韓3カ国でのEPA、EUとのEPAなど複数国とのEPAについても話し合われておりますぞ。

先日TPP離脱を表明したアメリカが2カ国間での経済連携協定に軸足を移すといったように、複数国のあいだでの協定は(とくに国が増えれば増えるほど)合意するのは難しく、現在交渉中のEPAが成立するかはわからないんじゃが、上のグラフが示す通り、日本は主要な貿易相手国とのEPA合意を目標としているんじゃよ。

日本にとって貿易は国民の生活を支える重要な経済活動。各国との連携を強化していくことは重要じゃし、日本政府はその政策のひとつとして、今後も二カ国間にせよ、複数国間にせよ、EPAは推進されていくと思いますのう。

日本政府がFTA、EPAという取り組みをスタートさせたのは今から10数年前で、まだまだ試行期間にあるんじゃよ。これから通商摩擦が発生すこともあるじゃろうが、そのときは締結した国同士で話合い、見直しながら、最終的にお互いがメリットを実感できるようになればいいなとワシは思っておるぞ。

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