【英文経理】英文会計資格「IFRS検定」の難易度は?
国際的な会計知識の習熟度を測るための「IFRS検定」。近頃ではよく耳にするようになった資格検定ですが、難易度はいったいどれくらいなのでしょうか。今回は、この英文会計資格「IFRS検定」の合格率や、合格を勝ち取るために必要な勉強時間などについてご紹介します。
データで見るIFRS検定
グローバル人材として、これから活躍を目指す英文経理・会計の卵の多くが挑戦している「IFRS検定」。その合格率や難易度を、さっそくご紹介していきましょう。
IFRS検定の合格率とは
何かの資格取得を考えるとき、その試験の難易度の指標となり得るのが「合格率」です。今回は簿記3級と2級を、「IFRS検定」の合格率と比較してみます。
まずは簿記3級と2級の合格率をおさらい!
簿記3級の合格率は、およそ40%前後。そして、簿記2級の合格率は、およそ30%前後です。ただし、これらは相対評価ではなく絶対評価で合格者が決まるため、開催回ごとで合格率に大きな開きがあります。
ちなみに、簿記2級は合格率5.7%(第107回)の回もあれば、47.5%(第146回)の回もありますので、あくまで平均とお考えください。
IFRSの合格率
これまで(令和2年年2月1日現在)、IFRS検定が行われたのは38回(39回開催のうち、1回は震災の影響で中止)。直近10回のデータは以下のとおりです。
参考:受験者データ|IFRS検定(国際会計基準検定)試験 結果
IFRS検定も合格率には大きな開きがありますが、平均としては、およそ60%前後となります。
肝心なのは勉強時間
そして、以下のデータをご覧ください。資格を取得するのに必要だと想定される勉強時間です。
簿記3級……50~100時間程度
簿記2級……200~300時間程度
IFRS検定…400~500時間程度
IFRS検定の勉強時間を仮に500時間とすると、毎日3時間勉強したとしても5~6ヶ月はかかる計算になります。
合格率は高いのに、実際の勉強には時間がかかるなんて驚く方も多いでしょう。おそらくIFRS検定は、「より実践に活かしたい!」と本気度の高い方が多く受験されることから、上記のように合格率が高くなっていることが予想されます。
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