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2016/07/07

「ネッティング」という決済方法を知っていますか?

みなさんは「ネッティング」という言葉をご存知ですか?「ひょっとして、インターネット関連のこと?」などと思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、「ネッティング」とは、相互に売買取引のある企業間で、お金の支払いと受け取りを、一定期間ごとに帳簿上で相殺(そうさい)して、差額を支払う方法のことを指します。

決済にまつわる金融用語「ネッティング」

例えば、今月末にA社がB社に対して150万円の支払いがあり、B社がA社に100万円支払いがあったとします。

この時、お互いが満額を支払い合っても良いですが、支払額の大きいA社がB社に差額の50万円を支払う、という形でも決済はできますよね。この差額で支払う決済方法を、「ネッティング」と言います。債権から債務を差し引いた差額を決済することから、「差額決済」とも呼ばれます。

「ネッティング」は貿易決済においても利用され、主に、相互に輸出入取引を行っている企業同士、あるいは、本社と海外支社との決済でよく見られます。

当事者数で分類される「ネッティング」

ちなみに、「ネッティング」は決済の当事者数によって分類されます。

・2者間で行うネッティング:バイラテラルネッティング
・3者以上で行うネッティング:マルチラテラルネッティング

また、マルチラテラルネッティングでは、当事者と別に「ネッティングセンター」という決済業務を代行する機関を設けることもあります。

では、それぞれの例を図で見ていきましょう。

バイラテラルネッティング

上図は相互に輸出入取引のあるA社とB社の「バイラテラルネッティング」のケース。

取引のたびに決済を行えば、計4回の支払いが発生しますが、一定期間の取引を集計して清算(相殺)すれば、支払額の大きいA社が1度だけ差額を支払えば決済が完了しますね。

このように、「バイラテラルネッティング」はどちらか一方だけの支払いになるので、為替リスクや送金手数料の軽減、また、決済資金を削減できるなどの効果があるのです。

マルチラテラルネッティング


元のお金の流れ(取引ごとに決済した場合)は①のように複雑なのですが、「マルチラテラルネッティング」は②のように簡潔になります。

海外に子会社を複数持つ大手商社やメーカーなど、グループ企業内では、為替リスクや送金手数料の軽減などの理由から「マルチラテラルネッティング」が採用されるケースが多いようです。

その際、②のようにネッティングセンターを設け、センターと各拠点間で支払いを相殺して決済します。

ネッティングセンターを設けない場合も、どこか一社がまとめるのではなく、各拠点間で決済を行うなどで、ネッティングによる経費削減を図っています。

 

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