派遣で働く「小学生ママ」のリアルが知りたい!
子どもの小学校入学は、ワーキングマザーの働き方に少なからず変化を与えることになるでしょう。今はまだ保育園利用中の幼児ママも、今のうちに知っておいて損はありません。小学生を育てながら派遣で働くワーキングマザーが抱えるお悩みや、対策法を探ってみましょう。
【低学年】小1の壁「保育園のほうが楽だった」
公的な学童保育は保育園に比べて預かり時間が短く、延長保育の利用もできません。預かり時間の長い学童を利用できる場合はフルタイム勤務も可能ですが、小学校に併設されている学童保育は、おおむね18時前後に閉園します。お迎えが必要な場合は残業もできないため、このタイミングで終業時間の変更を余儀なくされるケースは少なくありません。
■先輩ママの対策→「無理のない仕事選び」
低学年の派遣ママに人気なのは「時短・残業なし・週4日以内」のキーワード。小学校は、行事の振り替え休日や学級閉鎖など発生もするため、平日のフォローも必要となります。勤務日時の融通が利くようなワーキングマザーの多い職場を選ぶ、自宅の近くで働くなど、仕事選びにも工夫が必要ですね。
【中学年】小4の壁「学童が利用できない!」
現在、学童保育の対象年齢は「おおむね10歳未満」というのが通例です。そう、実は小学4年生になると学童に預けられなくなることがほとんどなんです。国も、高学年の児童の受け入れ先を拡充しようと動いているようですが、全国的に充足するまでにはまだまだ時間がかかるでしょう。中学年になると6時間目まで授業のある日も増えるため、いわゆる「カギっ子」にして乗り切るママも大勢いますが、まだまだ中学年は心配な年頃。子どもをひとりで家に残して働きに出るのは防犯面や情緒面などでも心配ですよね。
■先輩ママの対策→「学童に代わる放課後の居場所づくり」
先輩ママによると、「平日は習い事や児童館などで予定を埋めた」「ママ友でグループを作り、それぞれの家に交代で遊びに行かせた」などの方法があるようです。いずれの方法を取るにしろ、子どもとじっくり話をして、本人が興味を持てる放課後の居場所を作ってあげることが大切ですね。
【高学年】新たなサポートが必要「フルタイム勤務はできるけれど…」
子どもが高学年になったのを機に、時短勤務からフルタイム勤務へシフトする方も大勢います。ママにとっては、ある程度の働きやすさが確保されるでしょう。でも、高学年になると子どもは塾や習い事、中学受験といった新たな局面を迎えます。塾用のお弁当作りに苦心にしたり、夜にお迎えに行ったり、今までとは違ったサポートが必要になる場面が増えることも想定してください。
■先輩ママの対策→「子どものフォローも重視して」
「帰宅後に塾のお迎えに行くので」と、自宅近くの職場を希望される方や、受験時期は仕事をセーブする方もいます。また、この年頃は思春期を迎える大切なとき。家庭と仕事のバランスを第一に考え、家族みんなが無理をせずに過ごせる環境を作ることが必要ですね。
まとめ
子どもが小学校に上がったら少しは楽になるかと思いきや、学年ごとに新たなお悩みが出てくるようですね。でも、これは親子が共に成長できるいい機会と捉えることもできるはず。子どもが安心して楽しめる放課後の居場所を作ってあげることは、本人にとってもいい効果を生むでしょうし、家族でしっかり話し合ってワークスタイルを決めれば、子どももママの仕事を理解してくれるでしょう。「子どもの成長とともに柔軟に働き方を変えられる」派遣の仕事で、無理なく家庭との両立を実現していきませんか?