英語力を仕事に活かす!貿易事務職に就くなら、TOEIC(R)は何点くらい必要?
英語を使用する事務職として人気の貿易事務。国外の取引先と英文メールや書面でのやりとりをする機会も多く、身につけた英語力を活かして働きたい方に、オススメのお仕事です。
今回は、貿易事務のお仕事内容をはじめ、どんな場面で英語を使う機会があるのか、さらには、貿易事務への転職で有利になるTOEIC(R)の点数や得点UP方法についてもご紹介します。
- 目次
- 英語力を活かせる「貿易事務」って、どんなお仕事?どんな場面で英語を使う?
- 募集要項にある「TOEIC(R)600点以上」はひとつの目安
- TOEIC(R)のスコアアップにつながる!効果的な勉強方法について
- レベルに合わせて受講可能!ベネフィット・ステーションの「TOEIC(R)対策eラーニング講座」
英語力を活かせる「貿易事務」って、どんなお仕事?どんな場面で英語を使う?
貿易事務は、海外から商品を輸入したり、国内から海外へ商品を輸出したりする際に必要な事務手続きを行うお仕事です。
主な業務に、輸送や通関時に必要となる貿易関連書類の作成や書類の内容チェック、英語を使った取引先とのメールのやりとり(コレポン*)があります。
*コレポンとは、英語の「correspondence(コレスポンデンス)」の略で、貿易実務では「外国語(主に英語)で海外の取引先と文章でやりとりすること」を指します。
貿易事務と聞いて、商社やメーカーでのお仕事をイメージされる方も多いかもしれませんが、貿易取引ではそれ以外にも、さまざまな会社や機関が携わっています。
国際物流コーディネーターとして輸送手配や通関業務などを行うフォワーダー(通関業者・海貨業者)、船会社や航空会社(または専門代理店)など、貿易取引に携わる会社にも貿易事務のお仕事があります。
貿易事務のお仕事では、貿易取引における専門用語の理解、物流や貿易書類に関する知識が必要とされるほか、ある程度の英語力(特に英語を読み書きする力)も求められます。
貿易取引で交わされる貿易書類は英語で記載されており、コレポンも基本的には英語でのやりとりになります。ただし、貿易書類にはある程度決まった型(フォーマット)があり、書いてある英文の内容や書類の役割を理解できれば、業務に支障はありません。
貿易書類は、「誰が、誰に、どこから、どこに、何を、いくつ、いつまでに」届けるか、といったシンプルな内容が多いのも特徴。メールも同様で、英語でディスカッションするといった高度な英語でのコミュニケーションスキルは必須とはされていません*。
*貿易取引は、商習慣が異なる国同士の取引のため、メールや書面でやりとりの履歴をエビデンス(証拠)として書き残しておくという慣習があります。そのためコレポンでは、英会話でコミュニケーションを行うスキルよりも、英語の読み書きのスキルが重視されています。
募集要項にある「TOEIC(R)600点以上」はひとつの目安
近年、企業が応募者の英語力の目安にしているのが、「TOEIC(R) Listening & Reading Test」のスコアです。
最近は、貿易事務職の募集要項に「TOEIC(R) 600点以上」といった記載をしている企業も多くあります。TOEIC(R)の問題には、貿易事務の現場でも使われるビジネス英語の表現も多く使われているため、英語力をはかる判断基準としてTOEIC(R)スコアを用いるケースも増えているのです。
ただ、貿易事務への転職では、すべての企業でTOEIC(R)スコアが必須とされるわけではないようです。
例えば、輸出入取引が多い大規模企業では、「書類作成を専門に行う部署」「国内企業とのやりとりを中心に行う部署」など担当する貿易実務を細分化しているケースがあり、そのような企業では英語を使う業務が少ないこともあります。
とはいえ、貿易業界でもTOEIC(R)スコアは、英語力をはかるひとつの判断基準とされおり、特に貿易事務未経験の方が、600点以上のスコアを持っているとアドバンテージになることは確かです。なお、600点は「基礎の文法と単語力が身についている」目安のスコアとされています。
※関連記事:『貿易事務に転職するなら、どの程度の英語レベルが必要ですか?』
TOEIC(R)のスコアアップにつながる!効果的な勉強方法について
貿易事務職でも英語力の基準となる「TOEIC(R) Listening & Reading Test」ですが、ここからはTOEIC(R)のスコアをアップさせるために、効率的な勉強法についてご紹介していきましょう。
まずは、書店に並んでいる対策本を参考に勉強を始めるのが方法のひとつ。その際、とにかく試験問題に慣れる=何度も試験問題を解くことが大切です。
TOEIC(R)はリスニング問題100問、リーディング問題100問で構成されていますが(990点満点)、リスニング・リーディングともに頻出する単語やイディオム(慣用句)があり、パートごとに出題傾向も変わってきます。
TOEIC(R)には公式問題集が出版されていますので、過去問を繰り返し解いて、各パートの問題の特徴に慣れると良いでしょう。
ちなみに、苦手な方が多いリスニング力を鍛えるためには、繰り返し聞くだけでなく、スピーカーの会話をご自身で真似しながら音読する(英語のリズム、抑揚に慣れる)勉強方法が効果的です。
一方、リーディングは、「問題に慣れていないと、時間内にすべての問題文を読むことが難しい」と言われるほど多くの問題が出題されます。普段から、時間配分を意識して過去問を解いていく方法がオススメです。
TOEIC(R)の効果的な勉強法まとめ
・過去問の問題集を使用して、パートごとの出題傾向と解答のコツを知る
・頻出単語を覚えて、語彙力を強化する
・リスニング問題に慣れる(音読学習も効果的)
・リーディング問題に慣れる(何度も解いてスピードアップする)
・実践演習を通じてテスト感覚を養う(時間配分を意識)
ただし、社会人の方が働きながら独学でTOEIC(R)の勉強するのは、なかなか大変なものです。
プロから出題傾向や勉強法のコツを学べる、TOEIC(R)対策講座やeラーニングの学習プログラムを利用し、効率良くスコアアップを目指すのもひとつの方法と言えるでしょう。
レベルに合わせて受講可能!ベネフィット・ステーションの「TOEIC(R)対策eラーニング講座」
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参考サイト: