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2022/10/31

派遣で働いているときの妊娠は誰に報告すべき?タイミングや復職までの流れを解説

著者: パソナ キャリアコーチ

派遣で働いているときの妊娠は誰に報告すべき?タイミングや復職までの流れを解説

派遣で働いているときに妊娠が判明すると、喜びはもちろん、不安を感じる方もいると思います。「妊娠したことを誰にどう報告すれば良いの?」「報告後も今のお仕事をそのまま続けられるのか心配…」といった理由から、報告のタイミングに迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、派遣社員の方が妊娠したときの報告先や、報告メールの内容についてわかりやすく説明します。また、「派遣社員は産休や育休を取得できるのか?」「産休・育休明けに復職先は見つかるのか?」などについても解説します。

目次
派遣社員は、妊娠をどのように報告すべき?
妊娠の報告後、今のお仕事を続けても大丈夫?
産休・育休を取得後、復職は可能?
産休・育休から復帰するまでに準備すべきことは?
まとめ

派遣社員は、妊娠をどのように報告すべき?

派遣社員は、妊娠をどのように報告すべき?

派遣社員として働いているときに妊娠が判明したら、「誰に」「どのように」報告すべきなのでしょうか。ここでは、派遣社員が妊娠を報告する方法について解説します。

まずは「派遣会社」の営業担当に報告しよう

妊娠が判明したら、まずは派遣会社の営業担当に報告しましょう。派遣会社は、就業中の派遣社員のサポートやフォローを行います。妊娠についても、派遣会社から就業先に連絡をしてくれます。今後の働き方についても、派遣会社の営業担当者が就業先と話し合ってくれるので、安心してくださいね。

報告のタイミングは、体調と相談しながら

報告のタイミングについては、特に決まりがあるわけではありません。体調に配慮が必要なければ、安定期(妊娠16~20週目)に入ってからでも大丈夫です。

つわりの症状には個人差があります。体調不良で通勤や重いものを運ぶお仕事がつらいなど、業務内容変更が必要であれば、早めの報告をおススメします。

メールで報告した後に、必ず口頭でも相談しよう

妊娠を派遣会社に報告するときは、メールでも問題ありません。メールを読んだ派遣会社の担当が、あらためて相談の時間を設けるなど適切なサポートをしてくれます。

今後の契約や妊娠中の働き方については、派遣会社の担当から詳しく説明してもらえます。体調面や仕事量について不安なこともあると思いますので、相談に乗ってもらうようにしてくださいね。

妊娠報告するときのメール例文

メールで妊娠を報告するときに、どのような内容を送ればいいのか悩んでしまう方もいるかもしれません。妊娠報告するときは、妊娠したことが正しく伝われば問題ないので、シンプルな文面でも大丈夫です。「妊娠したこと」「出産予定日」「今後の働き方についての希望」の3点をメールで伝えて、詳しくは後日あらためて相談しましょう。

以下の例文を参考にしてみてください。

●●様(派遣会社の営業担当者)

お疲れ様です。現在●●会社(就業先の社名)で就業中の●●(自分の名前)です。
私事ではありますが、先日産婦人科を受診したところ、現在妊娠●ヶ月であることがわかりました。出産予定日は●月●日です。

ときおり●●の症状が出ており、体調の面や定期検診でご迷惑をおかけするかもしれません。
個人的な希望としては、妊娠中も責任を持って今のお仕事を続けたいと考えています。
今後の働き方について直接ご相談したく、あらためてお時間をいただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

妊娠の報告後、今のお仕事を続けても大丈夫?

妊娠の報告後、今のお仕事を続けても大丈夫?

妊娠の報告後の働き方や、産休・育休に入るまでの準備について解説します。

妊娠中も就業先でお仕事を続けられる

妊娠を報告したあとも、就業先との契約が続いているかぎり、問題なくお仕事を続けられます。妊娠は解雇の理由にはならないので、「妊娠中も働き続けたい」という要望は安心して派遣会社に伝えてくださいね。

また、企業は妊娠中の女性に対して、体調に配慮すべきという決まりがあります(「母性健康管理措置(PDF)」といいます)。必要な場合は、派遣会社に相談したうえで、業務量や勤務時間の調整を検討してもらいましょう。

条件を満たせば、派遣社員も産休・育休を取得できる

妊娠の報告後、条件を満たしていれば、産休・育休制度を利用できます。社会保険に加入している場合、出産手当金や出産育児一時金などを受け取ることも可能です。

産休・育休を取得できるかどうかは、派遣先との契約や雇用期間、業務量やタイミングにもよります。そのため、派遣会社と面談するタイミングで、産休・育休についても相談するようにしましょう。

産休・育休の取得条件や一時金の金額について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

※関連記事:派遣社員は産休・育休を取れる?復帰方法や未経験から働きやすいお仕事をご紹介!|みんなの仕事Lab-シゴ・ラボ-

相談のうえ、退職を選ぶという道も

妊娠中は無理をしないことも大切です。身体をゆっくり休ませて出産に備えたいという場合は契約更新をせずに、契約満了を迎えることもひとつの方法です。

契約更新しない意向は、早めに派遣会社に伝えましょう。就業先の企業が後任の確保や引き継ぎに十分な時間を取れるように配慮することが大切です。

体調不良によりやむを得ず、契約期間中にお仕事を辞めることもあると思います。派遣会社や就業先企業と円満に話を進めるためにも、辞める希望日の30日前には派遣会社へ伝えるようにしましょう。

早めに業務の引き継ぎ準備をしておこう

産休・育休に入る場合、業務の引き継ぎは必要です。そのため、妊娠を報告したあとは、できるだけ早めに引き継ぎの準備を進めておきましょう。

業務のチェック表やマニュアルを作ったり、ファイルや書類の置き場所を周囲に伝えたりしておくとスムーズです。引き継ぎの準備ができていれば、万が一体調不良や定期検診でお休みを取るときにも、周囲の協力を得やすくなります。

産休・育休を取得後、復職は可能?

産休・育休を取得後、復職は可能?

産休・育休を取得したあと、「すぐに新しいお仕事を始められるか心配」という方も多いかもしれません。産休・育休を取得後の復職について解説します。

復帰後は、新たな職場でスタートを

産休・育休からの復帰後は、基本的に新しい就業先でのスタートになることを想定しておきましょう。もちろん、契約状況によっては同じ就業先で復職できる可能性もあるので、事前に派遣会社に相談しておくことが大切です。

派遣会社が条件に合うお仕事探しをサポートしてくれる

産休・育休から復帰するときは、「時短で働きたい」「保育園から近い就業先が良い」など、希望条件も以前とは変わってくるでしょう。派遣会社が希望を聞いて、条件に合うお仕事を探してくれます。

だからこそ、産休・育休中も派遣会社の担当と連絡を取って、希望条件をこまめに伝えておくことをおススメします。条件に近い求人が出たタイミングで担当から案内してもらえれば、ブランクを空けずに復帰しやすくなるでしょう。

また、登録している派遣会社のサイトから自分でお仕事を探してみるのも良いでしょう。希望に合う求人が見つかれば、スムーズに復帰できるかもしれません。

産休・育休から復帰するまでに準備すべきことは?

産休・育休から復帰するまでに準備すべきことは?

派遣社員が産休・育休のあいだに、復帰に向けて何を準備すればよいのでしょうか。お仕事へ復帰するためのポイントについて解説します。

子どもの預け先や協力者を見つけておく

職場見学の日や就業時間中は、子どもを誰かに預けておく必要があります。そのため、できるだけ産休・育休中に子どもの預け先を探しておくことが大切です。

たとえば、保育園のなかには「0歳児クラス」を設けている園もあり、希望すれば子どもを預けることもできます。また、託児所や自治体のファミリーサポート、民間のシッターサービスも利用可能です。近くにご両親がお住まいの場合は、協力をお願いするのも良いでしょう。

子どもの預け先が決まっていれば、復帰後に安心してお仕事に取り組むことができます。

お仕事の希望条件を整理しておく

すぐにお仕事を見つけられるように、産休・育休中に希望条件を整理しておくことも重要です。いくつか条件を検討しておくと、お仕事を選びやすくなります。

  • 就業時間(時短勤務は可能か・無理なく子どもの送り迎えができるか)
  • 勤務地(家から通いやすいか・保育園から離れていないか)
  • 仕事内容(身体への負担がかかりすぎないか)
  • 社風(子育てに理解があるか)

自分の体調や子どもの預け先も考慮しながら、「絶対にゆずれないこと」「妥協できること」の優先順位を決めておくようにしましょう。

今後のキャリアプランも考えておく

産休・育休を取得する方のなかには、「子育てが落ち着いたら、キャリアアップを目指したい」という方も多いでしょう。将来、専門的なお仕事に挑戦したい場合は、産休・育休中に少しずつ勉強を進めておくのもひとつの方法です。産休・育休中にキャリアプランを立てておくと、復帰後のモチベーションにつながるでしょう。

まとめ

派遣社員として働いているときに妊娠が判明したら、まずは派遣会社の営業担当に報告しましょう。
必要であれば、体調、お休み、残業などに配慮してもらえるかどうか、伝えておくことも大切です。

産休・育休を取得後は、子育てとの両立が可能なお仕事で復職することもできます。働き方や要望を派遣会社の担当に相談して、安心して出産を迎えられるように過ごしてくださいね。

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