「検収(けんしゅう)」|経理用語解説
納品側も安心できる仕組み「検収(けんしゅう)」
今回の経理用語は「検収(けんしゅう)」。
検収確認、検収書の回収、検収をあげる…。「検収」は、社内のさまざまな部署で耳にすることがある言葉です。
検収とは、納められた品物が要求仕様に合っているかを「チェックして(検査)」、問題がないことを確認し「受け取った(収納)」という意味の言葉です。検収が済んだ時点で、発注者の代金支払い義務が発生します。つまり、検収が済んでいなければ、売上にならなのです。
月末には「納品」「検収」という言葉が、会社でよく飛び交うかと思いますが、それぞれの意味は以下の通りです。。
・納品…一方的に受注者が品物を納めること
・検収…発注者によるチェックも含めて、「確かに受け取った」と確認されること
つまり、検収は納品の後にあるチェック工程になります。
納品はできても検収ができなければ、その月の売上が立ちません。そうなれば、会社にお金が入ってくるのは、1ヶ月遅れてしまいます。そのため「検収」は、経営上とても重要なのです。
経理用語ミニミニ豆知識 |
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検収したことを証明する「検収書」という書類があります。これは、受注者にとっては「確かに納めた」ことや、「代金は○月に支払われる」ことの証明になります。と同時に、発注者にとっては税務署向けに「確かに代金を支払って仕入れた」ことの証明になるので、両者にとって重要な書類になります。 また、検収は、受注者から発注者へと責任が移る分岐点です。検収後に何らかの問題が発覚した場合、基本的には発注者が責任を負って対応することになり、発注者は商品・サービスに対して受注者にクレームを出すことができなくなります。 |
ただ品物を渡すだけではなく、「注文通りになっていることを、ちゃんと確認した」と相手から返答があれば、安心できますよね。検収は、お客様にとっても、自社にとっても安心できる仕組みなのです。