【スキルアップ】経理・会計・財務が身につけるべきデータ分析力
これからの時代は「データをいかに駆使して業務に活かせるか」が重要だと言われています。それは経理・会計・財務のみなさんにとっても、同じこと。今回は、これからの時代に重宝されるスキルについてご紹介します。
データのひと欠片から全体を見通す目線が不可欠！
これからの経理・会計・財務のスキルアップに欠かせないのは、データをまとめ、それを読み解く能力です。業務に近いもので使えるのが、みなさんもよく使ってるエクセル。みなさんが日々使いこなしているエクセルですが、まだまだ活用方法があります。 大いなるスキルアップへの道は、身近なところから始まってると言っても過言ではありません。ここからは、エクセルの機能やデータ分析のやり方について紹介していきます。
Excelの機能を自在に使いこなす
ピボットテーブル
エクセルのピボットテーブルに関しては、過去の記事でも何度か説明していますが、エクセル上で単純集計やクロス集計などをできるようになると便利です。宝の地図並みに難解なデータでも、いろいろな角度から集計したり分析したりできるのがピボットテーブルの強みです。
ピボットテーブルを使いこなすこと自体はそんなに難しくはないので、ぜひ覚えておいてくださいね。ピボットテーブルを使いこなせると、データを自在に操れるようになりますよ。
データベース（DB）
言葉は聞いたことがあっても、説明できるという人は少ないのではないでしょうか。データベース（DB）とは、ある一つの情報データの集合体のこと。たとえば、売上管理DBをつくれば、商品の売上高をすべて記録することもできます。データベースを使いこなせると、かなり便利になることでしょう。
会社規模によって、データベースをエクセルで管理してるところもあれば、社内のシステムに組み込まれてるところもあるかと思います。そんなデータベースを駆使すれば、知りたい情報をさまざまな項目で管理することが可能。たとえば、名前や年齢、商品の売上ごとに、昇順、降順で並べ替えることもできます。データベースでしっかりデータ管理していれば、特定の条件でデータを引っ張り出したいときや、順番ごとに並べて分析したいときに便利です。
VBA
エクセルのマクロを使いこなすことも重要です。マクロとは、エクセル上での作業を記録して、自動で実行してくれる機能のこと。何度もコピペ作業や計算、集計作業をする手間が省けるから、オペレーション業務にはうってつけです。ちなみに、そのマクロを書き込むためのプログラミング用語の一種をVBAと言います。（VBAは「Visual Basic for Applications」の略です。）
VBAを使ってマクロのコードを打ち込むと、特定のセルの色を変えたり、図形のデザインを変えたりすることもできます。覚えておくと、時短につながる超便利なスキルですよ。
データを使って経営分析ができる
データはまとめるだけでなく、そこから分析することが大切です。そのデータが経営に関するものであれば、なおさらのこと。
経営者目線を身につけ問題点や課題を分析する
経理・会計・財務は、身近なお金の入出金だけではなく、長い目で会社の将来を見通す目を持つことが重要です。とくに、経営者に近い視点を持つことが大切。自分が経営者なら「この状況でどう動くか？」「今後の流れを見て会社をどう動かしていくか？」という視点を持てば、問題点が見えてくることでしょう。経営分析に関しては、過去記事の中でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
分析能力を高めるには、データと向き合うことが大切！
過去記事でも解説している通り、分析力を高めるにはデータの集計、分析を繰り返し実践することが大切です。何気なく過ごしてると見落としがちな情報を見つけるスキルは、毎日少しずつ鍛えることで身につきます。
経営分析能力が上がれば、自分から提案できるようになりますし、課題に対する改善策も思いつくようになるかもしれません。経営陣や上司に対して、提案やアドバイスができるようになれば、周囲からの評価も高まることでしょう。
社内でのコミュニケーション能力も高められる
会社の財務状況を理解できてれば、ほかの部署が抱えてる問題も見えてくるはず。そこで、具体的な改善策を提示してあげるのも良いでしょう。他部署とのコミュニケーションにつながる上、コミュニケーション能力を高めれば、ゆくゆくは社内での信頼にもつながっていくでしょう。
データを見通すことで、もっと高度な何かが見えてくるはず！
今回ご紹介したデータ集計から経営分析へのステップは、スキルアップとも関係しています。経理・会計・財務としてのスキルアップを目指すなら、まずはデータを使いこなせるようになることが重要です。経理・会計・財務の仕事は何かと受け身になりがちですが、能動的に動いてみるのも良いのではないでしょうか。
