「輸入許可通知書に記載されている区分は何を意味しているの?」
こんにちは!貿易女子2年生、ゆにです。たくさんの人に助けてもらいながら貿易事務の仕事をしているのですが、喫茶カイコクのマスターもそのおひとり♪かつて商社でコーヒー豆の輸入の仕事をされていたのをきっかけに喫茶店を開業された方なんですが、貿易のことに詳しく、親切に教えてくださるんです。今日も、少し気になることがあって、お店にお邪魔しています(*^.^*)
マスター、今日もちょっとご質問があるのですが、今、お話ししても大丈夫ですか?
ええ、大丈夫ですよ。
今日、会社で輸入書類を整理していて、輸入許可通知書を見ていたんですね。それで、「区分1」とか「区分2」とか記載されている箇所があったんですが、これってどういう意味なんですか?
ほぉ…、ゆにさん、そんなところに目がいくようになりましたか。
えっ…、そんなに専門的な質問でしたか?
いや、失礼しました。ずいぶん細かいところに目がいくようになったんだなぁ、と感心したんです。そうですね…、まず、NACCS(ナックス)の話からにしましょうか。
NACCSについては、聞いたことがあります。貿易のいろんな手続きをオンラインで処理するシステムですよね?
※NACCSについて、詳しく知りたい方は「貿易のさまざまな手続きをオンライン処理するNACCS」をご覧ください。
そうです。日本の輸出入手続きは、ほとんどNACCS(貨物通関情報処理システム)で処理されているんですが、このシステムを経由して輸入申告した場合には、3つの区分で審査されるんですよ。
なるほど~。
区分1は簡易審査扱い、区分2は書類審査扱い、区分3は検査扱い、という意味です。ゆにさんが見ておられたのは輸入許可通知書ということなので、その商品がどの区分で審査されて輸入許可されたということがわかるんです。
ふむふむ。
区分1の簡易審査というのは一番スムーズな通関審査で、関税が無税または免税される場合、あるいは会社が関税を支払う振込口座を設けている(登録している)場合は、輸入申告後すぐに輸入許可が下ります。区分2の書類審査扱いは、税関に通関書類を提出して審査を受けるもの、区分3の検査扱いは、税関職員が貨物の蔵置場所や税関検査場で現物を検査して審査するものです。
なるほど!そういう違いがあったんですね。勉強になりました。マスター、いつもありがとうございます。
どういたしまして。アイスカフェラテができました。ごゆっくりしていってくださいね。