知っておきたい社会人のお作法!年賀状って出した方が良いの?
一昔前では、仕事でお世話になった方へ年賀状を送るのは社会人のマナーとされてきましたが、最近はどうでしょう。
若い世代の多くが、仕事はもちろん、プライベートでも新年のあいさつはメールやSNS、LINEで済ませる時代になりました。
「とはいえ、やっぱり仕事先でお世話になった人には年賀状を出すべき?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
仕事でお世話になっている人に年賀状を出すべき?
年賀状の発行枚数は年々減少傾向にあると言われています。これは、団塊の世代が退職し仕事相手に年賀状を出す風習が無くなったことをはじめ、若い世代の手紙離れなどもあり、仕事でお世話になった相手へ年賀状を送る機会は今後ますます減っていくのかもしれません。
ただ、年賀状をもらって不愉快に思う人はあまりいないはず。年賀状を使って、日頃の感謝を伝えるというのは、とても良い方法かもしれません。
年賀状を作成する前に気を付けること
実は、年賀状の準備をする前に気を付けるべきことがいくつかあります。まずは以下の3点を確認しましょう。
年賀状を出していいのか確認を取る
年賀状にサプライズの要素は不要です。「よろしければ年賀状をお送りしたいのですが」と、相手に確認を取りましょう。
また、そもそも会社全体で年賀状のやりとりを禁止しているケースも。第一に確認しておきたいところです。
住所は本人に直接聞く
個人情報保護の観点から、住所は本人に直接聞きましょう。また、年賀状を送るということは自分の住所を相手に明かすということでもあります。その点にも留意しましょう。
年賀状を送る相手を慎重に選ぶ
「○○さんには出したのに、△△さんには出さなかった」という理由で、新年からトラブルに…なんてことは絶対に避けたいですよね。角が立たないよう、送る相手選びは慎重に行いましょう。
年賀状を出す際に気をつけたいこと
上記のチェックポイントをクリアできたら、いよいよ年賀状づくりに取り掛かりましょう。次のチェックポイントを踏まえ、不備のないように仕上げます。
1.誤字・脱字・表現間違いがないかチェックする
名前の漢字間違いや誤字脱字、相手にふさわしい言葉遣いや表現選びができているかをチェックしましょう。たとえば、目上の相手に「賀正」「迎春」など二文字の賀詞を書くのは敬意を欠くとされています。上司に送る場合は特に、細心の注意を払う必要があります。
2.元日配達のための投函リミットは12月25日
年賀状とは、本来「松の内」と言われる1月7日までに届けば失礼になりませんが、なるべく元日に届くように送りましょう。
元日に配達するための最終投函日は12月25日、年賀状の受付開始は12月15日です。余裕を持って、12月に入ったら準備できるようにしておくとよいでしょう。
3.プリント年賀状には必ず手書きコメントを添える
手書き文字がひとつもない年賀状は、やはり味気ないものです。せっかく年賀状を出すなら、ぜひ手書きコメントを入れましょう。ビジネス向きの文例を、いくつかご紹介します。
- 「御社のご繁栄と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます」
- 「皆様のお役に立てるよう一層の精進に努めて参ります」
- 「新しき年の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます」
- 「○○の際は大変お世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします」
4.写真入り年賀状は避けた方がベター
写真入りの年賀状は、あくまで親族や友人に送るカジュアルな仕様なので、送るのは控えましょう。ただ、普段から子どもの話を頻繁にする、家族ぐるみでお付き合いがあるなど、懇意にしている相手であれば送っても差し支えないでしょう。
まとめ
派遣先の方へ年賀状を出すべきか否かは、個人の考え方次第です。
ただ、年賀状はたった1枚のハガキで日頃の感謝を伝え、職場での人間関係を円滑に進められる優秀なツールであることは確かです。せっかく出すのであればしっかり礼儀をわきまえ、きちんと気持ちが伝わるようにしたいものです。
このようにビジネスマナーなどに不安を感じることがあれば、パソナの社会人カレッジ「PASONA CAREER COLLAGE」の秘書講座などを受けてみるのもオススメですよ。