キャリアアップ

2015/07/16

高待遇と言われる「英文経理」の派遣の需要は?

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

高待遇と言われる「英文経理」の派遣の需要は?

経理・会計職の派遣のお仕事のなかでも注目を集めているのが、「英文経理・英文会計の派遣」。これら英語を使った派遣のお仕事が高待遇であることをご存知でしょうか?今回は「英文経理・英文会計の派遣のお仕事」の需要について、詳しくご紹介します。

目次
需要が高まっている国際会計&英語スキル!
英文経理の派遣は高待遇!
国際会計スキルを身につけるには?
需要はまだまだ高まる見込みあり

需要が高まっている国際会計&英語スキル!

企業のグローバル化に伴い、国際会計基準である「IFRS(国際財務報告基準)」の適用が日本企業でも進むなか、「国際会計のスキル」の需要は、日に日に高まっています。それは雇用形態を問わず、派遣社員も同様のこと。

外資系企業を中心に、「国際会計の知識・スキルがある方」または、「国際会計の知識はなくても、ビジネス英語が使える方」といった条件を提示し、求人を出している企業も増加傾向にあります。

※関連記事:『英語スキルが活かせる「英文経理」!お仕事内容や求められるスキルって?』『先輩にインタビュー!「経理・英文経理のやりがいって?」

英文経理の派遣は高待遇!

英文経理・英文会計の派遣は、通常の経理・会計のお仕事より「待遇が良い」という点も大きな特徴です。

どれくらい良くなるかというと、一般的な経理事務の派遣に比べて、時給ベースで大体10~20%ほど高くなる傾向があるようです。首都圏であれば、時給1,800~1,900円の求人も珍しくなく、スキルによってはさらにそれ以上の待遇が期待できることもあります。

※関連記事:『経理職の平均的な年収について、実際のところが知りたい!

国際会計スキルを身につけるには?

とはいえ、英文経理・英文会計といっても、単に英語ができるだけでは務まらないのが難しいところ。会計方式が日本のものとは異なるほか、「国際会計という名の言語」と言っても過言ではないほど、無数の特殊な専門用語が出てきます。そのため、スキルを身につける最短のルートは、やはり資格を取得すること。代表的な資格は以下のとおりです。

IFRS検定

IFRS(国際会計基準)に関する幅広い知識が問われる検定・資格です。「国際会計基準審議会」の前身である「国際会計基準委員会」が設定した「IAS(国際会計基準)」の28項目に、IFRSとして設定された13項目を追加した41項目、プラス「財務諸表の作成及び表示に関するフレームワーク」を加えた全42項目が出題されます。

BATIC(国際会計検定)

国際会計理論の理解と、IFRSに関する知識や米国会計基準についての知識が問われる資格です。検定の獲得スコア別に4つのランクが用意され、スキルレベルを的確に把握できるようになっています。

USCPA(米国公認会計士)

IFRSと双璧をなす、国際会計基準「US-GAAP(米国会計基準)」の知識を測る資格です。IFRSがグローバルスタンダードになりつつある昨今ですが、英文会計のスキルを証明する資格としてまだまだ大きな効力を持っています。

※関連記事:『【英文経理】IFRS検定とBATIC、受験するならどちらが良いの?』『転職に役立つ!?BATIC(国際会計検定)の資格

需要はまだまだ高まる見込みあり

国際会計のスキルは、非常に高い専門性が求められるため、これからもさらに英文経理・英文会計の需要が高まることが予想されています。そのため、スキルを身につければ、転職活動でも、大きなアドバンテージになることは間違いないでしょう。

ワークライフバランスを重視して「派遣という働き方を考えたい」という場合は特に、より高待遇で働ける方法として、キャリアアップを視野に入れてみるのも良いかもしれませんね。

 

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参考サイト:

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