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2022/06/16

派遣社員の一人暮らしで知っておくべきお給料や毎月の生活費を紹介

著者: パソナ キャリアコーチ

派遣社員って一人暮らしはできるの?お給料や毎月の生活費を紹介

「憧れの都市部で一人暮らしをしたい!」と考えていても、「派遣で働きながら、一人暮らしはできるのかな?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?今回は、派遣社員の方が一人暮らしをするにあたって、必要な初期費用と毎月の費用、そして時給から計算できる派遣社員の月給の目安についてご紹介します。

目次
派遣社員で一人暮らしは可能か?
一般的な派遣社員の時給だと月給はいくらくらい?
一人暮らしに必要な生活費の目安は15万円
引っ越しにかかる費用はどのくらい?
パソナの福利厚生サービスの利用もおススメ
しっかりと計画を立てて、理想の一人暮らしをスタートさせよう

派遣社員で一人暮らしは可能か?

結論から言うと、派遣社員が都市部で一人暮らしをすることはもちろんできます。時給制のお仕事は、勤務日数や残業時間などによって毎月の収入に多少の変動は生じますが、収支のバランスが取れた生活ができていれば心配しなくても良いでしょう。

まずは、自分がどのような生活を送りたいか、そのためにはいくら必要なのかをしっかり把握することが重要です。さらに、一人暮らしを始めるには、月々の生活費だけでなく、引っ越しや生活用品を買いそろえるための初期費用も必要となります。その点も心に留めておきましょう。

住む場所選びは慎重に

就業先の近くに住むと通勤時間を短縮することができます。ただし、企業が拠点を構える都市部や人気エリアは家賃が高いので、希望する地域の家賃相場を事前に調べておくことが大切です。

近年は居住地の近くで働く、あるいは職場の近くに住まいを構える「職住近接」がトレンドにもなっています。交通トラブルを避けられる、通勤に費やす時間を減らして自分の時間が増えるといったメリットがあります。

なお家賃は一般的に、手取り月給の1/3以内に抑えるのが理想とされています。時給制で働くことが多い派遣社員の場合、ゴールデンウィークやお盆シーズン、年末年始など勤務日数が少ない月の収入も想定し、無理なく支払える家賃額を考えましょう。

※関連記事:『メリットがいっぱい!職場と住居が近い「職住近接」について

派遣社員の入居審査は?

賃貸契約を結ぶ際の入居審査では、派遣会社を雇用主として記載できるケースが増えています。身元確認のために派遣会社へ在籍確認の電話が入る可能性もあるので、派遣会社に事情を説明しておきましょう。

リモートワークの普及と一人暮らし

リモートワークが一般的になることで、住む場所の選択肢も広がってきました。かつては物件選びの際に通勤時間は重要なポイントでしたが、リモートワークが可能なお仕事であれば場所を選ばずに働けます。ワークライフバランスを重視し、自分にとって環境の良い地域へ移住する選択をする人が増えています。

一般的な派遣社員の時給だと月給はいくらくらい?

一般的な派遣社員の時給だと月給はいくらくらい?

派遣のお仕事は時給制の場合が多いので、実際にどのくらいの金額が毎月手元に入るのかイメージしにくいという方がいるかもしれません。そこで、時給1,500円で勤務する場合を例に、手取り月給をシミュレーション してみましょう。

<時給1,500円、9時~18時勤務の場合>
9時から18時までのうち、1時間は昼休憩なので、1日の就業時間(お給料が発生する時間)は8時間になります。月曜から金曜の週5日間×4週間働くとして、月の勤務日数は約20日となります。

●額面「時給×就業時間×勤務日数」
時給1,500円×8時間×20日=240,000円

●手取り月給「額面給与-(社会保険料+所得税)」※概算
240,000円-36,000円=204,000円

額面から各種社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料)と所得税が天引きされたものが手取り月給です。

社会保険料や所得税の計算は複雑で、扶養家族の有無など、個々の状況によっても額は異なりますが、一般的に額面のおおよそ15%程度が各種社会保険料と所得税の合計になります。あくまで参考として、「額面の15%程度が天引きされる」と覚えておきましょう。

※関連記事:『派遣社員の手取りはいくら!?給料の計算方法と注意点とは

一人暮らしに必要な生活費の目安は15万円

一人暮らしに必要な生活費の目安は15万円

ここからは実例を交えながら、派遣社員の一人暮らしをイメージしてみましょう。まずは総務省のデータから、2021年の平均1ヶ月にかかる家賃以外の生活費をご紹介します。

<家賃以外の生活費>
食費:28,461円
水道光熱費:11,799円
交通費:2,972円
衣服及び履物:4,672円
通信費:6,958円
教養娯楽:17,210円
交際費:12,770円

以上の合計額は84,842円となり、1ヶ月の家賃以外の生活費は約9万円となります。光熱費や交際費など、月によって多少の差が生じるとしても、きちんとお金を管理できていれば、十分貯蓄も可能だと言えるでしょう。
※参考元:e-Stat 政府統計ポータルサイト『2021年 家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表

次に、社会保険料+所得税を15%で計算した場合の手取り月給と、家賃のシミュレーションを見てみましょう。

【東京都内に通勤】派遣社員Aさんの場合  職種:一般事務

<収入>
・手取り月給 :時給1,800円 ×8時間×20日-(社会保険料+所得税)=約244,800円
<支出>
・最寄駅:西武池袋線 石神井公園駅
・家賃:ワンルーム67,000円
・家賃+生活費=約157,000円
・勤務地:池袋駅

池袋駅へ15分でアクセス できる練馬区の石神井公園駅は、ファミリー層にも人気の街です。駅ビルや商店街もあるので買い物にも便利で、Aさんは自炊で食費を節約、電気とガスのセットプラン契約で、光熱費の節約も実践しています。

【リモートワーク】派遣社員Bさんの場合  職種:ECサイト保守運営

<収入>
・手取り月給:時給1,800円 ×8時間×20日-(社会保険料+所得税)=約244,800円
<支出>
・最寄駅:JR中央線 阿佐ヶ谷駅
・家賃:ワンルーム 80,000円
・家賃+生活費=約170,000円

フルリモートで働くBさんが重視したのは、飼い猫とのびのび暮らせる広めのワンルームと、豊かな環境。インターネットが無料で使える物件で、引っ越し当日からインターネットが快適に使えるのも決め手に。リモートワークで働く際の物件選びは、データダウンロードやWeb会議など業務が快適に行える通信環境を重視しましょう。また平日に下見をして、騒音・防音対策がなされているかを確認するのもおススメです。

【Iターン】派遣社員Cさんの場合  職種:テレマーケティング

<収入>
・手取り月給:時給1,500円 ×8時間×20日-(社会保険料+所得税)=204,000円
<支出>
・最寄駅:JR内房線 木更津駅
・家賃:ワンルーム 55,000円
・家賃+生活費=約145,000円
・勤務地:木更津駅

以前は都心で暮らしていたCさんは、より良い環境で暮らしたいとIターンを決意。広めのワンルーム、ウォークインクローゼット、カウンターキッチンなど都内の家賃相場では手が出ないような住環境を実現しました。家賃を抑えた分でコンスタントに貯金ができ、今では念願のマイカーで通勤しています。

一人暮らしの節約術

実家暮らしから一人暮らしをスタートする場合、生活費は必然的に多くなります。上手に節約して貯金もできるよう、さまざまな節約アイデアをご紹介します。

・通信費
スマホは6千円、インターネットは4千円を目安に通信費を抑えたいところです。料金プランは定期的に変わるので、スマホの契約を何年も変更していない方は、ぜひ見直してみましょう。

・ガス
プロパンガスと都市ガスが選べる地域の場合、都市ガスにすれば、ガス代を半額近く抑えられます。また電気代とのセット割などを利用すればさらに割安になります。

・電気代
エアコンの温度を1℃変えるだけでも年間消費量が大きく変わります。消費電力が大きい家電などは寝ている間だけでも電源をオフにするのを習慣にしましょう。

・食費
住む地域によって食費も変動します。都心に比べると郊外の方が安く抑えられます。外食の機会を減らすのも、食費の節約に役立ちます。

引っ越しにかかる費用はどのくらい?

引っ越しにかかる費用はどのくらい?

新しい暮らしをスタートするには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。引っ越し代金だけでなく、入居時にかかる初期費用や生活必需品の購入費用、その他にも多くのお金がかかります。

入居時にかかる初期費用は25~30万円ほど

入居する際には、月々の家賃以外に初期費用が発生します。

・大家さん(貸主)に支払う費用
敷金は部屋の修繕費などに使われる費用で、退去時に返ってくる場合があります。礼金は入居時に大家さんへの感謝として支払うので、退去時に返ってくることはありません。

・不動産会社に支払う費用
不動産会社を通じて賃貸契約をした場合は、仲介手数料を支払います。

・その他の費用
鍵交換費用や火災保険料などの費用がかかります。

これらを合計すると、入居時にかかる費用は25~30万円ほどになります。

引っ越し自体にかかる費用は3~5万円ほど

引っ越し費用は、荷物の量や移動距離、引っ越しする時期などによって変わります。単身引っ越しの費用相場は3~5万円とされています。大型家具は引っ越し業者へ依頼して、細々した荷物は自家用車で運ぶ、料金の安い時期や時間帯を選ぶなどの工夫で、引っ越し費用を抑えることも可能です。

家具や家電にかかる費用は10~15万円ほど

初めての一人暮らしの場合は家具や家電などの準備も必要です。10~15万円程度の予算を立てておきましょう。必要最低限の物だけを購入したり、知人から使っていない家具や家電を譲ってもらったり、フリマアプリでリサイクル品を手に入れたりすることで費用を抑えられます。

パソナの福利厚生サービスの利用もおススメ

派遣社員の月給や生活費をイメージしていくうちに、実際の一人暮らしがどんどん現実味を帯びてきたのではないでしょうか。

なお、パソナでは、就業中のスタッフの方々がお仕事はもちろんのこと、充実したプライベートを過ごせるよう、福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を提供し、多種多様な優待メニューをご用意しています。引っ越しに関する割引サービスなども充実していますので、ぜひこういったサービスも有効活用してみてはいかがでしょうか。

しっかりと計画を立てて、理想の一人暮らしをスタートさせよう

手取りの目安と生活にかかる諸費用を知っておくことで、安心して一人暮らしをスタートできるでしょう。ただし、収入と支出のバランスが取れていなければ、どれだけお給料が増えても生活は厳しくなってしまいますので、家計簿アプリなどを活用し、毎月の収支を把握するクセをつけることをおススメします。

また、東京で派遣のお仕事を始めてみたいという方は、パソナにご相談ください。パソナは全国に拠点があるため、ご希望の就業エリアに合わせて、皆さんが理想とするキャリアや働き方を叶えるためのお仕事をご案内します。

参考サイト

みんなの仕事ラボ(シゴ・ラボ)は、働くすべての方々に向けたキャリアアップ、スキルアップのためのお役立ちサイトです。
「仕事はずっと続けるつもりだけど、このままでいいの…?」「何かスキルを身に着けたいけど自分には何が向いているか分からない」「職場でこんなことがあったけど、これって普通?」など、お仕事をする上でのお悩みや困ったをお助けするヒントやちょっとしたアイデアをお届けします。