「雑費」|経理用語解説

何でもアリ!?「雑費」

今回の経理用語は「雑費(ざっぴ)」。

雑費とは、営業活動で発生した費用のうち、他のどの勘定科目にも当てはまらないもののこと。その企業にとって発生頻度が少ない臨時的費用・一時的費用、重要性が高くない少額費用のことを指し、独立した科目を設ける必要がないものを処理するための勘定科目です。企業により異なりますが、主な雑費としては下記のようなものが挙げられます。

  • 花代
  • 清掃代
  • モップや玄関マットなどのレンタル代
  • クリーニング代(制服など)
  • 貸金庫使用代
  • 廃棄物処理代(粗大ごみなど)
  • 有線放送使用代
  • 加盟組合・協会などへの会費
  • 各種証明書などの発行費 など

ただし、それぞれが少額、稀な取引でも、その総額が高額になる場合は性質が同様なものをまとめて、可能な限り別な科目で処理するのがベターです。

経理用語ミニミニ豆知識
雑費以外の科目で処理する際、例えば清掃代は「衛生費」、モップや玄関マットなどのレンタル代は「賃借料」「衛生費」、貸金庫使用代は「支払手数料」「保管料」などとして、処理することもあるんですよ。

決算書で雑費額が多いのは、望ましいこととは言えません。雑費があまりに不自然な額だと、監査で指摘されることも。総額が大きい場合や複数回発生する場合は、科目をつくって処理することが大切です。

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