封筒に貼る切手の値段はいくら?A4を送るときの郵便料金や計算方法を解説
封筒を郵送するとき「いくらの切手を買えばいいのか分からない」「封筒に資料を大量に詰め込んでしまったけれど、通常の切手代で大丈夫かな?」など疑問に思うこともあるでしょう。切手の料金は、封筒のサイズや形、重さ、配達オプションによって変わってきます。今回は、封筒に貼る切手の計算方法や、郵便の種類について詳しく解説します。
※ご紹介した情報は、2023年10月時点での情報です。掲載した時点以降に変更される場合もあります。
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- 目次
- 普通郵便の切手代は「定形郵便物」と「定形外郵便物」に分かれる
- 封筒の郵送費用を計算する方法
- 重要な書類は補償・配達記録オプションの利用がおススメ
- 84円・120円切手で送れるのは、A4用紙何枚まで?
- 切手の貼り方や宛名のマナーも再点検!
- よくあるご質問
- 書類を郵送するときには料金やマナーを確認しよう
普通郵便の切手代は「定形郵便物」と「定形外郵便物」に分かれる
普通郵便の料金形態は大きく分けて2種類あります。サイズと重量が規格内に収まる「定形郵便物」と、サイズと重量が規格に収まらない「定形外郵便物」です。さらに定形外郵便物の中でも「規格内」と「規格外」に分かれています。
ここでは、郵便物の基本料金について紹介します。
定形郵便物の料金
サイズ | 重量 | 料金 |
---|---|---|
長辺23.5cm以内・短辺12cm以内・厚さ1cm以内 | 25g以内 | 84円 |
50g以内 | 94円 |
※引用資料:国内の料金表(手紙・はがき)|日本郵便
一般的に使われている封筒サイズ規格では、「長形3号」「長形4号」「洋形2号」が定形郵便物の規格に当てはまります。定形の条件にあてはまらない郵便物は、定形外郵便物として振り分けられます。
定形外郵便物の料金
サイズ | 重量 | 料金 |
---|---|---|
規格内(長辺34cm以内・短辺25cm以内・厚さ3cm以内) | 50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 | |
150g以内 | 210円 | |
250g以内 | 250円 | |
500g以内 | 390円 | |
1kg以内 | 580円 | |
2kg以内 | 取り扱いなし | |
4kg以内 | ||
規格外(長辺60cm以内、長辺+短辺+厚さの合計が90cm以内) | 50g以内 | 200円 |
100g以内 | 220円 | |
150g以内 | 300円 | |
250g以内 | 350円 | |
500g以内 | 510円 | |
1kg以内 | 710円 | |
2kg以内 | 1,040円 | |
4kg以内 | 1,350円 |
※引用資料:国内の料金表(手紙・はがき)|日本郵便
封筒の郵送費用を計算する方法
1.封筒のサイズを決める
封筒が定形か定形外かによって基本料金が変わりますので、まずは封筒のサイズを決めましょう。
ビジネスシーンで使われることが多い封筒の重さや用途を例に紹介します。
郵便の取り扱い | 名称 | サイズ | 重量目安 |
---|---|---|---|
定形外郵便物 | 角形2号 | 長辺33.2cm ×短辺24cm |
約15g |
定形郵便物 | 長形3号 | 長辺23.5cm ×短辺12cm |
約5g |
長形4号 | 長辺20.5cm ×短辺9cm |
約3g | |
洋形2号 | 長辺16.2 cm ×短辺11.4cm |
約4g |
※封筒の重さは紙の種類によって変わってきます。正確な重量は封筒のパッケージやカタログなどで確認してください。
ビジネスでよく使用する封筒とおススメの用途
- 角形2号:A4(契約書・カタログ・履歴書など)
- 長形3号:A4三つ折り(請求書・領収書など一般的なビジネス書類)
- 長形4号:A4四つ折り(チラシなど)
- 洋形2号:はがき(案内状・カードなど)
2.封筒に入れる書類やクリアファイルの重さをはかる
郵便料金を計算するうえで、A4サイズの紙や封筒の重さを知っておくと便利です。紙の種類などによって重さは多少変わりますが、だいたいの目安として覚えておくと良いでしょう。
用紙の重さ
- A4=約4g
- B5=約3g
- A3=約8g
封筒の重さ
- A4用紙を折って入れる長方形の「長形3号」封筒(12×23.5cm)=約5g
- A4を折らずに入れる「角形2号」封筒(24×33.2cm)=約15g
クリアファイルの重さ
- 1枚20~25g
3.配達日や補償など郵便オプションサービスを利用するのかを決める
普通郵便は配達まで2~3日以上かかります。配達日の指定や補償などの郵便オプションサービスを利用する場合、基本料金に追加で費用が発生します。
普通郵便の配達日
配達日オプションを利用しない場合、郵便物を投函(とうかん)した翌々日もしくは3日後に届きます。
土曜日・日曜日・休日は1月1日を除いて郵便配達が休止されていますので、週末や祝日などを挟む場合はさらに日数が必要です。また、郵送先との距離によって配達日数が変動するケースもありますので、急いで届けたい場合は速達サービスを利用しましょう。
速達サービスの配達日とオプション料金
速達は、普通郵便より半日~1日早く届けてもらえるサービスです。投函するときは、重さに応じて以下の追加料金分の切手を貼ります。
- 250gまで…基本料金に+260円追加
- 1kgまで…基本料金に+350円追加
- 4kgまで…基本料金に+600円追加
縦長の郵便物なら表面右上、横長の郵便物は右側部に赤い線を引き、郵便窓口に出すか、ポスト投函で利用できます。
配達指定(平日・休日)の配達日とオプション料金
郵便でも配達する曜日を指定できます。宅配便ほど細かい日時を指定することはできませんが、配達指定を利用することで「土日がお休みの企業への郵便物を平日に届ける」といった配慮も可能です。
配達日は原則として差出日の3日後から起算して10日以内の日を指定できます。平日と土曜日・日曜日・休日とで料金が変わります。
- 平日を指定…基本料金に+32円追加
- 土曜日・日曜日・休日を指定…基本料金に+210円追加
配達日指定サービスを利用する場合は、郵便局に備え付けの「配達日指定シール」に希望の配達日を記入して郵便物に貼付し、郵便窓口に出します。
重要な書類は補償・配達記録オプションの利用がおススメ
書留や特定記録は、引き受けから配達までの過程を記録するサービスです。大切な書類や現金書留などを送る際に利用すると安心でしょう。オプションを利用するには、郵便局窓口での手続きが必要です。
書留
引き受けから配達までの過程が記録され、万が一郵便物が破損したり届けられなかったりした場合に、原則として差出の際に申込んだ損害要償額の範囲内で実損額の賠償を受けられるサービスです。
一般書留
基本料金に加えて一律480円で10万円まで補償があり、さらに5万円ごとに+23円で補償がつきます。なお補償の上限額は500万円です。
簡易書留
基本料金に加えて一律+350円で5万円まで補償されます。一般書留よりも料金が割安ですが、増額して補償をつけることはできません。
現金書留
現金送付専用の一般書留です。専用封筒は大きめのサイズで、のし袋も入れられます。
基本料金に一律+480円で1万円まで補償され、さらに5,000円ごとに+11円で補償がつきます。
上限補償額は50万円です。
特定記録
郵便物の引き受けを記録するオプションサービスです。郵便物を差し出した記録が残り、インターネット上で配達状況を確認できるなどのメリットがあります。
基本料金に加え、一律で+160円が必要です。
84円・120円切手で送れるのは、A4用紙何枚まで?
84円、120円切手で送れるA4用紙の最大枚数を覚えておくと、あらゆるシーンで役立ちます。
84円切手:25gまで送付可能<定型郵便物>…A4用紙4枚まで
長形3号封筒を用いる場合、封筒の約5gを差し引いた20g分の用紙を送れます。A4用紙5枚(20g)が入れられる計算ですが、紙質や封筒によっては重量オーバーになることも。余裕をもって、A4用紙は4枚までを目安にし、5枚以上になるときは94円切手を貼ると安心でしょう。
120円切手:50gまで送付可能<定型外郵便(規格内)>…A4用紙5枚まで
角形2号封筒を用いる場合、封筒の約15gを差し引いた35g分の用紙を送れます。A4用紙 8枚(32g)を入れると、封筒を合わせて合計47gになるので、50g以内には収まりますが、紙の種類によっては重量オーバーになる可能性も考えられます。A4用紙は6~7枚を目安に、8枚以上になるときは140円切手を貼るのがおススメです。
なお、クリアファイルも同封する場合は、その分の重さも忘れずに加味してください(1枚20~25g)。不安な場合は、切手を貼らずに郵便局に持ち込み、その場で郵便料金を計算してもらうと良いでしょう。
切手の貼り方や宛名のマナーも再点検!
切手の料金の計算が適切だったとしても、肝心の中身に不備や失礼があっては元も子もありません。
ビジネスの場で文書を郵送するときの基本マナーも、おさらいしておきましょう。
用紙(便箋)の折り方
基本的なマナーとしては3つ折りにするのが一般的ですが、封筒の大きさによっては四つ折りにする場合もあります。角をまっすぐ揃えて、丁寧に折りましょう。
ただし履歴書を送る場合は例外です。3つ折りにしてしまうと折れ目の部分が読みにくく、デコボコするため管理もしづらくなってしまいます。履歴書は汚れや折れを防ぐためクリアファイルに挟み、角型2号封筒に入れて送るのがおススメです。
封筒のとじ方
セロハンテープやホチキスではなく、のりか両面テープで閉じましょう。端の方までしっかりとのりづけをしてください。
切手の選び方
大切な相手に送る郵便物は、なるべく1枚の切手で送るのがスマートです。ただ、古い切手を使う場合や料金不足の場合は、少額切手を追加して貼っても問題ないでしょう。
なお、縦書き封筒は左上、横書き封筒は右上に切手を貼ります。これは、郵便物は機械を通して自動的に消印押されるので、封筒を縦にしたときに左上の位置に切手を貼る必要があるためです。
切手が複数枚になる場合、縦形封筒は上から下へ縦並びに、横型封筒は右から左へ横並びに貼ります。
宛名の書き方
宛名に会社名や部署名だけを書く場合は「御中」を使い、会社名に加えて個人の名前を書くときは、御中は書かずに個人名に様をつけます。個人の名前は、住所や社名よりも一回り大きく書きましょう。
よくあるご質問
-
Q.切手はどこで買えるの?
A.郵便局をはじめ、コンビニエンスストアや大型スーパー、金券ショップなどで購入できます。しかし、郵便局以外の場合は扱う切手の種類に限りがあるため、一般的な84円・120円切手以外を購入する場合は注意が必要です。 -
Q.間違った切手を買ってしまったら?
A.購入した切手が実際の郵送費用に満たなかった場合は、不足分の費用の切手を追加で貼れば大丈夫です。郵送費用をオーバーした切手を買ってしまった場合、そのまま貼ることもできますが、差額分は返金されません。間違えて購入した切手は別の機会に使うか、郵便局の窓口に相談してみてください。郵便局では、切手の現金での払い戻しには対応していませんが、手数料を支払うと違う券種の普通切手・郵便はがき・郵便書簡・特定封筒(レターパック・スマートレター)に交換することが可能です。※あくまで切手と同等の価値の郵便商品との交換が対象
-
Q.切手の貼る位置にルールはある?
A.縦書き封筒は左上、横書き封筒は右上に切手を貼りましょう。 -
Q.切手の貼り方にマナーはある?
A.ビジネスの場で文書を郵送するときの基本マナーがあります。失礼のないようにおさらいしましょう。 -
Q.履歴書に最適な封筒サイズと切手料金の目安は?
A4サイズ(見開きA3サイズ)の履歴書を入れる封筒は、余裕を持って入れられる角形2号を選びましょう。見開きを二つ折りにして、送付状や職務経歴書と一緒にクリアファイルに入れて送るのが一般的なマナーとされています。書類は上から、送付状→履歴書→職務経歴書の順に重ねます。角形2号も角形3号も規格外の定形外郵便物です。重さは50g以内に収まることが多いため、切手代は200円が目安となっています。
書類を郵送するときには料金やマナーを確認しよう
ビジネスで送る郵便は、確実に相手に届けることが大切。適切な金額の切手を貼ることはもちろんですが、用紙の扱い、宛名の書き方などの基本的なマナーも改めて確認しましょう。送り先の相手のことを考え、細かな点にもしっかりと気を配ることが大切です。
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