もっと伝わる!もっと印象UP!きれいな言葉遣いをマスターしよう
仕事をするうえで「好感をもたれる」というのは大きな強みになります。相手によい印象を持ってもらい、良好な人間関係を築くことができれば、仕事もスムーズに進みそうですよね。そのために気を付けたいことのひとつが、今回ご紹介する「きれいな言葉遣い」です。この機会に、自分がきちんと実践できているか再点検してみましょう。
お手本はホテルのスタッフ!
きれいな言葉遣いを学ぶための最適なお手本は、ホテルにあります。快適なサービスを提供するには、利用客とのコミュニケーションはとても重要。だからこそ、ホテルのスタッフは、言葉によるコミュニケーションをとても大切にしています。基本となるのは、わかりやすく、丁寧な言葉遣い。ただし、あまりに丁寧すぎる敬語は、相手によってはかえって慇懃無礼 失礼 な印象を与えてしまいかねないので、注意が必要です。相手に伝えたいことは、わかりやすくシンプルな表現を選びましょう。
好印象を与える言葉遣いのポイント
好印象を与える言葉遣いの基本 は、心を込めて伝えようとする気持ちを持つことです。「言葉は心の使い」ということわざがあるように、心に思っていることは自然と言葉に表れるもの。次にご紹介する4つのポイントをいつも意識しておきましょう。
ポイント1 「聞き取りやすさを意識する」
いくら言葉に気を付けていても、相手が聞き取りにくければ台無しです。しっかりお腹の底から声を出すイメージで、話すスピードは少しゆっくりめを意識しましょう。一般的に、相手が聞き取りやすく、爽やかな印象を与える声の高さは、「ドレミファソラシド」の「ソ」 の音と言われています。相手によい印象を与えたいときや、挨拶をする際には意識して使うとよいでしょう。
ポイント2 「聞き間違えやすい言葉は言い換える」
特に、電話でのやりとりで気を付けたいのが、聞き間違えやすい言葉です。日常的によく登場する時間表現では、「1」「7」「8」は、聞き間違えが起きやすい言葉です。午後1時は「13時(じゅうさんじ)」、17時は「じゅうしちじ」ではなく「じゅうななじ」にするなど、相手が聞き取りやすいように言い換えると親切です。また、人は加齢によって子音が聞き取りにくくなると言われており 、「かとう」を「あとう」と聞き間違えることも。人名や地名などを伝える際には、アゴをしっかり動かして発声するとよいでしょう。
ポイント3 「話の終わりに注意する」
ビジネスシーンに限らず、「~ですが…」「~なんだけど…」など、自分の考えや意見を途中で終わらせてしまうことはよくありますよね。ですが、それは自分の考えを察してもらい相手の反応を待つということになり、失礼なふるまいになります。たとえば「ただいま山田は席を外しておりまして…」で話を終えるのではなく、続けて「よろしければご伝言を承りましょうか」と、自分の提案や意見を最後まで伝えるようにしましょう。また、体言止めで話を終わらせるのも乱暴な印象を与えます。たとえ親しい相手であっても、話の終わりは「です・ます」にすることを心掛けましょう。
ポイント4 「わかりやすい言葉を使う」
わかりにくいカタカナ言葉や、専門的な言葉は避け、誰にでも伝わる平易な言葉を使うよう心掛けましょう。特に、社内でよく使っている言葉はそのまま会話で使ってしまいがちですが、必ずしも一般的な言葉であるとも限らないため、注意が必要です。ただし、相手がそういった言葉を使ったときには、同じ言葉を返すのがマナーです。相手の言葉を無理に言い換えることは、失礼な印象を与えかねません。
まとめ
きれいな言葉遣いを身につけるには、何よりも相手を思いやる優しい気持ちが大切です。パソナの運営する「PASONA CAREER COLLEGE」では、実務で活かせるコミュニケーションを体系的に学べる「コミュニケーション検定」の対策講座や、メール術など、コミュニケーションに関する講座 も充実しています。興味のある方は、ぜひチェックしてくださいね。