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2017/12/07

異業種の経理・会計への転職を目指す際のアピールポイント

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

異業種の経理・会計への転職を目指す際のアピールポイント

経理・会計職で転職を目指している方のなかには、「今の会社とは別の業種(業界)への転職も選択肢に入れている」という方もいらっしゃるのではないしょうか。異業種の経理・会計への転職を目指す際には、押さえておくべきアピールポイントも異なることをご存知でしょうか?
それを把握しているか否かで、転職活動の進め方が大きく変わってきますので、今回は異業種に転職する場合のアピールポイントについて、説明します。

経理・会計の異業種への転職において、何をアピールする?

経理・会計の転職においては、実は出身業界の経験はあまり問われません。したがって、異業種への転職を希望される場合も、必要以上に構える必要はありませんのでご安心ください。金融(銀行・証券・保険)は勘定科目の違いがあり、メーカーは原価計算を行う業務が求められるためこの限りではありませんが、その他の多くの業界では、業界経験よりも「経理・会計としての実務経験」が採用の際に重要視されます。では具体的にどのような実務経験が必要とされるのでしょうか?

重宝される実務経験とは?

どんな業界の経理職であっても重宝されるのが、連結決算や有価証券報告書、株式公開(IPO)準備などの決算関連の業務経験でございます。これらの業務は上場企業、あるいは株式公開前のベンチャー企業といった限られた環境でしか経験できない業務のため、経験者の絶対数が少ないことが特徴です。

上記の業務経験がない場合は?

しかし、それらの業務経験がない方もご安心ください。もちろんあるに越したことはありませんが、経験がなくても異業種への転職を成功させている経理・会計の方は、たくさんいます。

特殊な業務経験がない方が、異業種への転職を成功させるためには、やはりその他の幅広い業務の経験やマネジメント力が重要なカギとなります。できれば、経理のみではなく財務や人事総務などの管理全般の経験があり、人的マネジメントに加えて業務マネジメントも経験していると望ましいでしょう。

非上場企業では管理部門が細分化されておらず、経理と人事総務を同じ部門で担当していることも多いので、管理全般に関するより総合的な業務経験を積むチャンスは十分にあると言えるでしょう。

経験がなくとも、高い意欲をもった人材は評価される

異業種への転職を成功させるには、実務経験を積み、マネジメント力を高めることが重要です。
しかし、あまり実務経験がなくても、専門部門の垣根を越えてスキル向上のために勉強している方のニーズがあるのもまた事実。日ごろから自身の領域以外の業務にも意欲を持って、仕事の幅を広げることが大切です。どうか積極的に経験やスキルを蓄えて、来たるべきときに備えておいてくださいね。

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