仕事と家事を両立させたい!ワーキングマザーのスケジュール術や時短テクって?
子どもの成長に伴い、そろそろ仕事に復帰したい!と考えているものの、「仕事と家事の両立なんて、本当にできるのかな…」という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
仕事を終えて帰宅した後に、家事や育児のピークタイムが待っていることを考えると、職場復帰をためらってしまうのも無理はありません。
一体、世の先輩ワーキングマザーたちはどうやって仕事と家事の両立を実現しているのでしょうか。その秘訣は、家事の時短化や1日の予定の組み方にあるようです。
今回は、仕事に家事に忙しいワーキングマザーならではの、スケジュールの立て方のコツやアイデアをご紹介します。
- 目次
- 共働きの夫婦が増え、ワーキングマザーも右肩上がりで増加中
- ワーキングマザーが予定を立てる際のヒント
- 家事の時短ワザ!手間を省くコツって?
- ワーキングマザーの1日のスケジュールをチェック!
- 心にゆとりが生まれる!時にはプロのサービスを頼ってみよう
- 無理のないスケジュール&時短術で仕事と家事の両立を目指そう
共働きの夫婦が増え、ワーキングマザーも右肩上がりで増加中
現在、日本にはどれだけのワーキングマザーが活躍しているのか、また彼女たちはどんな悩みを抱えているのでしょうか。まずは、ワーキングマザーを取り巻く状況について知っておきましょう。
共働きの家庭は、右肩上がりで増加中!
平成30年度版の「男女共同参画白書(概要版)」によると、平成9年に夫婦ともに働いている「共働き等世帯数」がそうでない世帯数を上回って以降、共働き世帯は増加傾向が続き、平成28年には1,100万世帯を超えました。
また、厚生労働省による平成29年度の調査では、子どもがいる世帯の母親のうち、(雇用形態を問わず)働いている人の割合は「約7割」という結果が出ています。
そんな中で、女性が働きやすい社会の実現に向け、多様な働き方やサポート体制の整備などが、企業でも徐々に進んでいるようです。
※参考:内閣府『男女共同参画白書(概要版) 平成30年版 第3章 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)』
厚生労働省『平成29年度 国民生活の基礎調査の概況』
ワーキングマザーは毎日大忙し!共通するお悩みって?
共働きの家庭が増え続けるなかで、世のワーキングマザーたちが直面しているお悩みには、どんなものがあるのでしょうか。先輩ママたちの声をもとに、代表的なお悩みをピックアップしました。
時間が足りない
仕事と家事を両立させているワーキングマザーの代表的なお悩みは、「時間が足りない」ということ。特に、やるべきことが集中する出勤前と帰宅後は、目が回るほどの忙しさと言えるでしょう。通称「ママロック(69)」と呼ばれる<朝6~9時>と<夜18~21時>は、怒涛のピークタイムが待っています。
朝6~9時
朝食やお弁当作り、子どもの着替えの手伝い、出勤準備、保育園へ子どもを送り届ける など
夜18~21時
子どものお迎え、夕食の買い物、料理、食器洗い、子どもの入浴・寝かしつけ など
子どもの急な病気で、仕事を休むことが多い
子どもが小さいうちは熱を出すことが多く、病気にも頻繁にかかりがちです。子どもの急な体調不良で、自身が会社を休まなければならないケースも多く、周りに迷惑をかけてしまうのではと、気に病むワーキングマザーが多いようです。
自分の時間がとれない
仕事と家事の両立だけでも時間が足りないのに、自分だけの自由な時間を確保するのは至難のわざ。「子どもとの時間を優先したいけれど、自分の時間もほしい」というジレンマも、ワーキングマザーが直面する壁のひとつでしょう。
学校や保育園の行事、PTAに参加しにくい
平日勤務の場合、授業参観日などの行事に参加しにくいことも、ワーキングマザーのお悩みのひとつです。保護者会やPTAの役員になると時間的な負担が多く、仕事との両立に苦労することも。
ワーキングマザーが予定を立てる際のヒント
仕事と家庭を両立する秘訣のひとつは、効率的な時間の使い方です。先輩ワーキングマザーたちが、試行錯誤しながら編み出したスケジュール管理術から、ヒントを学びましょう!
やることに優先順位をつける
たくさんのタスクを効率良く片付けていくためには、優先順位をつけることが大切。優先順位の高いものから、処理していきましょう。
また、忙しい平日に、すべてを完璧にやる必要はありません。「掃除機は週末にまとめてかける」「洗濯が間に合わないときは翌日に回す」など、緩やかなルールを決め、最低限やるべきことに注力すると良いでしょう。
1つのことに時間制限を設ける
例えば、「夕食は帰宅後10分でできるお手軽メニューにする」「たまったアイロンがけは20分でできる分だけにする」など、1つのことに時間制限を設けてみましょう。ポイントは、いつも時間がかかってしまうことに時間制限を設けること。「この時間でできることをすれば良い」と意識を変えることで、気持ちが楽になりますよ。
スキマ時間を有効活用する
日中仕事をしている分、子どもと向き合う時間がなかなか作れない…それならば、朝の時間を充実させてみるのはどうでしょう。本を読む時間が取れないなら、通勤電車の中を読書タイムにするのもオススメです。そんな「スキマ時間」は、1日の中でどこかにあります。ぜひ、有効活用してくださいね。
家事の時短化に取り組む
1日の中でも特に忙しい「ママロック」の時間帯を乗り切るには、家事の時短ワザが欠かせません!洗濯、掃除、料理など、カテゴリ別の時短テクニックを、ご紹介しましょう。
家事の時短ワザ!手間を省くコツって?
次にご紹介するのは、賢いワーキングマザーが実践している家事の時短テクです。忙しい家事を楽にするヒントを探ってみましょう。
洗濯
家族の人数にもよりますが、洗濯の回数を減らしてみてはいかがでしょう。洗濯物が溜まってきたタイミングで洗濯をしたり、一気にまとめて週末にコインランドリーに行ったりと、家事の手間や効率を考えて洗濯の頻度を見直しても良いかもしれません。また、夫や子どもたちにも、洗濯物の片づけを手伝ってもらえば、ママの手間は減りますよ。
料理やお弁当作り
おかずは多めに作ってストックしたり、白米は一膳ごとにラップに包んで冷凍したりと、毎日の料理を楽にする時短テクを駆使しましょう。休日を利用して常備菜を作っておくと、お弁当や一品おかずにも重宝します。
手のかかる離乳食も、わざわざ別に作るのではなく、大人の料理に使う食材を流用すれば手間がいらず。ただし、離乳食に向かない食材もあるので、注意しましょう。
さらに手間を省きたい方には、材料を入れてスイッチを押すだけで料理が作れる調理家電やミールキットなどを活用するのもオススメです。
掃除
忙しい平日は、きちんと掃除ができなくて当たり前。汚れが気になったときにサッと取り出せるフローリングワイパーや、ハンディモップを活用した「ついで掃除」をする程度でOKです。時間があるときに、しっかり掃除しましょう。また、留守中にお掃除してくれる「ロボット掃除機」を使う家庭も増えています。
そして、意外と有効な掃除の時短テクは「家のゴミ箱を減らす」こと。ゴミ箱の中身を集める時間を短縮して、なおかつ部屋の見た目もスッキリできますよ。
ワーキングマザーの1日のスケジュールをチェック!
次に、二人のワーキングマザーの1日を追ってみましょう。朝時間の使い方や家事の時短テク、夫との家事分担や、困ったときにどうサポートをしてもらうかなどにも注目してくださいね。
- ①フルタイムで働くAさん(子どもの年齢:8歳)
- 6:30 起床、朝食を作る際に夕食の下準備も済ませておく
7:00 出勤準備
7:30 子どもと朝食をとる
7:45 夫が出勤(ゴミ出しをお願いする)
8:00 子どもを見送り出勤
9:00~17:30 職場
18:00 帰宅、休日に作った常備菜や朝に下ごしらえした食材を使って時短調理
18:30 子どもと夕食
19:00 子どもと入浴
20:00 食器を洗っている間に、夫が子どもの宿題を見る
20:30 翌日の子供の持ち物チェック、学校からのおたより確認
21:00 子ども就寝
21:30 洗濯機を回している間に趣味のヨガやドラマ鑑賞(自由時間)
23:00 仕事の準備、就寝
- ②時短勤務で働くBさん(子どもの年齢:4歳、保育園を利用)
- 6:30 起床、洗濯、好きなラジオを聴きながら朝食の準備
7:00 起きてきた子どもの身支度を整えて朝食
8:00 夫が子どもを保育園に送り、出勤
8:30 出勤
9:00~16:00 職場
16:30 子どものお迎え
17:00 子どもと一緒にスーパーで買い物
17:30 夕食の準備(常備菜と冷凍ごはん、スーパーで買った総菜)
18:00 子どもと夕食、洗濯物片付け
19:00 子どもと入浴、夫帰宅
20:30 夫が子どもを寝かしつける
21:00 掃除、洗濯などの残った家事を済ませる
22:00 子どもの登園準備、仕事の準備
23:00 就寝
心にゆとりが生まれる!時にはプロのサービスを頼ってみよう
「遠慮せずに使えるものはとことん使う!」というのがワーキングマザーの基本姿勢。たまにはプロの力を借りてみるのも良いかもしれません。ワーキングマザーにオススメのサービスには、例えばこんなものがあります。
家事代行サービス
ハウスキーピングとも呼ばれる家事代行サービスは、日本ではあまり浸透していませんが、欧米やアジア各国の共働き世帯は、一般家庭でもごく当たり前に利用するサービス。信頼できるプロに家事をお任せすれば、心にも時間にもゆとりが生まれることでしょう。
ちなみに、パソナも家事代行サービス「クラシニティ」を展開しています。例えば、1回3時間15,000円~のスポットプランや定期的に利用できるレギュラープランなどのメニューがあり、ご希望に応じたサービスを受けられますよ。
ベビーシッターサービス
親に代わってお子さんのお世話をしてくれるのが、ベビーシッターサービス。子どもの食事・着替えといったお世話をはじめ、保育園への送迎などをしてくれるケースもあります。提供元によってサービス内容が異なるため、自分に合ったサービスを選んでみてくださいね。
また、民間のサービスだけでなく、自治体のサービスを有効活用するのもひとつの方法です。厚生労働省の「ファミリー・サポート・センター」を利用すれば、援助を行いたいという方に育児や家事支援をお願いできるので、お住まいの自治体のサポートサービスを調べてみてはいかがでしょうか。
※参考元:『ファミリー・サポート・センターのご案内 | 厚生労働省(PDF) 』
食事の提供サービス
どれだけ時短テクを駆使しても、自分で食事を用意するとなると、買い物、調理、配膳、片付けなど、多くの時間と手間がかかってしまいます。
買い物が手間という場合は、ネットスーパーをはじめとした食材の配達サービスを利用すると良いでしょう。最近では、料理の宅配サービスも増えてきているので、便利なサービスも活用してみてくださいね。
無理のないスケジュール&時短術で仕事と家事の両立を目指そう
今回は仕事と家事を両立するためのヒントをご紹介しましたが、ほかにも、周りのワーキングマザーの先輩や友達、家族に相談したり、インターネットなどで調べたりして、自分に合った方法を試してみてくださいね。
子育てや家庭との両立を重視し、より働きやすいお仕事を探している方は、「派遣」という選択肢もオススメ。パソナでは、週2~3日勤務や時短勤務、残業がないお仕事など、無理なく働けるお仕事のご紹介や、ワーキングマザーを応援するさまざまなサポートを行っています。
仕事と家事の両立に困ったときは、ぜひパソナにお気軽にご相談くださいね。
※関連ページ:育児サポート | パソナ