84円切手、120円切手でA4用紙を何枚まで送れる?

2019年10月から増税に伴い、郵便はがきや定型外郵便物、ゆうメールの料金が改定されました。「これくらいの重さなら、84円切手で送れるはずだわ」と、昔の感覚のままでいると、料金不足で郵便物が返ってきてしまうかも!?この機会に、郵便料金の知識をアップデートしておきましょう!
A4コピー用紙や封筒の重さって、どれぐらい?
郵便料金を計算するうえで、A4サイズの紙や封筒の重さを知っておくと便利です。紙の種類などによって重さは多少変わりますが、だいたいの目安として覚えておくとよいでしょう。
用紙の重さ
A4=約4g
B5=約3g
A3=約8g
封筒の重さ
A4用紙を折って入れる長方形の「長形3号」封筒(12×23.5cm)=約5g
A4を折らずに入れる「角形2号」封筒(24×33.2cm)=約15g
クリアファイルの重さ
1枚20~25g
郵便料金一覧(2019年10月現在)
次に、郵便物の基本料金についてご紹介します。ちなみに、さきほどご紹介した長形3号封筒は定形郵便物、角形2号封筒は定型外郵便物に区分されます。郵便物の基本料金についても一通り、目を通しておきましょう。
手紙・はがきの料金表(国内)
定形郵便物(長辺23.5cm以内・短辺12cm以内・厚さ1cm以内および重量50g以内)
25g以内:84円
50g以内:94円
定形外郵便物
規格内(長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内)
50g以内:120円
100g以内:140円
150g以内:210円
250g以内:250円
500g以内:390円
1kg以内:580円
2kg以内:取り扱いなし
4kg以内:取り扱いなし
規格外(長辺60cm以内、長辺+短辺+厚さの合計が90cm以内および重量4kg以内)
50g以内:200円
100g以内:220円
150g以内:300円
250g以内:350円
500g以内:510円
1kg以内:710円
2kg以内:1,040円
4kg以内:1,350円
84円・120円切手で送れるのは、A4用紙何枚まで?
では、いよいよ本題です!84円・120円切手では、A4用紙を何枚送れるのでしょうか。
84円切手:25gまで送付可能<定型郵便物>…A4用紙4枚まで
長形3号封筒を用いる場合、封筒の約5gを差し引いた20g分の用紙を送れます。A4用紙5枚(20g)が入れられる計算ですが、紙質や封筒によっては重量オーバーになることも。余裕をもって、A4用紙は4枚までを目安にし、5枚以上になるときは94円切手を貼るのが安全でしょう。
120円切手:50gまで送付可能<定型外郵便(規格内)>…A4用紙5枚まで
角形2号封筒を用いる場合、封筒の約15gを差し引いた35g分の用紙を送れます。A4用紙 8枚(32g)を入れると、封筒を合わせて合計47gになるので、50g以内には収まりますが、紙の種類によっては重量オーバーになる可能性も考えられます。A4用紙は6~7枚を目安に、8枚以上になるときは140円切手を貼るのが安全です。
なお、クリアファイルも同封する場合は、その分の重さも忘れずに加味してくださいね(1枚20~25g)。不安な場合は、切手を貼らずに郵便局に持ち込み、その場で郵便料金を計算してもらうのが安全です。
切手の貼り方や宛名のマナーも再点検!
切手のチョイスが適切だったとしても、肝心の中身に不備や失礼があっては元も子もありません。ビジネスの場で文書を郵送するときの基本マナーも、おさらいしておきましょう。
用紙(便箋)の折り方
基本的なマナーとしては3つ折りにするのが一般的ですが、封筒の大きさによっては四つ折りにする場合もあります。角をまっすぐ揃えて、丁寧に折りましょう。
封筒のとじ方
セロハンテープやホチキスではなく、のりか両面テープで閉じましょう。端の方までしっかりとのりづけをしてください。
切手の選び方
大切な相手に送る郵便物は、なるべく1枚の切手で送るのがスマートです。ただ、古い切手を使う場合や料金不足の場合は、少額切手を追加して貼るのもOK。
なお、縦書き封筒は左上、横書き封筒は右上に切手を貼りましょう。これは、郵便物は機械を通して自動的に消印が押されるため、封筒を縦にしたときに左上の位置に切手を貼る必要があるため。
切手が複数枚になる場合、縦形封筒は上から下へ縦並びに、横型封筒は右から左へ横並びに貼ります。
宛名の書き方
宛名に会社名や部署名だけを書く場合は「御中」を使い、会社名に加えて個人の名前を書くときは、御中は書かずに個人名に様をつけます。個人の名前は、住所や社名よりも一回り大きく書きましょう。
※関連記事:『これだけ押さえておけばOK!正しい封書の書き方をマスターしよう』
まとめ
ビジネスで送る郵便は、確実に相手に届けることが大切。適切な切手を貼ることはもちろんですが、用紙の扱い、宛名の書き方などの基本的なルールも押さえておきましょう。届け先の相手のことを考え、細かな点にもしっかりと気を配ってくださいね。
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