EU加盟国はいま何カ国あるか知っていますか?
みなさんは2016年の一大ニュース、イギリスのEU離脱に関する国民投票を覚えていますか? あれから4年が過ぎ、2020年1月31日にイギリスは正式に離脱しました。ひとつの大きな節目を迎えたこの機会に、EU(Europe Union/欧州連合)についての知識を再確認してみましょう。
イギリスの離脱後、EU加盟国は現在27カ国
まずEUについてご紹介する前に、ヨーロッパ(欧州)のお話から始めましょう。みなさんは、ヨーロッパ(欧州)に何カ国あるか知っていますか?
上の地図の地域がまさにヨーロッパですが、日本の外務省のデータによれば現在54カ国あります。このうち、2020年1月にイギリスが正式に離脱しましたので、現在EUに加盟している国は27カ国で、加盟国すべての国を挙げるとこちらになります。(2020年2月現在)
ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン
EU政府の規制は国内法よりも優先されることも
ヨーロッパの国々はそれぞれ言語が異なり、文化にも特色があるのが魅力です。
しかし、一つひとつの国の人口・規模はアメリカや中国などと比べて小さく、経済面など対外的に戦っていくためには、“ひとつのヨーロッパ”として各国が協力し合ってまとまっていこうと動きがおこり、50年以上の年月、紆余曲折を経て今のカタチになりました。
EU発足の目的とは
基本的に、EUはヒト・モノ・カネ・サービスの自由な移動を目標に掲げ、現在、経済や通貨、安全保障、司法など幅広い分野で連携しています。
7つの主要な機構(欧州議会、欧州理事会、理事会、欧州委員会、欧州連合司法裁判所、欧州中央銀行、会計監査院)で運営されています。ちなみにEU政府の決定は、国内法より優先されるほど大きな権力を持っています。
しかし、これまで長年別々にやってきたそれぞれの国のルールを共通にするという作業は、時にとてつもなく時間がかかったり、決定される過程が複雑だったりと、生活する方々は自分たちの意見が政策に反映されているという実感が持ちにくいという現状は否めません。
イギリスの国民投票の結果は、そうしたEUのマイナス部分や、足並みを揃えることの難しさが浮き彫りになった結果とも言えるでしょう。
EUが本格的に発足されるまでは、加盟国間の移動は逐一パスポートの提示が必要でした。それが不要になったり、加盟国間の売買に関税がかからないことからより安く購入できたりと、日常生活における利便性が増しています。これからも、どんどんその構造や仕組みが改善されていくことが期待されています。
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