「TYO」は東京。「AMS」「LHR」はどこでしょう?
今回は、航空輸送にまつわる雑学で、都市や空港を表すアルファベット3文字の符号「3レターコード」について紹介します。タイトルに記載した「AMS」や「LHR」がどの国を表しているのかも後程ご紹介しますね。
「3レターコード」は都市コードと空港コード
みなさんは、「NRT」「KIX」「NGO」が、どこの空港を指しているかわかりますか?
これらは、前から成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港(セントレア)を指しています。「3レターコード」は、国際航空運送協会(IATA) が空港ひとつひとつに割り振っているコードで、新しく旅客取扱いの空港が開港されるとIATAにも登録申請され、今やその数は1万以上もあります。
「3レターコード」には「都市コード」と「空港コード」がありますが、まずは実際に、世界主要都市の国際空港の都市コードと空港コードをご覧いただきましょう(冒頭の質問、「AMS」「LHR」の答えもありますよ)。
国際線の飛行機にチェックインするときに預ける荷物には、必ず空港コードが印字されたタグがついているので(トランクの持ち手などに巻きつけられるシール状の長いタグ)、海外へよく行かれる方ほど「3レターコード」には見覚えがあるでしょう。
かつて「空港コード」と「都市コード」は同じだった
もともと「3レターコード」は、古くに開港した空港には、その地名の名称にのっとった「東京(TYO)」「ロンドン(LON)」「ニューヨーク(NYC)」など、現在の「都市コード」が割り当てられていましたが(*1)、同じ都市に第二空港が開港すると「都市コード」と「空港コード」をわけるようになり、現在では都市名を冠した「空港コード」は少なくなっています(*2)。
*1 世界的大空港でも、フランクフルトやバンコク、アムステルダムなどは現在も「都市コード」と同じ「空港コード」を使用しています
*2 現在の成田国際空港(旧名:新東京国際空港)ができるまでは、羽田空港の空港コードは東京を表す「TYO」でしたが、開港とともに「HND」に変更されました。
「3レターコード」は基本的に、旅客系の企業や旅行会社・航空貨物代理店の人が業務で使用するものですから、貿易事務をしている方、目指している方が覚える必要はありません。ただ、航空輸送での取引では、エアウェイビル(航空運送状)という書類に記載されているので、手にした際はチェックしてみてくださいね。
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