上手な断り方ってあるの?日本人が苦手な“No”の英語表現
今回のビジネスイングリッシュのテーマは、上手は「NO」の伝え方。
英語はストレートに表現する傾向がありますが、カジュアルな表現からフォーマルなものまで、その言い回しのバリエーションは様々。ニュアンス別にご紹介します。
ニュアンス別、英語での断り方って?
相手の気を悪くさせない断り方って難しいですよね。家族や友人など親しい関係の人でも気をつかうのに、職場の人間関係なら尚更です。それが英語でとなると、かなりハードルが高くなってしまいます。
しかし英語は、日本語よりはっきり表現することを好む言語です。難しく考えるより、先ずは幾つかの決まったフレーズを覚えましょう。
① ストレートに断る
Sorry, I can’t make it / I can’t go. ゴメンなさい、行けません
都合が付かないので断る時に使用します。家族や友人などとのインフォーマルな食事や、それほど重要なイベントではない時には、はっきり言った方が自然です。
② 少し丁寧に断る
(I think) I’ll pass. やめておきます、遠慮しておきます
特に参加できない理由がある訳ではないけれど、何となく気が乗らない…、このような場合に使います。あまり気を遣わない相手ではあるけれど、少し丁寧に断る時に使用する、この表現を覚えておきましょう。
③ 丁寧に、遠回しに断る
Sorry, I’m afraid I can’t / I can’t make it / I can’t go. 残念ですが、行けません、参加出来そうにありません
せっかく誘ってもらったのに参加できなくて残念、申し訳ない、そういう気持ちを表します。誘いに限らず何かの依頼を丁寧に断る時にも使用します。
どの表現でも、断りフレーズの後に続けて、参加出来ない理由を言いましょう。例えば、“I’m pretty tired tonight.” “I’m working late.” “I’ll be on a business trip.”などで充分です。長々と詳細を述べる必要は無く、簡単で構いません。
④ 本当は断りたくないが、断らざるを得ない時
I’d love to 〜 but … 〜したいのは山々ですが、残念ながら…のために無理です
本当は断りたくない!という気持ちを込めたフレーズです。
“to” の後にしたい行動の動詞を、 “but” の後に断る理由を入れて、下記のようにシンプルに表現することも可能です。
I’d love to talk with you a little more but I have to go. もう少し話していたいのですが、もう行かなくてはなりません
I’d love to but I can’t. そうしたいのは山々ですが、残念ながら無理です
⑤ フォーマルな断り方
Due to a prior commitment 先約があるので…
このフレーズを文頭か文末に加えて、下記のように使用します。会社のイベント、ミーティング、面接など、ビジネスの場面で使えるフォーマル表現です。
I cannot make it due to a prior commitment. 先約があるので残念ながら行けません
Due to a prior commitment, I will not be able to attend the conference. 先約があるため会議には出席できません
今回は、最もカジュアルな表現から順番にご紹介しました。状況に合わせ、使用頻度の高いものから覚えてくださいね。
まとめ
断りの表現、これだけ覚えておけば大丈夫!と思えるものをセレクトしました。
誘ってくれた相手の気持ちを考えるからこそ、断りづらくもなるというものですが…少なくとも英語は、日本語よりも「ダメな時はダメ!」とはっきり伝えた方が、コミュニケーションはスムーズにいきますよ。
ポイントをおさえて、今日ご紹介した表現を活用してみてくださいね。