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2020/02/26

オフィスでの風邪・ウイルス予防って?予防グッズから食べ物まで対策をご紹介!

著者: シゴ・ラボ編集部

オフィスでの風邪・ウイルス予防って?予防グッズから食べ物まで対策をご紹介!

この季節、心配になるのが風邪をはじめとしたウイルスの流行。オフィスや通勤電車などで、咳やくしゃみの音が聞こえてくると、うつってしまわないか不安になりますよね。

毎日元気に過ごし、万全の体調でお仕事に取り組むためにも、できる限りの風邪対策はしておきたいもの。そこで今回は、風邪などのウイルスに関する基礎知識や、気軽にオフィスで実践できる風邪予防策をご紹介します。

目次
オフィス内の感染にも要注意!風邪の要因や感染経路とは?
対策①予防の基本は、手洗い・うがい・マスク着用!
対策②乾燥や冷えも風邪の原因に!身近なグッズで予防を
対策③風邪の予防効果が期待できる食品を摂取しよう
しっかり予防して、風邪の季節も元気に乗りきろう!

オフィス内の感染にも要注意!風邪の要因や感染経路とは?

オフィス内の感染にも要注意!風邪の要因や感染経路とは?

電車やエレベーターなど、不特定多数の人と過ごす空間では、咳やくしゃみの音がすると思わず身構えてしまいますよね。

ですが、風邪をはじめとしたウイルスの感染経路は、感染者の咳やくしゃみだけではありません。

風邪予防を万全にするためには、まず「そもそも風邪とは何なのか」「どうして風邪にかかってしまうのか」といった、風邪にまつわる基本的な知識を深めることが大切です。

そもそも、風邪って何?

風邪の正式名称は、「風邪症候群」というもの。原因の大半はウイルスによるもので、粘膜からウイルスが体内に入り、炎症が起きることによって、風邪の症状が表れます。

感染したウイルスの種類や炎症が起きている場所によって、症状が異なるのが特徴。発熱、のどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳などの局所症状が表れます。加えて、頭痛や関節痛、腹痛、口内炎などの症状が出ることも。

感染から発症までの期間

風邪を引き起こすウイルスには、数百もの種類があります。そのなかでも、風邪の約半数を占めると言われる「ライノウイルス」に感染した場合、潜伏期間は3~4日ほど。症状は最長で約10日続くと言われています。

治療法

風邪を引いたときは、市販薬や病院で処方された薬を飲むのが一般的ですが、これらの薬は風邪のウイルス自体に効くわけではなく、風邪によるつらい症状を和らげるためのもの。風邪による諸症状を緩和するための対処療法として、鼻水の分泌を押さえる薬や解熱鎮痛剤、咳止めなどを用いた治療が行われます。

風邪にかかりやすい時期

季節を問わず風邪のウイルスに感染する可能性はありますが、低温・乾燥で飛散するウイルスの量が増加する冬は、感染リスクが大幅に高まります。また、湿度が低いと、人間の粘膜も乾燥して炎症が起きやすくなるという特徴も。

特に、季節の変わり目や寒暖の差が激しいとき、疲れて免疫力が落ちているときは、風邪にかかりやすくなると言われています。

風邪の主な感染経路は?

代表的な風邪の感染経路は、「接触感染」「空気感染」「飛沫感染」の3つ。それぞれの違いを解説します。

接触感染

電車のつり革やドアノブ、エレベーターのボタンなど、多くの人が触れる場所にはウイルスも付着している可能性があります。ウイルスが手についたままの状態で鼻や口をこすったり、飲食をしたりすると、鼻やのどの粘膜にウイルスが付着してしまいます。その後、体内で増殖したウイルスが炎症を起こして、風邪の症状が起こるのです。

空気感染

空気中には、ウイルスが付着した水分やホコリ、ウイルスそのものが漂っています。それを吸入することで、鼻やのどなどからウイルスが侵入します。乾燥によって、粘膜のバリア機能が低下する冬場には、直接飛沫を浴びなくても空気を介して感染してしまうことがあります。

飛沫感染(飛沫核感染)

最も感染する可能性の高い感染経路が、飛沫感染。風邪に感染した人の咳、くしゃみなどにより、空気中に放出されたウイルスを吸い込むことで感染します。

対策①予防の基本は、手洗い・うがい・マスク着用!

対策①予防の基本は、手洗い・うがい・マスク着用!

それでは、いよいよ本題の「風邪予防」についてご説明していきましょう。

不特定多数の人々と接触するオフィスや電車内で、風邪のウイルスを撃退する効果的な方法は、なんといっても「手洗い」「うがい」「マスクの着用」。それぞれのポイントを知り、風邪予防を徹底しましょう!

手洗い:接触感染を防ぐ

風邪の流行する時期、電車のつり革、手すり、スイッチ、共用パソコンのキーボードなどには、想像以上のウイルスが付着しています。念入りに手洗いをして、ウイルスの除去を心がけてくださいね。

手洗いの手順

  1. 水で流しただけでは、ウイルスを除去できない可能性も。手を濡らしたら、必ず石鹸をつけて、こすり洗いをする
  2. 手のひら→手の甲→指先・爪の間→指の間の順番で洗う
  3. 清潔なハンカチやペーパータオルで、水滴を拭き取る
  4. 手を拭いた後に、消毒用のアルコールを使用すると、さらに効果的

なお、手を拭いたハンカチを濡れたままにしておくと、雑菌や細菌が増えてしまうことも!ハンカチは、デスク周りで乾かしておくと安心です。

うがい:空気感染、飛沫感染を防ぐ

先にブクブクうがいで口の中をゆすいでから、上を向いて喉の奥のほうで10秒×3回ほどガラガラうがいをします。

口を「オ」の形にして、声を出しながらうがいをすると、水をこぼさずに喉の奥までしっかりと洗浄できますよ。なお、うがいには水かぬるま湯を使いましょう。

マスク着用:空気感染、飛沫感染を防ぐ

風邪が流行する時期は、マスクを着用するのがオススメ。市販の不織布タイプの場合は、以下のポイントに意識してピッタリと装着しましょう。

正しいマスクの着用方法

  1. 手を洗ってからマスクを着用する
  2. 鼻のアーチにそってワイヤーを曲げ、隙間ができないようにする
  3. ゴムを耳にかける
  4. 鼻から口までを覆い、隙間なく着用できているか、鏡を見ながらチェックする

※関連記事:『気になる!オフィスでのマスク着用マナーについて

対策②乾燥や冷えも風邪の大敵!身近なグッズで予防を

対策②乾燥や冷えも風邪の大敵!身近なグッズで予防を

ウイルスの予防には「手洗い」「うがい」「マスク着用」の3点セットが基本ですが、乾燥・冷え対策や体調管理も忘れずに!特に、日中の大半を過ごすオフィスの環境を整えておくと、より効果的です。

周りの環境や体調を整えるための方法を、便利なグッズとともにご紹介します。

乾燥を防ぐ

先ほどもご説明した通り、空気が乾燥しているとのどや鼻の粘膜が乾燥し、風邪のウイルスによる炎症が起きやすくなります。ただでさえ湿度が低い冬は、暖房をつけることでさらに乾燥する傾向に…。

室内の適切な湿度は50~60%と言われています。オフィス全体の加湿が難しい場合は、便利グッズを活用しながら自分のデスク周りの加湿を心がけましょう。

また、定期的に部屋の換気を行うのも忘れずに。窓が開けられる環境であれば、1~2時間おきに窓を開閉して新鮮な空気と入れ替えましょう。

卓上加湿器、加湿グッズ

ミニサイズの加湿器や、紙や布に水を染み込ませて使う簡易加湿グッズなどがオススメ。コップ1杯の水をデスクに置いておくだけでも効果がありますよ。

スチームタオル

軽く絞ったタオルをレンジで加熱して、デスクの上に置いておきましょう。

水分摂取

口の中の乾燥を予防するためには、こまめな水分摂取も重要です。のどの粘膜を潤し、ウイルスを撃退しましょう。

※関連記事:『エアコンから喉や肌を守る!オフィスでできる乾燥対策

適度な室温を保つ

風邪を引き起こすウイルスは、高温・多湿の環境に弱いという性質があります。湿度と同様、室温にも気を配りましょう。

風邪予防に効果的な室温は、20~25℃と言われています。また、冷えを防ぐために温かい服装を心がけましょう。

服装選び

インナーは保温効果が高いものを選び、着脱可能なアイテムで体温調節をしましょう。オフィスや通勤の際は、カーディガン、ストール、インナーダウンなどがあると重宝しますよ。

冷え対策グッズの活用

オフィスでは、腰や足先の冷えにお悩みの方も多いですよね。お腹までカバーしてくれる腹巻きタイプのショーツをはいたり、椅子の上にクッションを置いたりするだけでも冷え予防につながります。

十分な睡眠を取る

実は、睡眠不足も風邪の原因になると言われています。体調管理や免疫力アップのためにも、十分な睡眠を心がけてくださいね。自宅の湿度や温度にも気を配り、マスクやネックウォーマーなどを着用して、睡眠中も風邪を予防する環境づくりを!

対策③風邪の予防効果が期待できる食品を摂取しよう

対策③風邪の予防効果が期待できる食品を摂取しよう

最後にご紹介するのは、食べ物や飲み物による風邪の予防法です。殺菌作用や免疫力アップが期待できる成分の力を借りて、風邪に備えましょう。風邪予防に効果があると言われている食品・飲料をいくつかご紹介します。

緑茶

緑茶に含まれるカテキンには殺菌作用があるため、うがいにも使えます。日頃はコーヒー・紅茶派という方も、風邪が流行する時期は、水分補給に緑茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。

ヨーグルトやチーズ

乳酸菌には、免疫力を高める効果があると言われています。免疫力を高めたいときは、日々の食事にヨーグルトやチーズなどをプラスしてみてくださいね。

100%フルーツ・野菜ジュースやスムージー

ビタミンは、栄養素を身体に巡らせる「潤滑油」のような働きをしています。ビタミンが豊富に含まれるフルーツや野菜も積極的に摂るようにしましょう。栄養素をまるごと摂取できる100%のジュースやスムージーもオススメです。

  • 粘膜を強くするビタミンAを多く含む:マンゴー、プルーン、アセロラなど
  • 抵抗力をつけるビタミンBを多く含む:バナナ、モロヘイヤ、アボカドなど
  • 免疫力を高めるビタミンCを多く含む:アセロラ、グァバ、ゆずをはじめとした柑橘類など

味噌汁

アミノ酸が豊富に含まれる味噌には、ウイルスと戦う免疫細胞の働きを活発にする作用があります。そのため、野菜をたっぷり入れた味噌汁を食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

味噌汁の具には、ビタミンAが豊富な小松菜やにんじん、ビタミンCの効果を持続させる大根、かぼちゃなどを入れると良いでしょう。

サプリメント

サプリメントを飲む場合は、風邪予防に効果があると言われるビタミンA、ビタミンB、ビタミンCなどがオススメです。

しっかり予防して、風邪の季節も元気に乗りきろう!

ただでさえ、寒い季節は体調を崩しがち。風邪をひいて体調がすぐれないと、お仕事でも本来の実力を発揮することができなくなってしまいますよね。

今回ご紹介した風邪予防策は、今日からすぐに実践できるものばかり。「手洗い」「うがい」「マスクの着用」に加えて、身体を温めたり十分な睡眠を取ったり、日々の対策に気を配ってみてくださいね。

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