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2019/12/02

経理のルーチンワークを楽しむ方法って?経理職のやりがいをご紹介!

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

経理のルーチンワークを楽しむ方法って?経理職のやりがいをご紹介!

毎日決まった会計作業を繰り返す、いわゆる「ルーチンワーク」も多い経理のお仕事。一般的には「いつも数字とにらめっこして大変そう」「1日中パソコンの前で業務をしていて、変化がなさそう」といったイメージもあるようです。

しかし、経理は会社のお金の流れを把握し管理する、企業経営にとっても重要なお仕事。日々の地道なルーチンワークから、発見できるやりがいや楽しさもたくさんあります。では、経理のやりがいとは一体どんなところにあるのでしょうか?

目次
経理特有のルーチンワークとは
経理のお仕事の楽しさはここにある!
経理のルーチンワークが向いているのはこんな人
経理ならではのやりがいを見つけて、日々のお仕事に取り組もう!

経理特有のルーチンワークとは

経理特有のルーチンワークとは

そもそも、ルーチンワークとは、手順が決められた繰り返しの定型業務のこと。どんな職種にも必ずあるものですが、その中でも経理はルーチンワークが多い職種とされています。

経理のルーチンワークは、毎日行う業務もあれば、月単位や年単位で定期的に行われるものもあります。まずは、経理実務のレベルごとに、どんなルーチンワークがあるのかを見ていきましょう。

初級者がまず担当するのは、「経理業務の基礎」と呼べるような日常のルーチンワーク。細々した作業を重ねて、知識や経験を積んでいきます。

中級以上になると、さらに専門性がアップ!月単位の給与計算や社会保険料に関する業務、年単位で行われる決算業務に必要なルーチンワークを担当します。

日次のルーチンワーク

・起票(伝票の作成、入力)
・預金管理
・売掛金、買掛金管理(消し込み)
・現金出納

月次のルーチンワーク

・経費精算
・給与計算(*人事や総務が担当する場合もあり)
・月次決算

四半期~年次のルーチンワーク

・税金の納付
・社会保険料の納付
・四半期、半期、年次決算

経理のお仕事の楽しさはここにある!

ご紹介したルーチンワークのリストを見てもわかるように、経理は経験を重ねるほどに担当できる業務の幅がどんどん広がっていくお仕事。

一般的にルーチンワークと言うと、一見単調なお仕事のように思われがちですが、日常的に行うルーチンワークこそ、目的意識次第で、改善や工夫ができる業務でもあります。

続いては、そんな経理のお仕事ならではのやりがいや楽しさについてご紹介していきましょう。

少しずつできることが増えていく楽しさ

専門性の高い経理業務は、その人の知識のレベルや分野に応じて、業務範囲が決まっていることが多いようです。

最初は起票や仕訳といった基本的な業務が中心ですが、知識・経験を増やすことで、年次決算など幅広い経理業務を担当できるようになります。

少しずつできる業務が増えていくので、経験に応じて自分の成長を実感できる機会も多いことでしょう。

創意工夫しながら業務を効率化・体系化していく楽しさ

日々のルーチンワークを楽しむ秘訣は、「どうすればもっと効率が良くなるか」という視点を持つこと。繰り返して行う作業だからこそ、効率化・体系化を追求する楽しさがあるのではないでしょうか。

例えばよりスピーディーに書類へ目を通すコツを発見したり、フローの見直しによる作業時間短縮を実現したりと、自分の取り組みによって成果を出せたときには、大きな達成感を得られることでしょう。

経営に欠かせない、会社のお金の流れを把握できる楽しさ

会社全体のお金の流れを把握する経理業務では、数字の動きを追うことがやりがいのひとつにもなるようです。

社長や役員以外は知ることのできない会社の数字を管理し、俯瞰して見ることは、経理だけが味わえる醍醐味とも言えるでしょう。

経理のルーチンワークが向いているのはこんな人

経理のルーチンワークが向いているのはこんな人

やりがいを持って集中して業務に取り組み、数字のズレを見逃さない。そんな経理のルーチンワークが向いている人とは、どのような人なのでしょうか。具体例をいくつかご紹介しましょう。

集中してコツコツと作業に取り組める

日によっては、会計ソフトへ大量の仕訳入力をコツコツ行うことも珍しくありません。

また繁忙期には、ほぼ一日中パソコンとにらめっこになることも。地道な作業が続くときにも集中力を保ち、ミスなく作業を続けられる力も必要になります。

ルーチンワークの必要性を理解したうえで、工夫して楽しむことができる人には、経理のお仕事が適していると言えるでしょう。

数字に強く、分析が得意

数字に強いというのは、数字を読み解くチカラがあるということ。

例えば、ある会社の「前年度売上△500万円」という数字を見た時に、数字に強い人は、ただ「売上が半減している」と判断するのではなく、その背景を調べて分析します。

数字が持つ意味を考え、計算を楽しめる人や、日頃から数字の分析や比較が習慣になっている人は、数字に強く経理にも向いていると言えるでしょう。

几帳面な性格

経理業務では、集計結果のズレが発生してしまうと、計算をし直したり、間違いを探したりしなければなりません。

ミスなく数字の入力・計算を行い、膨大なデータの確認・管理が求められる経理のお仕事。細かいところまで気を抜かずにチェックができる几帳面さは、経理にとって欠かすことのできない資質のひとつです。

そんな正確さが求められる経理業務ですが、ズレなく帳簿を締められたときの達成感は、経理のやりがいのひとつと言えるのではないでしょうか。

経理ならではのやりがいを見つけて、日々のお仕事に取り組もう!

経理ならではのやりがいを見つけて、日々のお仕事に取り組もう!

日々の業務で積み重ねた数字が、会社の経営を判断する指標になる経理のお仕事。数字から経営状態を俯瞰して見ることができる面白さは、経理だからこそ味わえる醍醐味でもあります。

今回ご紹介したヒントを参考にすれば、日々のルーチンワークにもやりがいや楽しさを見出せるはずですよ。また、地道な作業を重ねる集中力や、数字の背景にある情報を読み解く力は、日々の生活のなかにも活かせるのではないでしょうか。

ぜひ、「お仕事を楽しむ気持ち」を忘れずに、経理の業務に取り組んでみてくださいね。

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