BATIC(国際会計検定)とは?転職に役立つ理由や特徴をご紹介!
皆さんは、「BATIC(国際会計検定)」がどのような資格かご存知でしょうか?会計分野の国際化は、今後ますます進むことが予想されているため、BATICのような国際資格にも注目が集まっています。
そこで今回は、BATICとはどんな資格なのか、なぜ転職に役立つのかといった基本的なポイントについて解説します。
BATIC(国際会計検定)とは
BATIC(国際会計検定)とは、英文会計資格のひとつです。試験では国際会計スキル、簿記会計の知識と国際コミュニケーション能力が試されるため、取得すれば国際的に活躍できる会計スキルを有する証明となります。
試験はすべて英語で行われ、「Subject1:英文簿記」と「Subject2:国際会計理論」の2つのセクションに分かれています。試験結果は合格/不合格ではなく、TOEIC(R)のようなスコア(1,000点満点)で表されます。取得スコアによって、4段階の称号が付与されます。
※関連記事:『【資格】英文経理の入門編!BATIC(国際会計検定)「Subject1」の勉強法』
BATICに対する企業の評価
BATICは、USCPA(米国公認会計士)や簿記に比べれば知名度は低いものの、経理現場のマネージャークラスならほぼ知っているような資格。国際的な展開を考えている企業の中には、社内教育に取り入れるところも多いほどです。
そのため、BATICでレベルの高い称号を獲得していれば、アピール力は抜群。たとえ英文会計が未経験であっても、転職活動において「英語で経理の仕事をするための一定の知識がある」という評価を受けることができるでしょう。
コストパフォーマンスのよさも魅力
USCPAを受験するにはアメリカの大学の単位が必要となるうえ、受験の際も渡米しなければならないため、受験するだけで多大な費用と時間をつぎ込むことに。一方、BATICは受験資格が定められておらず、USCPAと比較して、受験料もリーズナブルです。
そのため、英文経理の実務経験がなく、渡米してまで受験する時間もお金もないという方にとっては、BATICはまさにうってつけの資格と言えます。
さらに、BATICは英文会計の資格としてはもちろん、将来USCPAを受けたい、という方に対しても有利に働くことも。
というのも、BATICはIFRS(国際会計基準)、USCPAはUS-GAAP(米国会計基準)と、基準が異なるのですが、2002年に双方の会計基準の中長期的な統合に向け合意がなされた(ノーウォーク合意)ため、近年は双方にそれほど差がなくなってきているとも言われています。そのため、BATIC取得のための勉強が、将来USCPA取得にも活かすことができると言えるでしょう。
BATICを転職の武器に!
国際化が進んでいる昨今、これからもますます海外進出する国内企業や、日本で活動する外資系企業が増えていくことが予想されます。そんな中、BATICのように「英文会計のスキル」と「英語力」をアピールできる資格は、転職の際にも大きな武器になるでしょう。
日商簿記などに比べると、取得している人も多くはありませんので、ぜひ取得して、周りと差をつけてみてはいかがでしょうか。
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