スキル

2017/10/05

できる経理は常に数字を意識している!?

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

できる経理は常に数字を意識している!?

経理とは本来、経営者の目線に立って常に数字を意識し、経営陣へ改善提案ができるくらいのレベルになってこそ “一人前” と言えるお仕事。今回は経理が数字を意識すべき理由について、詳しく解説します。

経理は社内の全ての費用を把握することが可能

経理部は、会社全体のありとあらゆる費用を閲覧できる部署。つまり、月次決算が終わった後に試算表を見れば、「Aの費用がかさんでいる」「Bの費用は削減できている」などを把握することも、もちろん可能です。

そのような恵まれたポジションにいながら、ただ機械的な経理処理をするに留まるのは、あまりにもったいないことだと思いませんか?

数字を分析して経理部独自の視点で改善策を考え、経営陣に指摘・提案を行えば、会社全体にとってプラスになるのはもちろん、社内での経理の存在価値を高めることができます。

会社から必要とされる経理として働きたいなら、ご自分の担当部分だけでなく試算表全体を見渡して、全体の数字を把握・分析するという習慣を身につけましょう。

経理も利益を生み出せる!

営業や企画といったフロントオフィス業務と比べ、バックオフィス業務である経理は利益を生み出さない部署のように思われがちですが、決してそのようなことはありません。

確かに、売り上げへ大きく貢献することは叶いませんが、「コスト削減のために提言する」ことで利益を生み出すことが可能です。

「どの費用が削減すべきで、どの費用が削るべきでないか」という視点は、普段から会社全体のお金の動きがわかっている経理ならではのもの。

総務部と連携しつつ、例えば会社支給の携帯電話やWi-fi利用プランの見直しなど、「削減すべきコストを適切に削減しよう」という具体的な提案ができる経理を目指してみてはいかがでしょうか。

ただし、そのためには日ごろから会社の中のことだけでなく、世間のニュースや新しいサービスなどへ常にアンテナを張っておく必要があります。経理としてのプロフェッショナルになるのはもちろん、幅広い知識や情報を備えた人財となることを目標にしましょう。

経営者が「ほしい」情報をまとめておく

会社全体のお金の動きを把握・分析し、経営陣に提案ができるようになったら、もうワンランク上を目指す時です。

ここでいうワンランク上の経理とは、端的に言えば「社内の数字のプロ」。普段から経営者の動向を観察して、どのような情報・数字を欲しているか察知し、経営者から求められる前に、必要な情報をまとめておけるような人財です。

繰り返しになりますが、「ただ計算するだけ」の経理は、今後どんどん需要が減るでしょう。経営者に求められてから慌てて数字を出すようでは遅いのです。

言われるままに作業するのではなく、経営者が欲していることを先回りして用意できるよう心がけてください。

求められる経理のカタチは変わっている!

フィンテックの発展やAI・RPAの普及により、ただ計算ができるだけの経理が求められる時代は終わりました。「経理は専門職だから」などとあぐらをかいてしまわず、常に数字を意識し、企業にとって有益な提言ができる「ワンランク上の経理」を目指しましょう。

 

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