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2023/07/26

経理の実務経験とは?簿記2級や3級を取得しても未経験の転職は難しい?

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

経理の実務経験とは?簿記2級や3級を取得しても未経験の転職は難しい?

会社のお金の流れを数字で管理する経理のお仕事。経理に転職しようと思ったときに「実務経験がないと難しいのかな?」「簿記資格は必要?」と疑問に思う方も多いでしょう。実際は実務経験や簿記資格がなくても働き方によっては、経理のお仕事に就くことはできます。

今回は、実務経験のない未経験者が経理職に就くための方法や、簿記資格取得の必要性について、詳しく紹介していきます。

※関連ページ:経理・財務で働く|パソナ

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目次
経理職が実務経験を重視される理由とは?
経理の業務レベルや実務経験の内容
簿記2級を取得すると転職に有利
派遣なら実務経験がなくても経理のお仕事にチャレンジしやすい

経理職が実務経験を重視される理由とは?

理由1.必要な専門知識が多い

経理業務は、大きく分けて3つあります。

  • 日次業務
    仕訳、現金・預金管理、経費精算、経理システムへの入力、伝票起票、売り上げの集計管理、新規取引先登録や信用分析など
  • 月次業務
    支払い、入金確認、月次決算、売掛・買掛の管理、源泉所得税の納付、給与計算、請求書の発行など
  • 年次業務
    年次決算、連結決算、税務報告、開示資料の作成など

経理初心者の方は、経理システムへの入力や現金・預金管理、仕訳といった日次業務からスタートして、段階的に月次、年次業務もできるようにステップアップしていくのが一般的です。

業務範囲が広がるにつれて、簿記の知識はもちろん、税法の知識、決算書作成、経営分析などの専門知識が身につきます。そのため、実際に「この業務を担当していた」という実務経験があれば、転職の際にも有利にはたらきやすくなります。

理由2.会社の規模や業種によって求められるスキルが異なる

経理職は、会社の規模や業種によっても、業務内容が異なる場合があります。業務が細分化されている大企業では、担当する分野に関する専門知識が求められ、経理スタッフが少ない中小企業では、幅広い経理業務に対応できるスキルが求められる傾向にあります。

また、特徴的な経理業務が存在する業種のひとつが建設業です。建設業は工期が長いため、他の業種とは異なる計上方法を用いて当期損益計算書を作成します。また、医療法人にも独自のルールが存在し、一般的な企業とは異なる勘定科目を用いる場合があります。

このように、会社の規模や業種によっても経理に求められるスキルが異なり、自身のスキルと企業の要望がマッチするか考慮が必要です。

経理の業務レベルや実務経験の内容

経理の業務レベルや実務経験の内容

経理の業務内容について簡単に紹介しましたが、実務経験が重視される経理の業務レベルはどのようなものなのでしょうか?

具体的な業務内容は、企業やポジションによっても変わってくるため一概には言えませんが、経理の業務レベルは、次の3つに分類されます。STEP1、STEP2、STEP3と進むごとに担当業務の幅が広がり、専門知識や経験も必要になります。

【STEP 1】日次経理~月次補助

仕訳、伝票・請求書の処理、現預金管理、手形管理、売掛・買掛管理、会計、帳簿の作成、月次決算処理の補助など

【STEP 2】月次決算に関する一連処理

STEP1のお仕事に加えて、月次決算、試算表作成、総勘定元帳作成、棚卸表作成、年次決算準備の補助など

【STEP 3】年次決算に関する一連処理

STEP1、2のお仕事に加えて、年次決算、決算書作成、キャッシュフロー計算書作成、有価証券報告書作成、原価計算、引当金計上、連結決算、税金計算、納税申告など

実務経験を評価する際、経験年数も基準のひとつになりますが、企業規模によっても業務範囲が異なるため、経験年数だけで一概に判断することはできません。そこで重視されるのが、上記の業務レベルや担当業務の範囲です。

一般的に、未経験者はアシスタント職として日次経理から実務をスタートして、数年の経験を積んだ後に、月次・年次決算業務も任されるようになるケースが多いようです。

簿記2級を取得すると転職に有利

簿記2級を取得すると転職に有利

簿記とは、専用のルールに従ってお金の出入りの履歴を帳簿に記録することです。経理は、この「簿記」の方式を使ってお金の管理を行っているため、経理職にとって簿記は必須の基礎知識となります。まずは、簿記3級からチャレンジして実務に必要な基礎知識を習得すると良いでしょう。

また、実務経験がなくても簿記2級を取得している方が有利にはたらきやすい求人も増えてきています。すべての経理実務ができるわけではありませんし、ポジションによっては専門の経験・スキルを求められることもあるでしょう。ただ、経理アシスタントとして経理の入り口に立つためには、とても有効な資格です。

さらに、簿記は経理だけではなく、営業や管理部門でも活かすことができる資格でもあります。独学でも取得しやすいので、チャレンジしてみましょう。

派遣なら実務経験がなくても経理のお仕事にチャレンジしやすい

経理はどの企業においても必要な職種であり、特に繁忙期になると欠員補充などで業務経験者を募集することが多くあります。未経験から経理のお仕事にチャレンジしたいという方は、派遣という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

派遣なら、未経験からスタートできる経理アシスタントのお仕事も多くあります。まずは、経費精算などを行うサポート業務からスタートして、徐々にキャリアアップを目指してみましょう。

また、派遣会社のなかには、派遣社員の資格取得をサポートしている会社も数多くあります。派遣会社のホームページから確認することができるので、ぜひ確認してみてくださいね。

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