派遣社員の健康診断はいつから受けられる?受診条件や内容・費用について解説!
快活にお仕事をしていくためには、日々の体調管理に気を配ったり、定期検診を受けたりすることは、とても大切なことです。
初めて派遣社員として働く方の中には「派遣社員は、健康診断はあるのかな?」「健康診断の費用は自己負担になるの?」など、健康診断について疑問に思う方も多いようです。
今回は、派遣社員の健康診断の受診条件、手続き、費用や検査内容などついて詳しく紹介します。
※ご紹介した情報は、2023年3月時点での情報です。掲載した時点以降に変更される場合もあります。
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派遣社員は健康診断を受診できる?
派遣社員も、就業時間など一定の条件を満たせば、健康診断を受診できます。
派遣社員の雇用主は派遣会社になりますが、雇用主は常時雇用の従業員に対して「1年以内ごとに1回の定期健康診断を行うこと」が、労働安全衛生法で義務付けられていて、派遣社員も対象になります。
派遣会社によって、健康診断を受けられる基準は異なりますので、派遣登録の際やお仕事へのエントリー(応募)時にしっかり確認しておきましょう。
*パソナの場合、6ヶ月以上の勤務実績があり「協会けんぽ」被保険者の方に、1年に1回の受診をお願いしています。特定業務の健診対象者(深夜業務:6ヶ月の間に24回以上、かつ毎月1回以上22時以降の勤務をされている方)は、6ヶ月に1回の受診をお願いしています。※75歳以上の方は、週30時間以上、かつ6ヶ月以上勤務の方が対象となります。
派遣社員が健康診断を受診しなかった場合はどうなる?
健康診断を受診しなかった場合、雇用主である派遣会社に労働基準監督署から指導が入るものの、派遣社員本人にペナルティなどが課されることはありません。
ただ、定期的に自分の健康をチェックすることは、心身ともに健やかな毎日を過ごすことへの第一歩になりますので、健康診断のお知らせが届いたら受診をするようにしましょう。
また、産休・育休などで休職中の場合、受診は必須ではありません。受診を希望する場合、まずは主治医に相談してください。
健康診断を受診できないケースもある
受診日までにお仕事の契約が終了した場合は、健康診断を受けることができないため、日程を決める際は注意しましょう。就業先によっては、職場で企業健診などの定期健康診断を行うケースもあります。就業先で受診した場合も、派遣会社の健康診断を受診することはできません。受診に際して分からないことがあれば、派遣会社の担当者に確認しましょう。
健康診断の一般的な検査内容について
基本健診の内容は派遣会社によって異なります。詳しく項目を知りたい方は登録している派遣会社に確認をしましょう。
*パソナを例に、健康診断の具体的な内容を紹介します。
- 34歳以下の方
法定健診:内科診察、身体計測、視力・聴力検査、血圧測定、胸部X線撮影、心電図検査、血液検査、尿検査 - 35歳以上の方
協会けんぽ一般健診:法定健診+胃部X線検査、簡易大腸がん検査
健康診断の費用について
健康診断の受診費用
健康診断の費用は、雇用主となる派遣会社が負担します。派遣会社が基本健診を全額負担し、生活習慣病検診や、女性特有の乳がん・子宮頸がん検査、男性特有の腹部超音波検査などのオプションの検査については自己負担とすることが多いようです。
*パソナでは、2021年度より一部オプション検査も自己負担なく受診いただけるようになりました。
※関連ページ:乳がん・子宮がん検診、腹部超音波検査等が自己負担なく受診いただけます!|パソナ
受診費用の支払い方法
受診費用の支払いについては、派遣会社が検診機関に支払う場合と、当日に本人が窓口で支払い、後日申請後に派遣会社から振り込まれる場合があります。派遣会社によって方法が異なるため、詳しい内容が気になる場合は、事前に派遣会社に確認するようにしましょう。
健康診断の交通費
健診機関への移動にかかる交通費は、支給されないことが多いです。派遣会社により指定されている健診機関は異なりますが、職場や自宅近くの健診機関での受診が一般的です。
*パソナをはじめ多くの派遣会社が加入している「協会けんぽ」では、日本全国に提携健診機関があります。全国健康保険協会ホームページでは健診実施機関の一覧を確認できます。
健康診断当日の給与
派遣会社によって異なりますが、特殊健康診断を除き、健康診断当日は無給の場合が多いようです。
派遣登録やお仕事へエントリーする際に、派遣会社の担当者に確認をしましょう。健康診断は基本的に平日に受診しますが、勤務日程を変更したり、有給休暇がある場合は利用したりなど、就業先や派遣会社とのやり取りを通して受診日のスケジュールを確保できます。
予約方法について
派遣社員の場合、一般的には指定期間内に自身で健康診断の予約を取るケースが多いようです。
健康診断を受けるまでの流れ
一例を紹介します。詳しくは、登録されている派遣会社にご確認ください。
- 派遣会社から、定期健診のお知らせが届く
- 検診内容を見て、必要であればオプション検査を追加する
- 契約している検診機関を探し、直接予約を取る
- 当日は予約をした健診機関で受診する
- 後日、健康診断の結果が自宅に届く
*パソナの場合、健康診断対象者には「ハピルス健診予約受付センター」から案内メールが配信されます。案内メールに沿って健診の予約を行ってください。なお、受診日までに契約を終了された方は健康診断を受けることができなくなりますので注意が必要です。
就業先で健診のための休みが取れない場合
お仕事の繁忙期などでお休みが取りにくい場合もあると思います。受診しようとしたら希望日はすでに予約がいっぱいということもありますので、健康診断の予定は早めに余裕をもって行いましょう。
それでも、諸事情によって健康診断を受ける日にちが決められない場合には、派遣会社の担当者に相談をすることをおススメします。就業先との間に入り、お休みが取れるように調整してくれるでしょう。
健康診断以外の健康サポートも受けられる場合も
派遣会社によっては、健康診断以外にも派遣社員を対象とした心身の健康サポートを用意しています。ストレスチェックや産業医との面談、相談窓口などを利用できますので、健康管理に活用しましょう。
*パソナの健康に関する福利厚生サービスを紹介します。
- メディカルケアサービス
派遣登録後に利用できる、心身の健康相談窓口です。
無料で看護師などの専門家に電話相談ができます。「デスクワークで目や腰の痛みがひどくなった」などのお仕事に直結するものから、「夜眠れない」「ダイエットをしているけれど体重が減らない」といったことも気軽に相談できます。
- 産婦人科・小児科オンライン
就業中の方を対象とした、婦人科・産科・小児科に関するオンライン相談窓口です。
平日の18時~22時に電話やLINEで産婦人科医や小児科医に無料で相談できます。家庭とお仕事の両立に活用しましょう。 - キャリアコーチ
お仕事やワークライフバランスに関する悩みを相談できる、就業中の方向けのサービスです。
専任のキャリアコーチが一人ひとりに合ったキャリアを実現できるようサポートしますので、お仕事もプライベートも健やかに過ごせます。
※関連ページ:相談窓口-福利厚生|パソナ
年1回の健康診断を受診しましょう
お仕事をする中で、気がつかないうちにストレスが溜まっていたり、つい無理をしていたりして、体調を崩してしまうこともあります。健康診断の受診は企業に対して法律で決められた義務ですが、それ以上に、健康診断を受診して、客観的に身体の状態を確認することは、健康的な生活を送るために大切なことと言えます。
派遣社員も、就業時間など一定の条件を満たせば、健康診断を受診できますので、年に1回は健康診断を受診して、充実した毎日を過ごしていきましょう。
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