新人経理・会計からキャリアアップを目指すには?
新入社員が入ってくる4月。入社一年目のフレッシュマンたちが社会人デビューを果たしますが、未経験での転職に挑戦した新人経理・会計のみなさんも、スタート地点は同じです。そこで今回は、みなさんが経理・会計職に就くことができた後のキャリアパスや、キャリアアップを目指すための予習をしてみましょう。
新人経理・会計が一人前になるまでの道のりって?
経理・会計未経験の方が実務経験を積んで一人前の担当者、そして中堅と呼ばれるまでになるには、どのような道のりを歩む必要があるのでしょうか? ステップごとに順を追ってご説明します。
研修期間
新人経理・会計がまずやるべきなのは、自分の会社についてくわしく知ること。経理は会社経営において不可欠な職種ですが、その役割は会社の規模や業態によっても大きく異なります。
まずは自身の会社の経営理念やビジョン、組織や各種規定について十分理解し、その会社で経理・会計として働くうえで必要なベース作りに励みましょう。
入社1~3か月
経理の基本は「簿記」「仕訳」になりますが、これらを新人に一から丁寧に教えるほどの時間はないかもしれません。そのため、新人は自ら勉強しながら、どんどん経験を積んで覚えていくといいでしょう。
この時期は仕事を選り好みせず、どのような仕事も実際にやってみて、わからなければ積極的に質問して吸収するという姿勢が大切です。
入社3か月~1年未満
経費の分類や管理、売掛金・買掛金の管理、給与計算や源泉徴収に関わる業務など、経理・会計の基本業務がある程度身についてくるこの時期。
まずは基本業務をこなせるようになることが大前提ですが、伝票や給与の処理などを通して総務や人事といった他部門と関わりをもちながら、会社全体のお金の流れを把握できるように努めてください。
入社2年目
実務経験を1年積んだ2年目は、年次決算業務に関わることになるでしょう。そのため、この時期は年次決算業務にあたるための準備期間と心得て、年次決算で必要となるルールを覚えることに集中します。
具体的には、固定資産の管理・処理や原価計算といった業務をマスターしたり、営業外損益についての理解を深めたりしておくと良いですね。
入社3年目
経理・会計の基本業務をマスターし、決算業務のすべてを理解できているわけではないものの、補助業務ができるようになっているのがこの時期。ITスキルや業務分析について勉強し、よりいっそうのスキルアップを図りましょう。
ITスキルや業務分析スキルが身につけば、経理・会計の業務効率を向上させることができます。業務の効率が上がって余裕が生まれれば、会社全体の取引や資金の流れをより深く把握できるようになるため、ワンランク上の中堅の経理・会計として活躍する日もぐっと近くなるはずです。
段階ごとの目標を意識しながらレベルアップしよう
今回は、新人から中堅の経理・会計になるためのステップについてご紹介しました。実際に経理・会計として働き始めると、最初は右も左もわからず、ただがむしゃらに頑張るということになると思います。ですが、「どの段階でどういった業務をこなせるようになるべきか」という大まかな段取りが頭に入っていれば、きっとステップアップの道しるべとなるでしょう。
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