人事考課、経理はどんな目標を設定すれば良い?
経理が人事考課で目標設定を求められた際、「正直、何を目標にすれば良いのか分からない…」と、戸惑ってしまった経験はありませんか?しかし、仮に「ミスを減らす」「遅刻をしない」「定型業務を覚える」といった目標を立ててみても、どのように達成すれば良いのか、ピンと来ていない方もいらっしゃるのでは。
営業職が目標を数字で明確に立てているように、経理パーソンがどのような観点で考え、目標を立てれば良いのかについてご紹介します。
経理の目標設定は、スキルアップをメインに考えよう
数値化しにくい部分が多い「経理・会計・財務」のお仕事は、目標設定が難しいですよね。そこで結論から先にお伝えすると、経理・会計・財務の目標設定は「スキルアップ」を軸に考えると目標が立てやすくなります。
最終的に行き着くのは「自分の価値を高めること」
人事考課の目的は、「適切な目標設定で成長を促進させる」「業績や技能を把握して、人事評価に活かす」など、さまざまです。しかし、まずは評価されることだけを先に考えずに、「自分の価値を高めて、結果、評価がついてくる」といった考え方をしてみてください。大事なのは、自分の成長をプラス思考で捉える姿勢です。
目標パターン1:自分の業務領域を広げる
例:貸借対照表(B/S)を作成できるようになる
目標パターン2:効率化する
例:月次決算速報の作成に3営業日かかっていたのを、2営業日に短縮する
目標パターン3:その他の貢献
例:業務標準化のためにマニュアルを作成する
「できて当然」と捉えられそうな目標は避けよう
もちろん、「ミスをしない」というのも、立派な目標ではあります。ただし、人事考課では部署以外の役員などからも評価を受けることがほとんど。経理・会計は「ミスをしなくて当然」と思われている場合も多いため、目標がそれだけだと、残念ながら評価としては不十分になってしまう傾向に。
また、「遅刻しない」「残業しない」といったマイナスイメージからのスタートは、評価担当者にポジティブな印象を与えにくいため、なるべく避けるようにしましょう。
もし、どうしても目標が思い浮かばないときは、面談のときに上司に相談するのもひとつの方法です。「新しいことができるようになりたいのですが、何をできるようになれば貢献できますか?」というように、相談をするのもオススメ。全ての目標を自分で決めなくても、目標達成に向けて努力することで、きっと評価はついてくるでしょう。
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