用語

2015/05/25

「信用状(L/C)」の役割を知っていますか?

貿易取引のリスクを回避するために利用される「信用状(L/C)」

「信用状」は、英語でLetter of Creditといい、「L/C(エルシー)」と略されます。貿易関係の仕事をしている方にはお馴染みの用語なのですが、「これから貿易業に携わりたい!」と思っている方の中には、初めて知ったという方もいらっしゃるかもしれません。実は、貿易のお仕事では、業界用語や専門用語がたくさんあるんです。

今回は、「信用状(L/C)」を説明するときに、前提となる「貿易取引の支払いに関するリスクの話」からはじめたいと思います。

貿易取引は、言葉も商習慣も異なる国同士で行われる売買ですから、国内取引とは違ったさまざまなリスクが存在します。

たとえば、輸送に時間がかかるので、商品の受け取りと代金の支払いを同時に行うことが難しい(時間差がある)、というのもリスクのひとつです。

前払いの場合は、輸入者が商品入手前に代金を支払うため、「商品を入手できないリスク」を負うことになり、後払いの場合は、輸出者が代金回収前に商品を出荷することになるため、「代金を回収できないリスク」を負うことになります。つまり、どちらにしても一方が、資金面で負担を負うことになるのです。

さらに、はじめての取引の場合は、相手との信頼関係を築けていないので、この不安(リスク)はもっと大きなものになります。

このようなリスクを回避するために利用されるのが「信用状(L/C)」です。
「信用状(L/C)」は、輸入者の取引銀行が発行するものなのですが、正確に説明すると、

①輸入者の取引銀行(信用状発行銀行)が、
②商品代金の受取人である輸出者に対して、
③輸出者が信用状条件通りの書類を呈示することを条件に、
④輸入者に代わって、
⑤代金の支払いを確約した保証状。

つまり、銀行が輸入者の代わりに商品代金の支払いを保証することで、輸入者の「商品入手のリスク」や輸出者の「代金回収のリスク」を回避することができるため、輸出者・輸入者どちらにもメリットがあります。「信用状(L/C)」は、商品の売買取引が円滑に進められるよう工夫された仕組みなのです。

※「商品入手のリスク」は、輸出者の信用状条件通りの書類(具体的には、船積みしたことを証明する船荷証券)の提出(③)で回避し、「代金回収のリスク」は、銀行が輸入者の支払いを確約すること(⑤)で回避します。

「輸出者が商品を輸入者に送り、その輸入者がその輸出者にその代金を払う」という、当たり前の取引を確実に行う、大きな役割を「信用状(L/C)」は担っているのです。

人材のプロ「パソナ」が運営する 研修・キャリアコンサルティング

あなたの希望のお仕事がきっとみつかる! 「パソナJOBサーチ」
地域、職種、働き方などの
様々な条件でお仕事を検索

派遣スタッフ満足度 クチコミ1位! 派遣のお仕事探しならパソナ
まずは1分!カンタンWEB登録

新着記事からセミナー情報まで! お仕事で役立つ
最新情報をお届けする
シゴラボ メールマガジン

実績40年以上の築かれた信頼 商社・メーカー・物流
あなたのキャリアを活かす
貿易のお仕事

他の職種や働き方も見てみる

みんなの仕事ラボ(シゴ・ラボ)は、働くすべての方々に向けたキャリアアップ、スキルアップのためのお助けサイトです。
「仕事はずっと続けるつもりだけど、このままでいいの…?」「何かスキルを身に着けたいけど自分には何が向いているか分からない」「職場でこんなことがあったけど、これって普通?」など、お仕事をする上でのお悩みや困ったをお助けするヒントやちょっとしたアイデアをお届けします。